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シャネル・ネクサス・ホールでプシュパマラ Nの世界に浸る、写真と演劇の境界を超える展覧会

  • 2025.6.17
≪Shringara/恋情≫The Navarasa Suite from the series Bombay Photo Studio, 2000-2003 @ Pushpamala N
≪Shringara/恋情≫The Navarasa Suite from the series Bombay Photo Studio, 2000-2003 @ Pushpamala N

シャネル・ネクサス・ホールが手がける新たな展覧会『Dressing Up: Pushpamala N』は、写真を通じた表現を切り拓いてきたインドのアーティスト、プシュパマラ Nにフォーカス。2025年6月27日(金)〜8月17日(日)まで東京銀座にて開催の本展は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭に続くシリーズ展示の第二弾で、東京会場では「シネマトグラフィー」を軸に、より物語性と演劇性に富んだ世界を体感できる。

© Pushpamala N
© Pushpamala N

1956年インド・バンガロール生まれのプシュパマラ Nは、1990年代から自らを被写体としたフォト・パフォーマンスを展開してきた。演劇的な演出と写真というメディアを融合させ、女性像、国家、記憶といったテーマを再構築する作品で知られる。

今回の展覧会では、映画やコミックに着想を得た24枚のモノクロ作品《ファントム レディ あるいはキスメット》、その続編である21枚のカラーシリーズ《帰ってきたファントム レディ》、そしてインド美学に基づく9つの感情を表現したセルフ・ポートレート群《ナヴァラサ スイート》の三部作を紹介。それぞれに異なる時代背景や表現技法を持ちながらも、いずれも既存のイメージを再構築し、視覚文化や社会的構造に新たな問いを投げかける力強いメッセージを放っている。

なお、展示される作品はニューヨーク近代美術館やテート・モダンなど世界各地で高く評価されており、今回の展示は日本では貴重な機会となる。あえてアナログな演出を選び、ミザンセーヌ(演出)の力で観る者の記憶と想像力に訴えかける、唯一無二の世界にぜひ足を運んでみてほしい。

© Pushpamala N
© Pushpamala N

Dressing Up: Pushpamala N

期間/2025年6月27日(金)〜8月17日(日)

会場/シャネル・ネクサス・ホール

住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F

開館時間/11:00〜19:00(最終入場18:30)

※6月27日(金)17:30まで、7月10日(木)・7月24日(木)17:00まで

入場料/無料(予約不要)

https://nexushall.chanel.com/program/2025/dressingup/

Text: Makiko Yoshida

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