2025年夏、白Tはどう選ぶ？スタイル別に選ぶ最旬36選

季節を問わず、ワードローブに欠かせない定番アイテムがある。完璧なフィット感のデニム、美しく仕立てられたブラックジャケット、そして——白Tシャツ。どんなスタイルにもすっとなじみ、毎日の装いを支えるベーシックの代表格だ。

その魅力は、なんといっても“使える”こと。たとえば、デニムに白T、ストローバッグというジェーン・バーキン風のプレイフルな着こなしから、ケンダル・ジェンナーのように洗練されたストリートスタイルまで。時代もムードも問わず、白Tはいつも名脇役として存在感を放ってきた。

今回は、シンプルなものからデザインコンシャスな一枚まで、6つの切り口で最旬の白Tを厳選。2025年春夏のワードローブに加えたい“今の気分”にフィットする一枚が、きっと見つかるはず。

何度でも着たくなる、定番の一枚

毎年着るものだからこそ、“これさえあれば”と思える一枚を見つけておきたいのが、定番の白Tシャツ。無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインだからこそ、シルエットや素材の良さが際立つ。

首もとの詰まり具合や肩のライン、生地の厚みによって、同じ“白T”でも印象は大きく変わる。今季は、ほどよくゆとりのあるシルエットや、上質なピマコットン素材が支持を集めている。レイヤードのインナーとしても、モードなボトムと合わせても、すっと馴染む汎用性の高さは、まさに名品の証。きちんと見せたい日も、力を抜きたい日も、“いつもの一枚”がスタイルの軸になってくれるはず。

クロップドTが導く、モードなY2K

トレンドセッターとして名高いミュウミュウ（MIU MIU）が火付け役となり、数年前から再び注目を集めているのがクロップドTシャツ。一見シンプルながら、その“丈感”ひとつで印象をがらりと変える、今季のキーアイテムだ。

たとえば、ローライズのデニムやカーゴパンツと合わせておへそを覗かせるなら、Y2Kムードたっぷりのストリートなスタイルに。足もとはスニーカーやバレエシューズで、抜け感を加えるのが気分。一方で、ほんの少しだけ肌が見える“ちょい出し”丈を選び、ハイウエストのボトムで肌見せをコントロールすれば、ヘルシーで大人っぽい印象に。ジャケットやシャツを羽織れば、オフィスカジュアルにも応用できる。

オーバーサイズで、主役級の存在感を纏って

バレンシアガ（BALENCIAGA）などが牽引してきたオーバーサイズTシャツは、今や春夏スタイルの定番。メンズコレクションから選ぶのもひとつの手で、体を包み込むようなフォルムは、ナチュラルに体型カバーも叶えてくれる。スタイリングの鍵は、ジュエリーやバッグなどの小物使い。リラックス感のあるシルエットだからこそ、ピリッと効かせたアクセサリーで“ラフすぎ”を回避するのが、大人の正解バランス。

さりげないロゴで、着こなしにウィットを

まっ白もいいけれど、ちょっと物足りない——そんなときに頼りになるのが、さりげないロゴ入りの白Tシャツ。控えめなあしらいで、Tシャツにさりげない個性を添えてくれる。ハイブランドのアイコニックな一枚でラグジュアリーを香らせるのも、ニッチなブランドを選んで洒落感と“通”っぽさを演出するのも正解だ。

ポロシャツで、プレッピーを今の気分で

プレッピー人気の高まりとともに、昨年からじわじわと注目度を上げているのがポロシャツ。今季は、ミディ丈のプリーツスカートやデニムと合わせて、トラッドを今のムードで楽しみたい。スナップの女性のように、襟もとにネックレスを重ねれば、シンプルな一枚も一気にこなれた印象に。

白Tに、ひねりを効かせて

シンプルな白Tもいいけれど、少しのディテールでぐっと洒落感が引き立つのが、デザインコンシャスな一枚。たとえば、ほんのりシワ加工の入った素材感や、さりげない刺繍やカットアウトといった表情のあるディテールは、一枚で着てもサマになり、デニムにさらっと合わせるだけでスタイルが完成するのが魅力。ベーシックの枠にとどまらず、“普通じゃない”白Tを探しているなら、狙い目だ。

Photos: Getty Images

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