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子どもがコロナに感染した職員への管理者の「冷たい対応」が原因で職場崩壊…!現役ケアマネも驚いた「職場の未来を揺るがす」対応とは

  • 2025.7.15
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

介護現場では、スタッフの体調不良や家庭の事情による急な休みは避けて通れません。特にコロナ禍では、家族の感染により看病が必要になるケースも多く発生しました。そんな時こそ、管理者の人間性が問われるものです。

今回は、現役ケアマネジャーのAさん(仮名)が語る、小学生の子どもがコロナに感染した職員への管理者の対応と、その後の職場崩壊エピソードをご紹介します。

「大変だったね」の一言もなし…管理者の冷たい対応

これは、私がヘルパーとして、訪問介護の事業所で働いていた時のエピソードです。

ヘルパー事業所の管理者は、50代半ばの女性・Bさんでした。仕事をテキパキとこなし、判断力もあり、頼れる「アネゴ肌」的な存在です。極端なまでに、自分にも他人にも厳しい性格でした。

有給もほとんど取っていないなど、Bさんのストイックさは周囲の事業所でも有名でした。しかし、一つだけ大きな問題があったのです。それは「ストイックさ」を、他のスタッフにも同様に求めてしまうことでした。

他の職員が、体調不良で休んだり、所用のために有給を申請したりすると、あからさまに不機嫌な態度を取るのです。人手不足ということもあり、スタッフは有給申請する際には、かなり気を使っていました。

ある日、一人の女性スタッフ・Cさんが有給を申請しました。小学生のお子さんが、新型コロナウイルスに感染したのです。

旦那さんは、単身赴任中であり、看病はCさん一人で担うしかない状況でした。Cさんは、明るい性格で、職場の雰囲気を和ませてくれるムードメーカー的な存在でもあります。

スタッフ全員、とても心配し「休むのが当然」と感じていました。しかし、管理者のBさんは、申請書を無言で受け取ったのです。「大変だったね」の一言もありません。

後日、Cさんが状況を電話で報告した際も、Bさんは「はい」と返事するだけで、一方的に電話を切ってしまいました。

その1カ月後、Cさんは退職届を提出しました。さらに、Cさんを慕っていたパート職員3人も後を追うように退職。他の施設に移って行ったようです。

上に立つ人の態度で、職場の空気も未来も大きく変わる。管理者という存在の重みを、改めて知った出来事でした。

管理者の人間性が職場を左右する

一人の管理者の対応が、職場全体に与える影響の大きさを物語るエピソードでした。

コロナ禍で子どもの看病をする職員への配慮は、人として当然のことです。しかし、その当たり前の思いやりを示せなかったことで、職場のムードメーカーを失い、さらには他の職員まで離れていく結果となりました。

管理者には確かに事業所を回す責任があります。人手不足の中での急な休みは負担になることも事実でしょう。しかし、スタッフが安心して働ける環境を作ることこそが、結果的に事業所の安定につながるのではないでしょうか。

一言の思いやりが、職場の運命を決める。介護現場の管理者には、そんな重要な役割があることを忘れてはいけませんね。


《取材協力》
現役介護士・Aさん
2010年に介護業界に入り、デイサービスやグループホームの管理者や施設長を経験。現在は、居宅介護支援事業所でケアマネジャーとして勤務中。これまでに、多くのスタッフや利用者さんと関わってきた。