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災害に備える!夏の防災バッグアイテムリスト

  • 2025.6.20

防災グッズも季節に合わせて“衣替え”が必要。
本当に自分に必要なアイテムは何か? 辻直美さんに指南いただきました。

教えてくれたのは・・・
国際災害レスキューナース
辻 直美さん
育母塾代表理事。国境なき医師団を経て帰国後、看護師として活動中に阪神・淡路大震災を経験。看護師歴34年、災害レスキューナース歴30年。被災地派遣は国内外30ヵ所以上。


持ち出し袋も“衣替え”! 夏の防災に必須なもの

自身も阪神・淡路大震災を経験し、国内外30カ所以上の被災地で活動してきた辻さん。
「被災地は社会の様々なルールが機能せず、壊滅的な状況になります。誰もが自分のことで精一杯で助けてはくれません。被災経験のない方は、防災というとやみくもに怖がって目を背けたり、面倒臭くなって備えを後回しにしてしまいがち。普段から信頼のできるサイトなどで起こりうる災害について調べ、シミュレーションをしておきましょう」
 
また、辻さんいわく、日本の場合は季節に応じて防災グッズを入れ替えることが大切。冬の防寒具に対し、夏は暑さ対策や衛生グッズが必須となり、非常用持ち出し袋は定期的に見直し、正しく備えなくてはいけないと力説します。
 
「被災時に使える水は一日3Lで計算されていますが、成人女性が普段の生活で1日に使う水は約236L。飲食を含めて1日3Lで賄うために、夏場は特に衛生ケアグッズなどが必要になります」
 
また防災グッズは「買って放置するのではなく、使ってジャッジする」ことが大事と辻さん。辻さんは防災リュックのことを“私のナイト”と呼び、普段から困ったときに頼るようにしているそう。
 
「命が助かったのなら、1日でも早く元の生活に戻るために大切なのは“笑顔”。普段の生活のなかで、疲れてご飯を作りたくないとき、風邪をひいてお風呂に入れないときなどは、持ち出し袋のアイテムをぜひ使ってみて。ローリングストックが自然と叶いますし、そうして厳選された“笑顔の素”が持ち出し袋に入っていれば、被災時でも気持ちを前向きにできるはずです」

夏に必要なアイテム14選

1. 持ち出しリュックはメンズライクなデザインが◎

軽量で収納力の高いリュックを持ち出し袋に。地味な色がグッド。

トラベル デイパック 20 Women's ¥11,900/モンベル・カスタマー・サービス

2. 夏バテに心強い羊羹やプロテイン入りゼリー飲料

羊羹やプロテイン入りゼリーで栄養面をカバー。

小形羊羹各¥324/とらや、inゼリー プロテイン5g¥226(編集部調べ)/森永製菓

3. 多汗の季節にはタオルよりも手ぬぐい

乾きやすく、包帯やマスクの代わりにもなり便利。

(右から)防災手帳、鳥獣戯画小紋 縄縞 水色、カエル各¥1,430/かまわぬ

4. フェムゾーンの衛生を保つ多機能アイテム

アミノ酸が主成分。防臭と保湿に。

NI BODY MIST スターターキット(専用ボトル、詰替パウチ200mL×2個)¥4,480/NIサポートデスク

5. 熱中症対策のための塩分とレモン果汁

500mLの水にひとつまみの塩を入れると生理用食塩水に。
飲みやすいようにレモン果汁も入れておくと安心。

6. 水は通常より多めに。野菜ジュースなどでも◎

夏は水を多めに追加。さらに常温保存ができる水分と栄養がとれる野菜ジュース、豆乳、青汁なども入れておくとグッド。

7. おりものシートは必須。ナプキンは冷感グッズに

夏はおりものシートを活用。生理用ナプキンは水を含ませ袋に入れて冷感グッズにも。

(右から)しあわせ素肌¥420、きれいスタイル¥350(ともに編集部調べ)/ロリエ(花王)

8. 折り畳みトイレと汚物の防臭対策グッズは必ず

簡易トイレはあったほうが安心。臭いが漏れない袋もセットで。

(右上から時計回りに)サッと簡単トイレ¥4,378/YAMAZEN(山善 お客様相談窓口)、驚異の防臭袋 BOS (ボス) ストライプパッケージSSサイズ¥1,430、Mサイズ¥1,080、LLサイズ¥1,490、Lサイズ¥1,404/すべてBOS(クリロン化成)

9. 万能なハッカ油は持っていて損なし

ハッカ油を垂らした水をスプレーすると涼感がアップ。リフレッシュにも◎。

ハッカ油スプレー(11.5mL)¥1,188/北見ハッカ通商

10. 下着や着替え、長そでは機能服がマスト!

