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夫に相談して後悔…ママ友いじめのつらさを理解されず、徐々に燃えていく【怒りの炎】

  • 2025.6.26

この作品は、ママリに投稿された体験談をもとに編集部が再編したお話です。主人公・はるかが、幼稚園の役員会メンバーから受けた人間関係のトラブルを描いています。『陰湿!ママ友PTAいじめのリアル』をごらんください。

幼稚園のPTAで知り合ったママ友から嫌がらせをうけているはるかさん。夫にこの悩みを打ち明けるか悩んでいました。

夫にも言えない、いじめの事実

ママリ

心が限界に近づいているのを感じながらも、私は誰にも本当の苦しみを打ち明けられずにいました。特に、一番近くにいるはずの夫、健也にさえ、この状況をうまく説明することができなかったのです。健也は、私が役員活動で疲れていることは、お遊戯会の件でも気づいていました。

健也:「はるか、大丈夫か? 最近、顔色が悪いぞ。役員の仕事、また大変なのか?」

その優しい言葉に、何度も「実はね…」と打ち明けそうになりました。でも、いざ口を開こうとすると、言葉が喉の奥でつかえてしまうのです。

「幼稚園のママたちに、無視されてるの」 「仲間はずれにされて、つらいの」

そんなことを言って、彼を困らせたくない。心配させたくない。それに、何よりも、大の大人が、まるで中学生のようないじめを受けているなんて、彼に信じてもらえないと思いました。でも、もうこれ以上抱え込むことはできません。

理解されない孤独と不安

ママリ

ある晩、里奈が寝た後、私は意を決して夫に話すことにしました。

はるか:「…健也さん。あのね、役員のことなんだけど…」
健也:「うん、どうした?」
はるか:「実はね…他の役員の人たちと、あんまり、うまくいってなくて…。なんだか、私だけ、避けられてるような気がして…」

そこまで言うのが精一杯でした。声は震え、涙がこぼれそうになるのを必死で堪えました。夫は私の言葉を聞いて、少し困ったような、でも優しい顔で言いました。

健也:「そっか…。女同士っていろいろあるっていうもんな。でも、もう大の大人なんだし、真面目に仕事をこなしていれば、相手が何かしてきても無視でいいんじゃないのか?」

大の大人なんだし…?やられた方が気にせず無視してってこと…?

彼は、私の苦しみを、よくある「女同士の些細なトラブル」程度にしか捉えていないようです。私は、それ以上何も言うことができなくなりました。健也は、私のそんな様子に気づかず、「まあ、もう冬だし。あと少しで解放されるよ」と、私の肩をポンと叩きました。夫に悪気はないのはわかります。その手はひどく冷たく感じられました。

孤独の底で見つけた小さな抵抗の意志

ママリ

違う、そうじゃないんだ。私が求めているのは、そんな表面的な励ましじゃない。ただ、「辛かったね」と、私の痛みに寄り添ってほしいだけなのに。その夜、私は夫の隣で、声を殺して泣きました。

同時に、心のどこかで、かすかな怒りの炎が燃え始めているのも感じていました。なぜ、私がこんな思いをしなければならないの? なぜ、あの人たちは平気な顔をしていられるの?このまま、泣き寝入りなんてしたくない。

一人で悩みを抱え込む日々。それは、私の心を蝕んでいくと同時に、私の中に眠っていた、ささやかな「抵抗」の意志を、少しずつ育てていくことにもなったのです。しかし、その抵抗が形になるまでには、もう少しの時間と、決定的な出来事が必要でした。

「大人な対応」ができない人にどう立ち向かう?

ママリ

この作品は、ママリユーザーの体験談から再編した作品です。はるかさんは、幼稚園で役員をやることになり、そこで人間関係のトラブルに巻き込まれます。

役員のメンバーははるかさんに対して、露骨な仲間外れや無視をしていました。はるかさんは役員会のメンバーに対して、不信感を抱くように…。大人になってからの仲間外れや無視は、関係性が複雑になります。誰に相談すればよいか、どんな対処が必要か、わからなくなってしまうことがあるかもしれません。

本作でははるかさんのさまざまな体験を通じ、いわゆる大人の対応の大切さを感じるとともに、大人の対応ができない人と、どう付き合っていくべきかを考えさせられます。「自分ならどうするか」考えつつ、はるかさんを応援したくなる体験談です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト:まい子はん

著者:ゆずプー

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