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「初めて映画館で途中退室考えた」“あまりの生々しさ”に視聴者絶句…だけど「みんな1回は観た方がいい」衝撃走る至高映画

  • 2025.7.23

夏の夜、背筋がぞくっとするような怖さを求めてホラー作品に手を伸ばす方も多いはず。でも、ゾンビや幽霊よりも、何気ない日常の中に潜む“人間の恐怖”のほうがずっと身近でリアルで…怖いと思いませんか?そこで今回は“幽霊より人間のほうがずっと怖い!ホラー・サスペンス作品”5選をセレクトしました。本記事では、第5弾として映画『ユリゴコロ』をご紹介します。

本作は殺人、愛、希望、絶望など真逆なものが入り混じった物語となっています。怖さと感動を同時に味わうという不思議な映画で、ヒューマンというには怖く、ホラーというには優しいストーリー。ラストの真実には驚きを隠せません!

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

コミカルな恋愛物語とR15指定のホラーのギャップが新しい

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(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ユリゴコロ』(東映/日活共同配給)
  • 公開日:2017年9月23日

あらすじ

「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノートを見つけた亮介(松坂桃李)。それは「人を殺めることでしか世界と繋がれない」一人の女性の手記でした。その女性は亮介の生みの親のもの…つまり、先だって亡くなった母親・美紗子(吉高由里子)は、いったい亮介にとって何だったのか?

同時に、亮介の父親の余命がわずかだということがわかります。さらに、結婚を控えていた彼女の千絵(清野菜名)が失踪してしまうという不幸にも見舞われ、失意のどん底に落とされました。千絵は一体どこへ行ってしまったのか?

母親だと認識していた美紗子は誰で、本当の母親は誰でどこにいるのか?そして失踪した千絵はどこに?なぜ失踪をしてしまったのか?疑問がすこしづつ紐解かれていきます…。

原作からの改変多数...どちらが怖い?

映画『ユリゴコロ』の原作は、沼田まほかるさん原作の小説です。映画『ユリゴコロ』は、映画と小説において登場人物のバックボーンや結末が違う展開となっています。原作にある登場人物の背景の詳細が、映画では省かれていますが、これは時間内に収めるための省略で、大きく物語を左右するものではありません。結末に関しても、父親と美紗子が再会することには変わりありませんが、小説上では、何年も前から逢瀬を重ねていた設定で、映画は癌に倒れた時に現れたことになっています。

映画は、原作からストーリーの芯にブレはないものの、様々なバックボーンが省略可されており、また、原作はホラーサスペンスですが、映画はヒューマンドラマ性が強い内容となっています。そのことにより、視聴者からは賛否両論の意見もでているようです。

しかし、「映画はホラーというより感動して涙すら出た」「忘れられない作品」「みんな1回は観た方がいい」と映画を絶賛する声が多くみられます。

また、「初めて映画館で途中退室考えた」「耐性はある方ですが、本作の描写はどうにもキツイ」「情緒が滅茶苦茶」「これまで観てきた映画のなかで一番怖かったかも」とあまりの生々しさに胸を抉られる視聴者もいたようです。

原作をマイルドに改変してあるものの、サイコパスな役柄を演じる吉高由里子さんや、佐津川愛美さんの狂気を感じる演技は凄まじく、恐ろしさも充分感じられる作品であることがうかがえます。

女優達の怪演に脱帽

映画『ユリゴコロ』の女優陣が、SNSで話題となっています。話題になった理由は演技の狂気!殺人で快楽を得るサイコパス吉高由里子さん、リストカット続ける佐津川愛美さんが凄い」「吉高さん憑りつかれているみたい」「佐津川さんのリストカットは背筋が凍るなどの声が集まっていました。

吉高さんは今作で主演を演じるにあたり、映画エンタメメディア・otokotoによるインタビュー内で次のように語っています。

私はあまり役に引っ張られるタイプじゃないと思っていたのですが、今回のロケ地のひとつである群馬県が持っていた雰囲気と、夏という季節の中に停滞している暑い気温、台風が来る前の気圧の重くなる感じだったり、そういう空気感に引っ張られてしまい、あまりハッピーではいられなかったんです。出典:吉高由里子、殺人者を演じるときの”拠りどころ”を語る(otokoto)2017.9.21

完全に役に入り込み、苦労した様子が伝わってきますね。吉高さん演じる美紗子は、サイコパスでありがならも、愛する気持ちもある相反した感情を持つ難しい役柄。そんな美紗子は、吉高さんだからこそ表現できたのではないでしょうか。

ヒューマンドラマ性の高いホラーサスペンス、映画『ユリゴコロ』、ホラー映画で深い感動を味わってみませんか?


※記事は執筆時点の情報です