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狭ーい部屋… 少しでも “広く” 見せたい、感じたい(涙) すぐできる「収納の工夫」と「視覚テクニック」とは

  • 2025.5.30

限られた空間、どう使う?

限りある空間、どう活用する?
限りある空間、どう活用する?

「部屋が狭くて圧迫感がある」「収納が足りない……」そんな悩みはありませんか? 工事やリフォームをしなくても、ちょっとした工夫で空間を広く感じさせることは可能です。この記事ではクリンネストの資格を持つ著者が「限られた空間を最大限に活用するコツ」を伝授します。

同じ広さの部屋でも、何となく広く感じたり、狭く感じるのはなぜでしょうか? まずは空間が狭く感じる原因から見ていきましょう。

床や目線の高さにモノが多いと、圧迫感を感じやすくなります。部屋の中で視線が通る範囲が狭いと、実際の広さよりも狭く感じてしまいます。逆に言えば、視界の広がりを確保することで、物理的な広さ以上に開放感を生み出すことが可能です。

家の中での移動のしやすさも、空間の印象に大きく影響します。日常的に使う場所への動線が複雑だったり、途中で障害物があったりすると、「この部屋は狭い」という感覚につながりやすいのです。スムーズに移動できる空間は、物理的な広さ以上に快適さを感じられます。

さらに、モノが定位置に収まっていないと全体的に散らかって見え、結果的に狭く感じてしまいます。「ちょっとここに置いておこう」という“仮置き”が常態化すると、使える空間が減っていきます。限られた空間では特に、モノの置き場所をしっかり決めることが大切です。

ここからは、狭い空間を効果的に活用し、広く見せるための考え方を紹介します。

部屋のレイアウトを考える際には、視線の流れを意識しましょう。たとえば、部屋の入り口から奥の窓や壁まで視線が通るようにすると、空間に奥行きを感じられます。同様に、部屋の中央に大きな家具を置くよりも、壁際に配置する方が視界が広がり、空間を広く感じることができます。

視界を遮るモノを減らし、家具などに邪魔されず視線が部屋の奥まで通るように意識しましょう。

これから家具を選ぶ場合は、「圧迫感を感じるかどうか」を意識してみましょう。背の高い家具よりも、高さの低い家具を選ぶことで、部屋全体に開放感が生まれます。また、ガラスや透明なアクリル素材の家具は、視線を遮らないため空間を広く見せる効果があります。

そのモノが必ず戻る定位置のことを「モノの住所」といいます。モノの住所を決める、つまり収納場所をきっちりと決めておけば、無造作に置かれるモノが減り、部屋が広く見えるようになります。

特に狭い空間では、使ったモノをすぐに元の場所に戻すことが鉄則です。家族全員がモノの定位置を理解していれば仮置きが減り、空間を有効に使えるようになります。

部屋の広さは同じでも、視覚的な工夫で空間を広く感じさせることができます。色や光を使った効果的なテクニックを紹介します。

色と素材の選び方は、空間の印象を大きく左右します。下から上に向かって明るい色を配置すると、空間に開放感が生まれます。床は濃い色、壁は中間色、天井は明るい色という配色が効果的です。

また、部屋全体の色を統一することで、すっきりとした印象になります。ベースカラーには白やクリーム色、淡いパステルカラーなどの明るめの色を選ぶと、光を反射しやすく、空間が広く感じられるでしょう。

鏡は空間を広く見せる定番のアイテムです。部屋の入口の対角線上に鏡を配置すると、空間が倍に広がったような効果を得られます。照明の工夫も効果的。部屋の隅に間接照明を置いて照らすと、奥行きが生まれ、空間が広く感じられます。

狭い空間を広く感じさせるには、視線の流れを意識したレイアウトや圧迫感のない家具の選択、色や光の効果的な活用が重要です。まずは現在の部屋の状態を見直し、できることから少しずつ取り入れてみましょう。

限られた空間でも、工夫次第で快適に、そして広々と感じられる住まいを実現できます。ぜひ明日から、お部屋の空間づくりに役立ててください。

(安田まほ)

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