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木村文乃、ドラマでW主演の田中樹とは「お互い人見知りのまま終わっちゃって(笑)」

  • 2025.6.22

WOWOW×松竹・松竹京都撮影所がタッグを組み制作された連続ドラマW『I, KILL』。放送・配信は残すところ最終話のみとなった。主人公のお凛を演じている木村文乃さんは、毎話“群凶”と戦い続けるというアクションをこなしているが「これまでに培ってきたアクションの経験や技術は全く応用できなかった」と振り返る。

最終話を見ていただければ明るい一歩が踏み出せるはず。

「戦いのアクションって基本相手との攻防戦ですが、群凶のようないわゆるゾンビは防御をせずにひたすら向かってくるので、戦い方が特殊なんです。そもそも刀を持って戦う演技も初めてでしたが、そこに元忍びのお凛の恨みや、刀を扱うことに恐怖を抱いている生い立ちなどを組み込んでいく必要もあって。例えば、なるべく殺生はしたくないけれど、忍び仕込みの姑息な反撃で足を狙うとか。そういう細かい描写に苦労はしながらも、アクション部のみなさんと話しながら進めました。また、すごく不器用で人間らしいお凛は、私の母親に似ているところがあるんです。だからどちらかというと私は、お凛が娘として育てているトキの気持ちのほうがよくわかる。お凛の『トキがいないと生きている意味がない』というセリフも、自分が言われているような感覚でした。血の繋がりがない二人はお互いの気持ちを確認しないままでしたが、ある時、トキはお凛が思っているよりもお凛のことを母のように見てくれていたのがわかって、ホッとしました」

W主演を務めるのは田中樹さん。人の意識を持ったまま群凶になってしまった士郎を演じている。

「お凛と士郎の関係性的に、セリフを交わしたのは数えるほど。だから現場では、お互い人見知りのまま終わっちゃって(笑)。その後の取材や記者会見で、だんだん打ち解けていく感じが逆に面白いなと。ただ、ほぼ経験がなかったという田中さんの殺陣のシーンがものすごくかっこよくて、夜の撮影だというのにギャラリーが多かったのを覚えていて。多才な方だと思いました」

実はゾンビ作品が大好きだという。

「このお話をいただいた時、イメージとしてハリウッド映画のサバイバルスリラー作品が2本あげられていたんですが、どちらも私が何度も観ていた好きな作品。台本に目を通した時は、すでにお凛としての目線で前のめりに読んでいました(笑)。世界には土葬の国もあるわけで、お化けやモンスターよりも、ゾンビってもしかしたらいるかもしれないって思うんです。それに、倒し方やゾンビのタイプさえわかっていれば、そういう状況になった時に賢く生き延びられるんじゃないか…とか考えると面白いです。今作はサバイバルスリラーではありますが、人が人として生きていくとか、一歩先の未来を見続けていくという決意を固める物語でもある。激しい戦いは最終話も続きますが、最後まで見届けていただければ、明るい一歩が踏み出せるかもしれないと思っています」

料理好きでも知られる木村さん。

「撮影期間中のパワーチャージは、寝かせ玄米に納豆、梅干し、シラス、海苔入りのお弁当。また、毎朝体調に合わせてエプソムソルト、マグネシウム、重曹、クエン酸をオリジナル配合して半身浴も。お湯に浸かりながら台本を読んだり、やり残したことをするための大事な時間です」

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