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夫婦げんかをしても、放置されても、私が母を嫌いになれなかったのは

  • 2025.6.22

このお話は著者・山野しらす・放置子漫画(@yama_shira)さんが知人の実体験を再構成したお話です。時おりニュースなどでも話題になる「放置子」という問題。これは子どもの問題ではなく、背景に子どもを放置する保護者の存在があります。保護者の振る舞いがどんなに身勝手だったとしても、子どもは「親が好き」という気持ちを持ち続けることがあります。これはきっと、「ひどいこと」が起こっていない時間に垣間見える保護者の言動から、子どもが「愛情」を感じ取ろうとしているからなのかもしれません。

家庭環境は破綻。母から暴言を浴びても嫌いになれなかったのは…

主人公・しおりは幼少のころから両親の愛情を知らずに育ちました。しおりの母は不倫相手との逢瀬を楽しみ、一緒にパチンコなどに行くことを生きがいにしています。一方の父はお酒が入ると暴れるような人で、しおりは家の中に安心できる場所がありません。
 
両親は顔を合わせれば言い争いをするような日々で、夫婦関係はすでに破綻している状況でした。しおりは普段、母が彼氏と会う時間に付き合わされたり、夜遅くまでの外出に付き合わされたりしていましたが、それでも、母を嫌いになれなかったと言います。その理由とは…?

©yama_shira
©yama_shira
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機嫌の良い時にはしおりにも優しい言動が出てくるという母。この「宝物」という言葉はしおりにとってうれしいものだったでしょう。穏やかな時間や温かい言葉をかけられると、「この人は本当は優しいのだ」とか「きっと自分のことが好きなはず」という希望を捨てきれませんよね。
 
一方で、DVの場面では暴力的な言動が爆発する時期や、イライラを蓄積する時期、そして態度が優しくなる時期があることが明らかになっています。この「態度が優しくなる時期」があることで、DV加害者となかなか離れられないという人がいることも事実です。他者に対して暴力的な態度や言葉、物理的な暴力を振るうことは決して許されることではありません。
 
もし、周囲の子どもだけでなく、誰か大切な人が暴力的な言動を受けるような状況に陥っているようであれば、専門機関に相談することをうながせるといいですよね。

著者:ママリ編集部

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