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【陰陽五行論】子どもの年齢と特性でみる兄弟げんかの対応と改善方法についてお教えします。

  • 2025.6.17

東洋の知恵で理解する子どもの気質と年齢別対応法

兄弟げんかが多くて困っている・・・注意してもあまり効果がないみたい。こんなときはどうしたらいい?
今回は株式会社VITACE代表取締役の松岡美奈子さんから、陰陽五行思想の視点を交えたアドバイスをお伺いしました。

ママ広場

はじめに

「また兄弟げんかが始まった・・・」と頭を抱える保護者の方は多いのではないでしょうか。毎日のように繰り返される兄弟間の争いに、どう対応すればよいか分からずお悩みの方へ、陰陽五行思想を活用した新しいアプローチをご提案します。

陰陽五行思想では、兄弟げんかの解決には、お子さんの気質だけでなく、仲裁役であるパパやママ自身の気質を理解することも重要と考えます。親の気質によって無意識にどちらかの子を贔屓してしまったり、適切でない対応をしてしまったりすることがあるからです。

兄弟げんかの根本原因を理解する

兄弟げんかの多くは、子どもたち一人ひとりが持つ「気質」の違いから生じていると捉え、陰陽五行理論では、人は生まれながらに「木・火・土・金・水」のいずれかの特性を持つと考えます。
気質は文末[参考]より調べることができます。

気質:木・火・土・金・水
木の気質:積極的で競争心が強い、リーダーシップを発揮したがる、新しいことに挑戦するのが好き
火の気質:感情表現が豊か、注目を集めたがる、明るく社交的、話すことが好き
土の気質:平和主義で調和を重視、みんなをまとめたがる、安定を求める
金の気質:規則正しく完璧を求める、正義感が強い、ルールを大切にする
水の気質:内向的で深く考える、一人の時間を大切にする、知識欲が旺盛

例えば、木の気質の兄と水の気質の弟では、全く異なるアプローチが必要だと捉えます。木の子には「君がお兄ちゃんとしてリーダーシップを発揮してくれると嬉しい」と役割を与え、水の子には「あなたの考えをゆっくり聞かせて」と個別の時間を作ることが効果的、と読み解いていきます。

ママやパパの気質による仲裁の偏りとは

また、仲裁役である親の気質によって、無意識のうちに不公平な対応をしてしまうことがあります。自分と同じ気質の子に共感しやすく、異なる気質の子の行動を理解しにくいと感じてしまうこともあるからです。

ママやパパの気質】
木の気質のママ・パパ
結果や成果を重視するため、勝ち負けにこだわる子を評価しがち。負けて泣いている子に「泣くな」と言ってしまいやすい。
火の気質のママ・パパ
明るく表現豊かな子を可愛がりがち。おとなしい子の気持ちを見落としやすく、「もっと元気よく」と求めてしまう。
土の気質のママ・パパ
争いを嫌うため、強く主張する子を悪者扱いしがち。平和主義の子を「いい子」として贔屓してしまいやすい。
金の気質のママ・パパ
ルールを守る子を評価し、自由奔放な子を叱りがち。完璧を求めすぎて子どもにプレッシャーを与えることも。
水の気質のママ・パパ
じっくり考える子を理解しやすい反面、すぐに行動する子を「落ち着きがない」と感じやすい。

このような偏りを自覚することで、より公平で効果的な仲裁を意識できるようになります。

ママ広場

気質別・公平な仲裁のコツ

自分と同じ気質の子への対応
共感しやすい分、甘くなりがちです。意識的に客観的な視点を持ち、「この子にとって本当に良い対応は何か」を考えましょう。

自分と異なる気質の子への対応
理解しにくい行動でも、「この子なりの理由がある」と考え、まずその子の気持ちを聞くことから始めましょう。自分の価値観で判断せず、その子の特性を受け入れることが大切だと考えます。

年齢別対応のコツ

3-6歳の幼児期
この時期は基本的な安心感の確立が重要です。けんかが始まったら、まず双方の気持ちを受け止めます。「悔しかったね」「嫌だったね」と感情を言語化してあげることで、子どもは自分の気持ちを理解できるようになります。

