怪我で片手しか使えない男性「蓋を開けてくれませんか？」その後、周囲の対応が話題＜検証動画＞

“Random Acts of Kindness”（あらゆる状況の中での不特定の人に対する親切な行為）をテーマにさまざまな社会実験を行っているYouTubeチャンネル『NotAlone～みんなひとりじゃない～』。プロの俳優が日常で起こり得るシチュエーションをリアルに演じ、その場に居合わせた人の心の中にある優しさや勇気を引き出す動画は注目を集めており、登録者数は86.7万人（2025/06/23時点）を誇ります。

今回は、同チャンネルの人気動画の中から『「開けられないのに買うな」怪我で片手しか使えない男性に向けられた冷たい現実と温かい奇跡』をピックアップ。9.2万回以上再生（2025/06/23時点）されているこの動画では、片腕をケガしている男性が困っている状況を再現し、その姿を見た周りの人々がどのような反応を見せるのかかを検証しています。

片腕をケガしている男性が困っている様子を見て、周囲の人たちは…？

片腕をケガしている男性が、ペットボトルの蓋を開けようとしています。しかし、なかなかうまくいきません。

別のパターンでは、ほどけた靴紐を結ぼうとしています。こちらも片腕だけでは難しいようで、四苦八苦しています。

その様子を見ていた周囲の人たちが、行動を起こします。

最初にクローズアップされたのは、黒い服を着た女性。スマホの操作をしていましたが、仕掛け人の男性がペットボトルを地面に落としてしまう様子を見て「あの…大丈夫です？」と声をかけます。仕掛け人の男性が「なかなか開かなくて」と状況を説明すると、女性はスマホを置き「空けますよ」と言って笑顔で手を差し伸べます。

女性は蓋を開けたペットボトルを渡しながら「何したんですか？」と、ケガをした原因を聞きます。仕掛け人の男性は、ひと口飲み物を飲んでから「ちょっと恥ずかしい話しで…」「趣味のトレーニングで無理しちゃって」と説明します。

女性は話を聞きながら「ええ！？」「折れてます？」と会話を続けつつ、男性が飲み終わったペットボトルを自然に受け取り、蓋を閉めて返しました。

その後、女性は元いた場所に座り「不便ですよね」「普段できとったことができんくなるみたいな…。結構しんどくないですか？」と、仕掛け人の男性を気遣います。男性が「もどかしいですね」と言うと、女性は優しい笑顔を見せながら「人もに言いにくいですよね」「『ちょっと、開けてよ』とか言えないし…」と、楽しそうに会話を続けました。

仕掛け人の男性もうれしそうに「いや、本当にたすかりました」とお礼を伝えると、女性は「いいえ、いいえ」と、さらっと返事。さらに男性は「なんで助けてくれたんですか？」と質問すると、女性は「いや、なんか…隣ですごい大変そうだったので」「（ペットボトル）落としてたし」と笑顔で答えるのでした。

次に登場したのは、パーカーを着た男性。仕掛け人の男性が靴紐を結ぼうとしている様子をしばらく見て、困っていると判断したのか「あの…靴紐ですか…？」と声をかけながら歩み寄ります。

仕掛け人の男性が「ほどけちゃって」「ちょっと結べないです」と状況を説明すると「座ってもらったら結ぶんで」と、手伝いを申し出ます。

靴紐を結び終えた男性は「大丈夫ですか、これで？」と、結び具合を確認し、さらに「他は大丈夫ですか？」と仕掛け人の男性を気遣います。「全然大丈夫です」との言葉が返ってくると「大変でしょうけど…」と言って、優しい笑顔で頭を下げながら、元いた場所に戻っていきました。

3番目に登場したのは、白いTシャツを着た女性。仕掛け人の男性に何度か視線を送り、ペットボトルの蓋を開けようと苦戦している様子を確認しますが、動こうとせず。

そこで仕掛け人の男性は「申し訳ないんですけど…ペットボトルを開けてほしいんですけど…頼んでもよろしいですか？」と助けを求めます。しかし、女性は「嫌です」と拒絶。

さらに、仕掛け人の男性は「ダメですか？」「片腕をケガしていて、片手じゃ…開かなくて…」と状況を説明してみます。

それでも女性は「頑張れば、開くんじゃないですか？」と返答。さらに「開かないのに…なんで買ったんですか？」と、男性を責めるような言葉を口にします。

そこで、仕掛け人の男性は「喉が渇いたので」と理由を説明しますが、女性はその言葉を遮るように「声掛けないでもらっていいですか？」と言い、その場を立ち去りました。

最後に登場したのは、若い男女2人組。仕掛け人の男性が靴紐を結ぼうと苦戦している様子に、女性が先に気付きます。そして、隣に座る男性の肩を叩き、手伝いに行くよう促します。