接触冷感素材や、吸湿性のいい素材を。

(右から)エアリズムブラタンクトップ¥2,290、クール フードシャツ Women's ¥4,840/モンベル、エアリズムコットンT ¥1,500、エアリズムシームレスショーツ各¥590/ユニクロ

11. ミストが出るモバイル扇風機

霧吹きつきのモバイル扇風機が◎。ミストとファンの効果で瞬間的に冷却。

クイッククール¥1,078/大作商事

12. 冷感グッズはなるべく長時間のものを

叩くと冷たくなる携帯用保冷剤も長時間のものを。こちらは最長60分持つ。

パンチクールロング オープン価格/アイスジャパン

13. 作業時に安心なツバ広帽子も忘れずに

がれき処理なども被災者自身が行う事例も。熱中症対策のためにつば広な首まで隠れる帽子は必須。

UVカットハット¥2,990/ユニクロ

14. ストロー付きのキャップでちびちび飲みを

夏場はストローつきのキャップでこまめに水分補給を。

ポケッチューストロー ブルー オープン価格/ストリックスデザイン お客様相談室

一年中入れておくべきアイテム16選

1. 除菌グッズ

水を無駄にできず、手を洗えないため、除菌ウエットシートや除菌スプレーは必須アイテム。適切に使って衛生状態をキープして。

2. 洗髪グッズ

頭を洗えないため、べたつく頭皮や髪の毛にはドライシャンプーを。
精油配合されたものなどは頭皮にスプレーするとすっきり。

3. マウスウォッシュや水のいらない歯磨きグッズ

口腔内が不衛生になると歯周症や虫歯になり健康に影響大。
水が不要の歯磨きグッズはマスト。

4. マスク

衛生状況が悪くなるうえ、大勢の人と暮らす避難所での生活では、感染症から自身を守るための対策としてマスクの着用は必須に。

5. 筆記用具

避難所で家族へメモを残したり、情報を書き写したり、名前を書いたり、筆記用具の出番は多い。メモ帳とペンは持っていたい。

6. スマホの充電器

スマホは命綱となり、充電器はマスト。
電池式なら予備電池も用意し、モバイルバッテリーならフル充電しておくよう心掛けて。

7. トラベルピロー

避難所では寝付けなくなる人が多いため、旅行時に使うお気に入りの空気で膨らませる旅行用の枕があると重宝。

8. レジ袋

ちょっとした、汚れもの入れやゴミ入れ、さらに荷物入れとしても使えるレジ袋。
大きさはマルチに使えるMサイズがおすすめです。

9. 常備薬

医療機関の処方は困難になるため常備薬は欠かさずに。
普段から飲んでいる薬の内容を伝えるためにお薬手帳も携帯を。

10. ライト

できればひとりひとつずつLED照明を。
懐中電灯は手がふさがるため、身に着けられるヘッドライトや首掛けタイプがおすすめ。

11. ウエストポーチ

盗難予防として財布や携帯などの貴重品や常備薬など命にかかわるものはウエストポーチにしまって、肌身離さず身に着けて。

12. 防災用の笛

防災用の笛は必携。ホイッスルとは異なる構造で少しの息でも大きな音が鳴るのと、音色が異なるので気づいてもらいやすい。

13. 靴下、はらまき、レスキューシート

空気は暑くても、避難所の体育館は夏でも床が冷えていることが多い。
おなかと腰、足首などを冷やさないよう防寒対策を。

14. 気持ちが落ち着く本や写真

家族の写真や推しの写真集などを30分間眺めると落ち着き、気分転換に。
絵本などが1冊あるとまわりにも幸せをお裾分けできる。

15. 触ると安心するフワフワのもの

肌触りのいいものを用意しておき、不安になった時に3分間触ると心が落ち着く効果が。タオル、ぬいぐるみなどが◎。

16. 香り

入浴も洗濯もできない避難生活下では、生臭く埃っぽいにおいが充満。
自分の気持ちを整えるためにもお気に入りの香りを用意しておくと安心です。

こんなサイトも活用しよう!

東京備蓄ナビ

家族の人数や住宅の種類を入力すると一緒に住んでいる人の性別、年齢などを踏まえて、備えておくべき食料品、衛生用品、日用品をリストアップしてくれる。

地震10秒診断

アクセスする利用者の現在位置で今後30年以内に震度5弱~震度7までの地震に見舞われる確率を表示。
想定される停電、断水の日数などをシミュレーション。
(防災科学技術研究所/日本損害保険協会)

SHOPLIST
モンベル・カスタマー・サービス 06-6536-5740
森永製菓 0120-560-162
かまわぬ 03-3797-4788
NIサポートデスク 0120-623-317
花王 0120-165-695
山善 お客様相談窓口 0120-069-060
クリロン化成 06-6327-8188
北見ハッカ通商 0120-17-3663
ユニクロ 0120-170-296
大作商事 03-5219-1111
アイスジャパン 047-404-2320
ストリックスデザイン お客様相談室 0800-222-0301


撮影/古家佑実[SORANE] イラスト/植松しんこ 文/坂口みずき
 
大人のおしゃれ手帖2025年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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