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義母に「嫁は控えめであるべき」と言われ、耐え続けた私 → 救ってくれた、息子の『純粋な一言』

  • 2025.6.1

今回は、知人のB子さんに聞いた、義母との関係をめぐる出来事をご紹介します。遠慮を重ねてきたB子さんですが、義母の何気ない言葉の裏に隠された、これまでの思いに息子が気づきました。息子の一言がきっかけとなり、ついにB子さんが気持ちを伝える決意をして……?

画像: 義母に「嫁は控えめであるべき」と言われ、耐え続けた私 → 救ってくれた、息子の『純粋な一言』

義母の“遠慮しときなさい”が当たり前に

私は夫と5歳の息子と3人で暮らしています。
義母は車で20分ほどの距離に住んでおり、週末になるとよく我が家へやってきます。
義母は「嫁は控えめであるべき」と考える世代。私が意見を言おうとすると、「まあまあ、B子さんは遠慮しときなさい」と笑って流されるのが常でした。私は波風を立てたくなくて黙ってきましたが、夫に相談しても「悪気はないから」と取り合ってもらえず、モヤモヤを抱え続けていました。夫も義母との間に挟まれ、どうして良いか分からなかったのかもしれません。

息子の“素直な疑問”にハッとする

ある日の夕食時、義母がまた我が家を訪れ、私は食事の準備に追われていました。そのとき義母がふいに、「B子さん、あなたちょっと子どもに厳しすぎない? 男の子はもっとのびのび育てるものよ」と言ってきたのです。
私はいつものようにスルーしようとしたのですが、突然、息子が小さな声でこう言いました。
「ママ、なんで怒らないの? ばあば、ママにばっかり言ってるのに」

「私、ナメられてるんだ」と気づいた瞬間

その言葉に、私は手を止めてしまいました。小さな息子の胸にも、何か違和感が残っていたのだと思うと、胸が締めつけられるような思いがしました。
その夜、私は夫に初めて本音をぶつけました。
「私、お義母さんに“嫁は自分より下だから何言ってもいい”って思われてるんだと思う。でももう黙ってるのはやめたい。息子にも、自分の考えを伝える姿を見せたいの」
夫は少し驚いた顔をしましたが、「分かった。好きにしていいよ」と背中を押してくれました。夫も私の苦しみに気づき、応援してくれたのだと思います。

勇気を出した“ひと言”が空気を変えた

次に義母が来た日、私はお茶を出しながら、落ち着いた声でこう言いました。
「お義母さん、私なりに子育てを頑張っています。少し見守っていただけたら嬉しいです」
義母は一瞬驚いたような顔をしましたが、「そう……わかったわ」とだけ答えました。たったひと言ですが、私にとっては大きな一歩でした。
そのやり取りを見ていた息子が、小さな声で「ママ、言えたね」と言ってくれて、私はようやく自分の気持ちに正直になれた気がしました。もう私は、ただ黙ってやり過ごすだけの嫁ではありません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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