「ワンルーム」を狭く感じさせるNG行動
限られたスペースの「ワンルーム」を広く見せるために必要なのは、物を減らすことだけではありません。広く感じさせるコツを知ることで、いまある物をそのままに快適さをぐんとアップ! 窮屈に感じさせるNG行動と、ゆったりとした部屋づくりに導く3つのアイデアをご紹介します。
レイアウトのクセや色選びによって無意識に窮屈な部屋をつくっていないか、まずは現状の見直しからはじめてみましょう。
(1)ポスターやラグで壁や床を隠してしまう お部屋の雰囲気をおしゃれに見せようと壁にポスターを張ったり、フローリングが見えたままでは殺風景だからとラグを敷いたりしていませんか? 壁や床をインテリアで覆ってしまうと部屋の余白が埋まってしまい、1Rの部屋をさらに狭く感じさせてしまいます。
(2)高さのある収納家具を置く 腰よりも高さのある収納家具を配置すると、圧迫感が増して狭く感じやすくなります。背の低い家具だと収納力が物足りないという人は、中途半端な高さではなく天井まで届くほど高さのある壁面収納がおすすめです。壁の一部としてレイアウトできるので、ある程度圧迫感を和らげることができます。
(3)アクセントカラーや暖色が多い 赤、オレンジ、黄色などの暖色は実物よりも大きく見せる効果をもつ膨張色です。室内に占める割合が高まると、部屋が狭く感じられてしまいます。しかし、膨張色のなかでも例外なのは白。ほかの色と組み合わせが簡単で統一感を出しやすく、明るさをもたらしてくれるので、積極的に取り入れたい色です。
「ワンルーム」を広々とみせる3つのコツ
ワンルームの部屋を広々と感じさせるには、色選び・家具選び・配置がポイント。これら3つを意識してインテリアをコーディネートしてみましょう。
(1)インテリアは寒色や淡い色で統一する 壁や床にインテリアを配置したいときは、寒色や淡い色を選びましょう。ブラックやブルーだと冷たい印象になりすぎてしまうので、冷たさと温もりが共存するグレージュがおすすめです。そのほかカーペットやラグを敷きたいときは、フローリングの色に近いものを選ぶと床となじみやすく、圧迫感なく取り入れられます。
(2)2つ以上の用途を備える家具を選ぶ 1Rで過ごしやすい部屋づくりをかなえるためには、使いやすさや収納力などの実用性とインテリアデザインのバランスを考えるのが大切です。くつろぎスペースにも就寝場所にもなるソファベッドや、サイドテーブルとシェルフを兼ねるインテリアなど、2つ以上の用途をもつアイテムを選ぶと、物を増やさずに部屋を広々と見せることができます。
(3)収納アイテムは部屋の入り口付近にまとめる 趣味の道具や化粧品、小物をしまっておく収納スペースは、部屋に分散するのではなく一カ所に集めると良いでしょう。なかでも視線が集まりにくい、部屋の入口付近にまとめるのがおすすめ。一方、部屋に入ったときに自然と目がいく窓側のエリアは、ゆったりとしたスペースを確保することで部屋を広く見せる効果を期待できます。
【まとめ】ワンルームでも工夫次第で広々とした空間に変えられます。家具選びや配置などがイメージしにくいときは、理想の部屋をリサーチして共通点を探してみるといいですよ。家具のサイズや配色、配置に注目してみましょう。
(夏木紬衣)