小説家・羽田圭介の人生最高のお買いもの「Contessa Ⅱ（コンテッサ セコンダ）」

この椅子に体が慣れると、ほかに居場所がなくなる

腰痛になったり治ったりを繰り返し、大学4年の時に秋葉原の店でアーロンチェアとコンテッサに座ってみたら、コンテッサの座り心地が明らかに良かったので買いました。特に背もたれのしなり具合が抜群！

仕事の時間は、臨戦態勢のように文を書いている時と、何かを読んだりだらだらしながら思索する時に二分されますが、僕は後者の方が圧倒的に長い。コンテッサは、両方の時間での座り心地に優れていたんです。7年くらい使って壊れたのでセコンダを新調し、今も使っています。

モノや道具にこだわるのはダサいし、場所に縛られてしまうと思いつつ、もはやソファよりもコンテッサに座っている方が楽。これ以外に座れないというのも、困りものです。

profile

羽田圭介（小説家）

はだ・けいすけ／1985年東京都生まれ。高校在学中に『黒冷水』で藝賞を受賞し、デビュー。2015年、『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞。

photo／Hiromi Ikeda