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『お金が貯まらない人』は無意識にやっている…意外とやりがちな“3つのムダ使い習慣”とは?【FPが解説】

  • 2025.6.22
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やりくり上手な人とそうでない人の違いは、特別な節約テクニックではなく「やらないこと」にあります。

今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、お金が貯まらない人が無意識にやってしまっている「3つのムダ使い習慣」について詳しく解説します。これらの習慣を見直すだけで、家計は劇的に改善されるはずです。

やりくり上手な人が避けている「お金の使い方」の落とし穴

お金を計画的に貯められるかどうかは、使い方にかかっているといっても過言ではありません。

まずは、支出をうまくコントロールしている人が避けていることを解説します。

「なんとなく」でお金を使う習慣

やりくり上手な人は、目的のない「なんとなく」という支出が非常に少ない特徴があります。

特に欲しいものがないのに店に立ち寄ったり、ネットショッピングを見たりする習慣がありません。

例えば、毎日コンビニで150円のドリンクを「なんとなく」購入している場合、月額で4,500円、年間で54,000円ほどの支出になります。やりくり上手な人は、無駄遣いが「チリツモ」になることを知っているため、無意識の支出を徹底的に排除します。

「必要だから買う」という明確な目的を持ってお金を使うため、洗練された家計運営を実現できるのです。

「まとめ買い」という名の衝動買い

やりくり上手な人は、無闇にまとめ買いをしません。

まとめ買いをする場面はあるものの、ポイント高還元や割安で購入できるタイミングに絞っているため、効果的に買い物をしています。

ただし、まとめ買いをするときでも、必要以上に商品を購入することはありません。食材を使い切れず、廃棄してしまうようなミスを起こしません。やりくり上手な人は、「安いから」ではなく「必要な分だけ」を基準に買い物をしているのです。

「お得情報」に振り回される買い物

店舗やECサイトには、購買意欲を刺激するような文言が多く見られます。

しかし、やりくり上手な人はタイムセールやポイント還元などの「お得情報」に反応しません。「今だけ半額」「ポイント10倍」といった言葉に踊らされ、本来必要のないものを購入し、結果的により多くのお金を使ってしまうようなことはありません。

やりくり上手な人は、「本当に必要かどうか」を軸に判断します。

たとえ50%オフでも、使わないものを買えば100%のムダ使いになることを理解しているのです。

やりくり上手になるための「意識改革」と実践方法

やりくり上手の習慣がない人でも、日ごろの意識を変えるだけで、貯まりやすい家計を実現できます。具体的に意識するべき内容と、実践する方法を見ていきましょう。

支出に「理由」を求める習慣を身につける

やりくり上手になるためには、すべての支出に明確な理由を求める習慣を身につけることが効果的です。お金を使う前に「なぜこれを買うのか」「本当に今必要なのか」「代替手段はないのか」という判断軸で、必要な買い物かどうかを判断しましょう。

この習慣を身につけることで、感情的な買い物や衝動的な支出を大幅に減らせます。続けることで自然と「必要な支出」と「不要な支出」を見分けられるようになり、無駄遣いを防げます。

「買い物リスト」を作成して不要な買い物をしない

買い物前に「買い物リスト」を作成し、そのリスト以外のものは絶対に購入しないという方法を実践しましょう。

食材であれば必要な材料をリストアップし、日用品であれば在庫を確認してから、購入する物を決めます。

「リスト以外のものは買わない」とシンプルに考えれば、他の商品に目移りすることはありません。企業は巧みなマーケティング戦術で消費者の購買意欲を刺激するため、リストの作成は無駄遣いを防ぐうえで効果的です。

欲しいものは一度持ち帰って考える

何かの拍子に、欲しいものを見つけることがあるかもしれません。欲しいものがあっても、一度持ち帰って必要な買い物かどうかを考えましょう。

特に高額な商品や計画外の購入については、一晩は時間を置いてから判断するのがおすすめです。迷った挙句買ったとしても、多くの場合は時間が経つと「やっぱり必要ない」と気づくことが少なくありません。

もし一晩置いて考え直した結果、明確に「欲しい」という結論にならなければ、不要な買い物と判断できます。

まとめ

やりくり上手になるために必要なのは、「ムダ使いをしない」という意識と習慣です。今回紹介した3つの習慣を見直すことから始めて、よりよい家計管理を目指しましょう。

小さな変化の積み重ねが、家計改善につながります。支出を減らして貯金を増やすためにも、今日から買い物の習慣を見直してみてください。


監修者:柴田 充輝

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。