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「最悪の不倫」「完全に裏切られた」“前代未聞の脚本”に騒然…だけど「最終回まで完走必至」一度観たら目が離せない衝撃ドラマ

  • 2025.7.15

映画やドラマの中には、何度でも観返したくなる作品があります。今回は、そんな中から"クセになる名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京)をご紹介します。不倫、殺人、監禁、逃亡――小さな裏切りが引き金となり、夫婦がたどる地獄の先に待っていたものとは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京)
  • 放送期間:2021年7月7日 - 9月29日
  • 出演: 北山 宏光(柿野正隆 役)

フリーライターの柿野正隆(北山宏光)と、小学校教師の雪映(中村ゆり)は、結婚7年目の夫婦。すでに気持ちはすれ違い、「ただ離婚してないだけ」の関係が続いています。そんな中、正隆は新聞配達の女性・萌(萩原みのり)と不倫。その裏切りは、妊娠、殺人、死体遺棄、監禁へと転がり始め、夫婦は後戻りできない深みにはまっていきます。一線を超えたその先に待っていたのは、思いもよらない地獄の日々でした――。

「まさかここまで…」不倫の果てに待っていた地獄の扉

本作は、本田優貴さんによる人気コミック『ただ離婚してないだけ』を原作とした作品です。

一見すると不倫ドラマのようですが、「不倫の話かなって思ったら、それどころじゃなかった!まさかの!」という声があるように、物語は思いがけない方向へ転がっていきます。

冷えきった夫婦関係のなかで、夫の正隆は萌と不倫をしていました。ありがちな設定に見えた物語は、第3話で一変します。

正隆との間に子どもを授かった萌ですが、正隆は中絶するように言い放ち、萌はそれを受け入れます。しかし、中絶後に不安定になった萌が包丁を持って柿野家に押しかけ、妻・雪映を襲撃。咄嗟に止めようとした正隆が、萌を刺し殺してしまいます…。遺体を裏庭に埋め、「なかったこと」にしようとする2人。不倫の代償は、いつのまにか殺人死体遺棄という取り返しのつかない犯罪へと変わっていきます。

やがて、萌の行方を追うガールズバーのオーナー・佐野(深水元基)と萌の弟・創甫(北川拓実)が現れ、夫婦は窮地に…。佐野を階段から突き落とした正隆と、当然のように監禁する雪映。熱湯をかけ、包丁を握る姿に、かつての教師の面影はありませんでした…。

SNSではこの予想外の展開に、「最悪の不倫」「完全に裏切られた」「ホラー映画よりも怖かった…」「単なる不倫系かな思ったら全然サイコパスやった」「最終回まで完走必至」といった様々な声が見られました。

タイトルに騙された――予想外すぎる展開と怪演

『ただ離婚してないだけ』で雪映役を演じた中村ゆりさんは、複雑な役を熱演しました。SNSでも、「表情の絶妙な変化に魅入ってしまう」「演技の熱量に圧倒された」といった称賛の声が寄せられています。

一方で北山宏光さんは、不倫、暴言、無責任――救いようのない夫・正隆を、感情を抑えた冷たい表情で演じきりました。特に印象的なのは、人を刺してしまった直後のシーンです。床に広がる血を、感情のない目で見つめる姿は「こんなふうに人は堕ちていくのか」と感じさせる説得力がありました。

SNSでも「最強にクズ男」「演技力がすごい」「ゾクッとした」「いつもの笑顔とのギャップにドキッとした」といった驚きの声が上がっています。

タイトルから連想される不倫ドラマとは裏腹に、その予想をはるかに超える展開こそが、本作が「クセになる名作」と称される理由でしょう。


※記事は執筆時点の情報です