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【山口県長門市】藩主の御茶屋屋敷!星野リゾート『界 長門』に宿泊♪①

  • 2025.6.17

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のゆーれんママです! と言えば、多彩なコンセプトで、ブランドの宿泊施設を展開している星野リゾート。なかでも人気の温泉旅館ブランド「界」は、土地ごとの風情を体感できるとのことで、気になっていました。 現在は全国に23施設あり、福岡から行きやすいエリアにも増えてきました。 今回は、山口県長門市にある「界  長門(かい ながと)」へ試泊した様子をお伝えします。

出典:リビングふくおか・北九州Web

目の前は音信川(おとずれがわ)

同じく地域特派員のめりしゃんさんと一緒に、ここでしかできない素晴らしい体験を満喫してきましたよ。

併設のカフェで♪

チェックイン前に訪れたのは「界 長門」に併設する「あけぼのカフェ」。こちらは宿泊せずとも、どなたでも利用できるカフェです。コーヒーや抹茶ラテなどのドリンクの他、毎日手作りのどらやき(夏みかん、あずき、ゆずきち 各300円)を提供しています。特産品を使用した定番商品の他に、夏は山口の銘茶・小野茶味のジェラートを挟んだ「ジェラートどらやき」も登場するそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

長門湯本温泉は、山口県最古の温泉街として知られていますが、時代の変化と共に温泉街の利用者が激減。そんな中、2016年に長門市は星野リゾートと共に温泉街再生を目指し、地域全体に公平な利益をもたらす「ステークホルダーツーリズム」の理念を盛り込んだマスタープランを策定しました。その一つとして、温泉街の文化を体験できる「どらやき茶かご~季(とき)の野点~」を開発。どら焼き共に、お好みの深川萩の器で野点を楽しむことができます。 茶かごに入った「野点セット」を持って、川床へ移動。川床テラスでお気に入りの場所を見つけ、気に入ったピンクの器にお抹茶を入れ、茶筅でシャカシャカ。お作法が分からなくても説明書きが付いているので安心ですよ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

静かに流れる川の音と茶筅を振る音だけが聞こえる空気の中で、抹茶を点てるという特別な体験は、豊かな外部空間を楽しむことができる「オソト天国」でした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

結構なお点前で♪

白餡の甘さに夏みかんジャムの甘酸っぱさが加わった「どら焼き 夏みかん」とお抹茶を、自然豊かなロケーションでいただくこの体験は、是非四季それぞれ味わってみたいと思うほど、素敵なものでした。

「どらやき茶かご ~ 季 (とき) の野点 ~」期間:通年
時間:11:30~16:00 *あけぼのカフェの営業時間に準ずる
料金:1名1000円
含まれるもの:どらやき1個、茶かご(抹茶椀、棗、茶さじ、茶筅、お湯、持ち運びかご)※使用後はあけぼのカフェに返却
定員:最大6セット *茶器の貸出状況により異なる
予約:不要

チェックイン♪

チェックインの15時になり、館内へ。長門湯本温泉は、江戸時代に歴代の藩主が湯治に訪れていた場所。「界  長門」は、藩主が参勤交代の時に休む場所「本陣」として使われた「御茶屋屋敷」をテーマに、武家文化を体現しました。「生の屏風」をイメージして造られた、黒塗りの1本木と、その間から見える緑の木々のコントラストが芸術的なロビーです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

床の間づくりを表現した空間

「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求している「界」。地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。 客室入り口のサインをあしらうのは、モスグリーンの色合いと、硬くて傷つきにくく、熱にも強い特徴を持つ「萩ガラス」。

出典:リビングふくおか・北九州Web

美しい漆塗りと金箔を使った「箔絵(はくえ)」が特徴の伝統工芸品「大内塗」の人形が、出迎えてくれます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ルームキーも大内塗 夫婦円満の象徴「対の人形」

今回は、3人で泊まれる部屋に、2名で宿泊しました。カラフルなベッドボードは、室町時代より800年以上も続き、山口市の無形文化財に指定されている「徳地和紙」を使用したもの。寝台が一段高くなっているのは、山口県の武家文化が生かされており、藩主が休む寝台をイメージして造られているからです。その地域の伝統文化を感じることができる「ご当地部屋」が、旅の気分を一層盛り上げてくれます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

客室のお茶セットも萩焼ですよ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

縁起の良い♪季節の会席料理!

