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実年齢より『老けて見える人』人がやっている…避けるべき“3つの座り方”と、改善策とは?【プロの監修】

  • 2025.6.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「疲れている?」「何だか年齢より老けて見える…」そう感じたことはありませんか?実は、鏡や写真を見てそう思う原因の1つに座り方が関係しているかもしれないんです。普段何気なくとっている姿勢や座り方が、見た目の印象に大きな影響を与え、老けて見える原因になることは意外と知られていません。

この記事では、どうして座り方が老けて見える要因になるのか、そして避けるべき老けて見える『座り方』について分かりやすく紹介します。

なぜ『座り方』で見た目が変化するのか

なぜ座り方が『老け見え』に繋がるのでしょうか?それは、体の姿勢が顔の表情や全体のバランスに密接に関わっているからです。例えば、いつも背中を丸めて座っていると、顔が下を向きがちになり、目元や口元のたるみが強調されることがあります。また、猫背姿勢は首や肩の血流を妨げ、肌のくすみやむくみの原因にもなりやすいのです。

こうした積み重ねが、知らず知らずのうちに顔や体全体の老け見えに繋がっています。現代人はデスクワークやスマホの影響で、座る時間が長いだけでなくパソコンやスマホ画面を見るためにうつむく姿勢も長く、姿勢が悪くなりやすい環境にあり、老け見えのリスクが高まっていると言えます。

さらに、老けて見える座り方は見た目の印象だけでなく、健康面にも悪影響を及ぼします。猫背姿勢では頭を支えるために首や肩の筋肉を過剰に使っており凝りが生じ、血流が悪くなります。

血流が悪くなることで疲れやすくなり、慢性的な肩こりや腰痛、さらには呼吸が浅くなることでリンパの流れも滞り、全身の代謝も落ち、肌のハリや潤いの低下、免疫力の低下にもつながることも。つまり、老けて見える座り方は単なる見た目の問題ではなく、体全体にも影響を及ぼしている可能性があるのです。

具体的に避けるべき老け見え座り方と改善ポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、実際にどんな座り方が老けて見えるのでしょうか?代表的な例を3つ挙げてみます。

  1. 猫背姿勢
    背中が丸まり、肩が前に出ている状態です。顔がうつむきがちになり、顔周りのたるみや首のシワが強調されやすい。猫背は血流を滞らせ、肌のくすみや顔色の悪さも目立ちます。

  2. 脚を組む
    脚を組むことで骨盤が歪みやすく、姿勢のバランスが崩れます。骨盤の歪みは腰痛だけでなく、背骨の曲がりを引き起こし、やがて顔の左右差やたるみの原因になることもあります。

  3. 浅く座って腰を落としている姿勢
    椅子の前の方だけに座り、腰を落としていると腹筋や背筋が使われずに筋力低下を招きます。筋力の衰えは体全体のたるみにつながり、疲れて見える印象を強調します。

ではどうしたら良いのでしょうか?おすすめの改善ポイントをいくつか紹介します。

  • 背筋をまっすぐ伸ばす意識を持つ
    頭のてっぺんから鼻骨までの背骨が一直線になるイメージで座ると、自然と顔も上がり若々しい表情になります。
  • 骨盤を立てて座る
    骨盤を後ろに倒さず、座面にしっかり骨盤下の骨の部分(坐骨)がふれるように座ると、姿勢が安定しやすくなり、体の負担が減ります。
  • 足は床につけて左右均等に置く
    脚を組まずに両足を床につけて座ると、骨盤の歪み防止になります。デスクワーク時は足置きを使うのもおすすめ。
  • こまめに立ち上がってストレッチをする
    長時間同じ姿勢を避けて、腰や肩回りの血流を促す習慣を持つことが美肌と若々しい印象の維持に役立ちます。

これらを心がけるだけで、見た目の印象がグッと変わるかもしれません。

最初は意識してもついついこれまでの姿勢の癖は抜けにくいですが、少しずつから始めるのがポイント。また、お家でも姿勢を改善させるための体幹のケアとしてストレッチポールなどを使って背骨を整えると楽に良い姿勢が取れるようにもなります。

若々しい印象は座り方から作られる

老けて見える理由として意外に見落とされがちな『座り方』。普段の何気ない座り姿勢が、顔つきや全体の印象を左右し、健康面にも関わっているのは驚きですね。

猫背や脚を組む癖、浅く座るスタイルはできるだけ避け、背筋を伸ばし骨盤を立てた正しい姿勢を心がけることが、美しさと若々しさの秘訣となります。毎日のちょっとした意識の積み重ねが「見た目年齢」を大きく左右するため、ぜひ自分の座り方を見直してみてください。


監修:石塚利光
日本コアコンディショニング協会副会長
ペンシルベニア州立カルフォルニア大学大学院 修士号 / 元福岡大学教員

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米国で修士号を取得し、全米アスレティックトレーナーズ協会 公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)、全米ストレングス&コンディショニング協会 公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(NSCA-CSCS)、ナショナル・アカデミー・オブ・スポーツメディスン パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト&コレクティブ・エクササイズ・スペシャリスト(NASM-PES&CES)の資格を保有。元福岡大学教員で、アメフト米国代表やBリーグ・Vリーグのプロチームなど、トップアスリートを多数指導。

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