【気質別の対応例】
木の子:「勝ちたかったのね」と競争心を認める
火の子:「見てもらいたかったのね」と承認欲求を理解する
土の子:「みんなで仲良くしたかったのね」と調和への願いを受け止める
金の子:「正しいことをしたかったのね」と正義感を評価する
水の子:「一人で考えたかったのね」と内省の時間を尊重する

7-10歳の学童期
自我が発達し、正義感も芽生える時期です。「なぜけんかになったのか」を一緒に考え、問題解決のプロセスを教えましょう。兄弟それぞれの言い分を平等に聞き、解決策を子どもたち自身に考えさせることが大切です。
この時期には、気質の違いを子どもたち自身にも説明し始めることができます。「お兄ちゃんは競争が好きで、弟は一人で考えるのが好き。どちらも素晴らしい特徴なんだよ」と違いを認め合えるよう導きます。

11歳以上の思春期
感情コントロールを学ぶ重要な時期です。親は仲裁者というより相談相手として接し、兄弟が自分たちで解決する力を育てます。「どうしたら次は上手くいくと思う?」と未来志向の質問を投げかけましょう。

この年齢になると、自分と兄弟の気質の違いを理解し、お互いを尊重する方法を学ぶことができます。

日常生活でできる改善策

1)個別の時間を作る
兄弟それぞれと一対一の時間を定期的に設けます。たとえ10分でも、その子だけに集中して向き合うことで、愛情不足からくるけんかを減らせます。

【気質に応じた個別時間の過ごし方】
木の子:一緒にスポーツや競争ゲームを楽しむ
火の子:たくさん話を聞いて、表現を褒める
土の子:ゆったりとした時間を共有し、安心感を与える
金の子:本人がやりたいことを集中してできる環境を与える
水の子:静かな環境で深い話をする

2)住環境を整える
できるようなら、 風水の観点から、子ども部屋の配置を調整するのもおすすめです。兄弟の机を向かい合わせにせず、それぞれが集中できる配置にしたり、共有スペースに観葉植物を置いたりして、気の流れを改善しましょう。

3)感情のコントロール法を教える
怒りを感じたときの対処法を具体的に教えます。「10数える」「深呼吸する」「別の部屋に行く」など、怒りを収める方法を一緒に練習しましょう。

4)家族会議の開催
定期的に家族全員で話し合う時間を設けます。お互いの気質や特徴を理解し合い、家族のルールを一緒に決めることで、けんかの予防につながります。

専門家への相談が必要な場合

以下のような状況では、カウンセラーや専門機関への相談を検討してください。
・暴力を伴うけんかが頻繁に起こる
・一方的ないじめの構造がある
・家族全体の関係性に深刻な影響が出ている
・学校生活や睡眠に支障をきたしている
・親自身が感情的になりすぎて適切な対応ができない

まとめ

兄弟げんかは成長過程で自然に起こるものですが、適切な対応により、子どもたちの成長につなげることができます。それぞれの気質を理解し、年齢に応じた対応を心がけることで、兄弟がお互いを尊重し合える関係を築いていけるでしょう。
また、無意識の偏りがあれば偏りをなくすことを意識しましょう。公平で愛情深い仲裁ができるようになれば、兄弟げんかは家族の絆を深める貴重な機会となるはずです。

【参考】
https://fengshuilifedesignschool.online/10basiccharacter

執筆者

プロフィールイメージ
松岡美奈子
松岡美奈子

株式会社VITACE代表取締役。
風水ライフデザインスクール主宰。3児の母。
子育てに悩むママたちの強い味方として、陰陽五行思想を活用した気質診断で親子関係の改善をサポート。親子関係のプロとして「母子セッションセラピスト講座」も開講し、多くのママから支持を得ている。美容経済新聞社での連載実績をはじめ子育てに活かせる東洋の知恵を発信。
「3級氣質診断士検定講座」年長さんや小学生でも理解できるシンプルな内容かつカード遊びを通じて親子で一緒に学ぶ親子受験が人気。難しい理論ではなく、今日から使える実践的な子育てメソッドとして、多くのママたちに愛され続けている。

風水ライフデザインスクール

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