女性に促された男性は、仕掛け人の男性の様子を伺いながらゆっくりと近づき「大丈夫ですか？」と声をかけました。そして「もしよかったら、結びますよ」と言って、手助けに入ります。

助けに入った男性は「すみません、失礼します」と断りを入れてから仕掛け人の男性の足元にしゃがみ込み、靴紐を結びます。女性も2人に近づいてきて「大丈夫でしたか？」と気遣います。

靴紐を結び終えた男性は「よし！」と言って立ち上がると、仕掛け人の男性は「ありがとうございます。助かりました」とお礼を伝えます。その言葉を受けて男性は「いやいや、とんでもないです」と言った後「どうしたんですか？」と、ケガについて尋ねます。

仕掛け人の男性が「ケガしちゃって」と答えると、女性は「利き手ですか…？」「私も、足をケガした事あるので…すごい、気持ち分かります」と返答。そして「普段の生活、大変じゃないですか？」「他の人とかも助けてくれたらいいんですけどね…」「普段できることができなくなるって、結構メンタルきますからね」と、男性を思いやるのでした。

サポートしてくれた3組の方はどんな思いで行動に移ったのか

その後、助けてくれた3組の方それぞれに対し、撮影スタッフが一連の流れが演技であることをネタばらししました。そして、助けてくれた理由を質問。

最初に登場した女性は「助けられて『ありがとう』ってちょっとでも言ってもらえたら嬉しいし、こっちも気持ち的にちょっとハッピーじゃないですか一日」「私にできることだったら、助けられてたらいいなって思って生きてます」と笑顔で伝えてくれました。

2番目に登場した男性は「僕は本を読んでいただけなので余裕があったので。そういう時は人を助けてあげた方がその人にとってもプラスだし、助けてあげたってすごい嬉しい気持ちになる」「ちょっとずつみんながしていけば幸せな世界になるのではと思う」と率直な思いを話します。

最後に登場した男女2人組は、男性が「彼女が気にされてたので。それが動くきっかけになったかと思います」と、照れくさそうに理由を説明してくれました。

動画のコメント欄ではたくさんの反応が！

この動画のコメント欄にはたくさんのコメントが寄せられていました。

優しい人ばかりでは無いんだと、現実を突きつけられた様な回でした。

気持ちが優しい方は、表情も綺麗で輝いてるね！

女性側からすれば男性に急に声をかけられる怖さもあると思うよ。

どんなに景気が悪く世知辛い世の中になったと言われようとも、困ってる人を見かけたら、手を差し伸べることができる人間でありたいと強く感じる動画だった。

助けに動いた3組の方は、それぞれ信条としていることがあったり、ケガをして不便を感じたことがあったりしたため、困っている人を見過ごすことができなかったようです。一方、仕掛け人の男性を拒絶をした女性もいましたが、ひょっとしたら過去に嫌な経験をしたことがあり、関わりたくないと感じたのかもしれません。

いずれにしても、その人の行動には、考え方や過去の経験が反映されるのではないでしょうか。誰かの優しさに触れた人ほど、誰かに優しくできる。そんなことをふと考えさせられる動画でした。

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動画：『「開けられないのに買うな」怪我で片手しか使えない男性に向けられた冷たい現実と温かい奇跡』
協力：『NotAlone～みんなひとりじゃない～』

NotAlone～みんなひとりじゃない～
“Random Acts of Kindness”（あらゆる状況の中での不特定の人に対する親切な行為）をテーマとするさまざまな社会実験を行い、視聴者に届けているYouTubeチャンネル。プロの俳優が日常で起こり得るシチュエーションをリアルに演じ、その場に居合わせた人の心の中にある優しさや勇気を引き出す動画に、感動の声が多数寄せられている。
・Instagram：Not Alone〜みんなひとりじゃない〜
・tiktok：notalonejp
・X：NotAlone

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。