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【白金台】東京都庭園美術館「建物公開2025 時を紡ぐ館」夏休みのおでかけに

  • 2025.7.2

約6年ぶりの夏の建物公開、旧朝香宮邸、建物の記憶を紐解く

東京都庭園美術館で恒例の建物公開展、「建物公開2025 時を紡ぐ館」[2025年6月7日(土)~8月24日(日)]が始まりました。夏の建物物公開は約6年ぶりだそうです。早速観覧して来ました。

毎回テーマを設けて公開される旧朝香宮邸の「建物公開展」ですが、2025年夏のテーマは「旧朝香宮邸における建築空間の機能の変遷」だそうです。

1933年(昭和8年)に朝香宮家の自邸として竣工した建物は、当時最新のアール・デコ様式のデザインにより装飾され、現在は重要文化財に指定され美術館として開館しています。主な部屋の室内装飾を手がけたのはフランスの装飾美術家アンリ・ラパン。設計・監理は、宮内省内匠寮の設計技師たちです。

1983年(昭和58年)に美術館として開館するまでの昭和時代の歴史的変遷を経た本館建物と、各時代ゆかりの写真や映像、家具や調度品により、建物の記憶を紐解きながら鑑賞することが出来ました。

また本展から都内に限らず中学生以下は観覧料が無料になります。夏休みのおでかけに、緑の庭園とアール・デコ様式の建物観覧を楽しんでみてはいかがでしょう。

※会期中、会場内の写真撮影が可能です。ただし、一部制限する場合もあります。会場の諸注意をご確認の上、まわりのお客様へのご配慮をお願いします。

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館本館 次室

庭園から新館ミュージアムショップやカフェへ、もっと気軽に楽しむ「開かれた美術館」

東京都庭園美術館では、「開かれた美術館」を目指して回遊性をアップさせるために、庭園南口(目黒通り沿いの旧庭園出口)からの入場が常時可能になりました。 また、展覧会開催時のみ庭園内から新館と庭園(芝庭)間のゲートが開放され、庭園北口から新館のミュージアムショップやCafé TEIENの利用が出来るようになりました。

展覧会の観覧にはチケットが必要ですが、アクセスしやすくなった庭園から旧朝香宮邸の建物を観覧したり、もっと気軽にミュージアムショップでのお買い物やカフェでの時間を楽しんでみたりしてはいかがでしょう。

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館 庭園内から新館へ

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館 庭園北口から新館へ

「建物公開2025 時を紡ぐ館」よみがえる建物の記憶

アール・デコ様式の室内装飾を照らし出す夏の光

東京都庭園美術館では、1983年(昭和58年)の開館から、広大な緑の庭園や、アール・デコ様式の建物の魅力を引き立たせる展覧会が開催されて来ました。

約6年ぶりの夏の建物公開では、本館の窓のカーテンを開け放ち、窓からの自然光が室内を明るく照らし出していました。

大客室ではイオニア式柱頭をもつシコモール材の柱の間の窓に、庭園の緑が鮮やかに映えていました。 夏の光がアール・デコ様式の室内空間を明るく照らし出し、再現展示された各部屋の家具や調度品の色彩や陰影もいつもよりくっきりと見えました。

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館本館 大広間

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館本館 大客室

昭和の歴史が甦る各部屋の記憶

東京都庭園美術館本館(旧朝香宮邸)は、1933年(昭和8年)竣工から1947年(昭和22年)まで朝香宮邸として使用されていました。 戦後1947~54年(昭和22~29年)は、吉田茂が外相・首相公邸として活用した時代です。1955~74年(昭和30~49年)の白金迎賓館時代には、政府が世界各国からの来賓を接待・宿泊する場として活用。1974~81年(昭和49~56年)の白金プリンス迎賓館時代には民間催事施設として活用され、1983年(昭和58年)からは美術館として多くのファンに親しまれています。

東京都庭園美術館本館2階の書斎は、吉田茂が外相・首相時代に使用した部屋の一つです。

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館本館 書斎

新館、Café TEIEN(カフェ庭園)で企画展特別メニューを

新館のCafé TEIEN(カフェ庭園)では、「建物公開2025 時を紡ぐ館」展の企画展特別メニュー「モンブラン・リュミエール」(950円)と、ホットコーヒー(500円)をテラス席でいただきました。

殿下居間に飾られていたレイモン・シュブの名作「テーブル・ランプ」をイメージしたスイーツです。 「柔らかな甘さのクリームと竹炭クランブルの深い陰影で、アール・デコの光と陰」を表現したそうです。 柔らかなランプの灯りを思わせるクリームの甘さでした。

出典:リビング東京Web

Café TEIEN(カフェ庭園)の企画展特別デザート

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館本館 殿下居間 テーブル・ランプ レイモン・シュブ作 1922年頃 東京都庭園美術館蔵

ミュージアムショップ

新館のミュージアムショップでは、MAM YOKAN(260円/1個)を4個、マスキングテープ 来客用化粧室扉装飾(300円)を購入。 MAM YOKANは色とりどりのフルーツ味が楽しめる羊羹です。

出典:リビング東京Web

ミュージアムショップで買いました! 東京都庭園美術館

だれもが安心して美術館を楽しめるプログラム「フラットデー」

東京都庭園美術館では、だれもが気兼ねなく来館し、安心して楽しめるプログラム「フラットデー」を設けています。 オンラインチケットの事前購入が必要になりますが、ベビーカーの赤ちゃん連れの方も、障害のある方もゆとりある環境でゆっくりと展覧会が楽しめるプログラムです。 ※会期中の開催日:2025年7月2日(水)。最新の情報はウェブサイトをご覧ください。

また庭園美術館の庭園の自然を楽しむ「ガーデンマップ」には、庭園内のお花の開花時期が載っています。 お好きなお花が咲く時期をチェックして来館するのもお勧めです。

東京都庭園美術館「建物公開2025 時を紡ぐ館」は8月24日(日)までです。 是非お出かけください。

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館 フラットデー案内チラシ他、観覧資料 ©東京都庭園美術館

〇東京都庭園美術館
URL:https://www.teien-art-museum.ne.jp
東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル 050-5541-8600
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)*7月21日、8月11日は開館、7月22日、8月12日は休館

・交通:JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
※白金台駅のエレベーターは2番出口

〇「建物公開2025 時を紡ぐ館」
会期:2025年6月7日(土)~8月24日(日)
観覧料:一般 1,000円(800円)、大学生(専修・各種専門学校含む) 800円(640円)、高校生・65歳以上 500円(400円)
*( )内は20名以上の団体料金。※展覧会チケットはオンラインおよび美術館正門チケット売り場にて購入できます。
*ただし、7月2日(水)はフラットデー開催日のため、美術館正門チケット売り場での販売を行わない場合があります。無料・割引対象者以外は事前にオンラインにてご購入ください。
*中学生以下は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします)
*教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
*第3水曜日の「シルバーデー」は65歳以上の方は無料
*国立科学博物館附属自然教育園との観覧料相互割引実施
※展覧会のチケットで庭園にも入場できます。最新の情報はウェブサイトをご覧ください。

〇Café TEIEN(カフェ庭園)
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日:毎週月曜日及び、美術館休館日
※美術館営業時間に準ずる
お問い合わせ先:03-6721-9668

〇MUSEUM SHOP LUMIÈRE(ミュージアムショップ リュミエール)
営業時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
定休日:月曜日、及び美術館休館日
※美術館営業時間に準ずる
お問い合わせ先:Museum Shop Lumière(ミュージアムショップ リュミエール)
TEL:070-1534-4878

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