少しお散歩を楽しんだ後は、プライベートが保てる半個室の食事処での夕食です。ファーストドリンク(料金込み)は、ご当地ドリンクのラインナップが豊富。めりしゃんさんがいただいた長門湯本温泉街で醸されるクラフトビール「365+1ビール(サンロクロクビール)」は、コリアンダーやオレンジピールなどのスパイスが効いたビールで、地元でも大人気のお酒。私がいただいた「長州ジンジャーエール」は、山口県産の生姜と萩産の橙果汁をブレンドしており、爽やかで生姜が程よく感じられるドリンクでした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

先付は、イカの摂取量が全国2位の山口県らしく、「烏賊の2色和え」。烏賊と生うにを、烏賊墨と和えながらいただきます。烏賊は甘みが強く肉厚で柔らかく、生うにと調和した贅沢な一皿。

出典:リビングふくおか・北九州Web

2品目は「鱧真薯 青紅葉麩 順才 茗荷」の彩りが美しい「煮物椀」。下にひかれた真薯が、深みのある鱧の味わいを、挽き立てるバランスの良い一品です。

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3品目は、運ばれてきた時のインパクト大な、萩焼の器と桶を使った「宝楽盛り」。桶は山口県内で唯一の桶職人である坂村晃氏の作品で、未来の見通しが良くなるように「底のない桶」が縁起の良い演出として使われています。カラフルな徳地和紙で作られた飾りは、一つ一つ違うデザインです。 「海老と青菜の松風」「ずんだ 黄身まぶし」「穴子と山クラゲの錦糸」「海老とトマトの琥珀寄せ」「オクラの和え物」「白木耳のお浸し」の八寸は、どれも繊細な味わいで、お浸しに鮑が使用されているなど、贅沢な素材が印象的でした。

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「ヒラマサ、鯛、烏賊」の「お造り」と「もずく酢」と共に♪

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後半の「揚げ物」は、「鱧の薄衣揚げ たたき海老の新挽き揚げ 野菜天婦羅」を「塩レモン」でいただきます。

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見た目もお洒落な品々

「蓋物」は「湯葉饅頭の金目鯛包み」。添えられた冬瓜に夏の訪れを感じる一品です。

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「台の物」は「河豚と鶏の瓦焼き」。山口県の郷土料理「瓦そば」の瓦をモチーフにした陶板に、山口県の名産品である河豚と鶏肉を乗せて焼き、搾った「ゆずきち」の果汁といただくと、満腹になりかけていたことも忘れるくらい、爽やかにいただくことができました。

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ご飯にも河豚皮が使われ、最後の最後まで山口県の名産品を堪能。

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留め椀と香の物と

「甘味」は、思わず笑みがこぼれる可愛らしいデザインの「淡雪チーズ」。和菓子も良いですが、意表を突いた「チーズムースと夏みかんのチップス」という洋の味わいで、大満足な締めくくりとなりました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

大人の墨あそび♪

「界」では、地域の工芸を体験する「ご当地楽」というご当地体験も用意しています。「界 長門」では、参勤交代の時に使われた献上品である「赤間硯」を使用して、自分で墨をすって文字や絵を綴る「大人の墨あそび」を体験できます。(当日先着順 無料 16:30 17:00 19:00 19:30 11:00 11:30 各回6席 30分)

深呼吸して無になり、硯で墨をすります。神経を研ぎ澄ますと、墨のほのかな香りも感じられ、日常の喧騒から離れた感覚になりました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

半紙に練習した後は、いざ本番。皆さん思い思いの絵や文字を扇子型の和紙に綴ります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

台もいただけるので、お家に早速飾りました。

夜のお楽しみ♪

夕食後は夜の温泉街をお散歩。川の流れる音とやさしい風が心地良く感じる時間帯で、夜間照明も楽しめます。蛍を愛でることもできました!蛍に合わせて照明を落としていたり、季節ごとにライトアップの内容が変わります。特に冬季の「うたあかり」というイベントはお勧めだそうですよ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

行灯を持って、近くの「恩湯(おんとう)」へも行ってみました。(界 長門で貸し出しタオルのセット+「恩湯」の入浴券を宿泊者限定の優待価格で販売)

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恩湯は、山口県最古とされる長門湯本温泉の元湯。岩盤から見える自然湧出、深さ1メートルの浴槽など、珍しい温泉で、ほんのり硫黄の香りも感じることができました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

昼間に撮影 川の奥の建物が「恩湯」

旅館に戻り、大浴場へ。大浴場に通じる通路には、地元の作家、金子司氏による萩焼と徳地和紙で作られた、風鈴が吊り下げられています。

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入浴前後の水分補給として「純米吟醸」(15:00~25:00)、ご当地ドリンクの「夏みかんジュース」「小野茶」、4種類の「アイスキャンディー」も用意されています。ビタミンとミネラルを補給して準備万端。

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内風呂は、ぬるめの「ぬる湯」(右)と湯温が高い「あつ湯」(左)の2種類。源泉かけ流しの「ぬる湯」は39度ほどで、100%源泉を使用しています。アルカリ成分が強い(pH9.9)化粧水のようなお湯の感触が心地よく、長湯して1日の疲れを取ることができました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

利用時間外に撮影

露天風呂は、「あつ湯」です。山間の綺麗な空気の中の温泉は、最高の贅沢です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

利用時間外に撮影

湯上りには、華やかな香りと上品な甘味が広がる「純米吟醸」とアイスキャンディーをいただき、至福のひと時を過ごしながら、一日を締めくくりました。 藩主になった気分でベッドに入り・・・翌日に続きます。2日目も乞うご期待!

「界 長門(かい ながと)」
山口県長門市深川湯本2229-1
050-3134-8092(界予約センター)
客室 40室
チェックイン15:00 チェックアウト12:00
1泊32.000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付)
界 長門【公式】 | KAI Nagato

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