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その肌荒れ『便秘』が関係しているかも…医師「朝トイレに行く時間を作って」→驚きの“関係性”とは【医師の監修】

  • 2025.6.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

肌トラブルに悩んでいるのに、いつものスキンケアを変えてもなかなか改善しない…。そんな経験はありませんか?実は、その肌荒れ、便秘が関係しているかもしれません。便秘と肌荒れ、一見まったく違う問題のように感じますが、体の中では密接なつながりが存在しているのです。

この記事では、医師の視点から便秘がどのように肌の状態に影響を与えるのかをわかりやすく解説します。

なぜ便秘が肌荒れに?

肌荒れに悩む人は多く、原因としては乾燥やストレス、食生活の乱れなどがよく挙げられます。しかし、便秘が肌の状態に影響を与えることを知らない人もまだまだ多いのが現状です。便秘は単なる排便の問題と考えられがちですが、便秘が続くと体内に老廃物や有害物質が溜まりやすくなり、この状態が肌に悪影響を及ぼすことがわかっています

便秘が肌荒れを引き起こすメカニズムは主に「腸内環境」と「体内の毒素蓄積」が関わっています。まず、腸内環境の乱れによって悪玉菌が増えると、腸管から毒素や炎症物質が体内に吸収されます。これに対抗するため体は炎症反応を起こし、肌に赤みや吹き出物ができやすくなるのです。

肌は体内の状態を映し出す鏡とも言われており、体の中で循環が悪くなるとターンオーバー(肌の生まれ変わり)にも影響が出ます。つまり、便秘により体内環境が乱れることが、肌荒れやニキビ、くすみといったトラブルを引き起こす可能性があるため、単なる便秘の不快感以上に重要視すべき問題なのです。

便秘の改善策にはどんなものがある?

腸の調子が悪いと感じる人は、同時に肌の調子も悪化しやすい傾向があります。逆に、規則正しい排便を心がけ、腸内環境を整えることで肌の状態が改善されたというケースも多いといわれています。

便秘を改善するには、まず食生活の見直しが基本です。食物繊維を豊富に含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂ることで便のかさを増やし、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進します

また、水分補給も非常に重要で、一日あたり1.5リットルを目安にこまめに飲むことが推奨されています。さらに、適度な運動は腸の動きを活性化し、便通を助ける効果があります。ウォーキングやストレッチなど無理のない範囲で継続することがポイントです。加えて、生活リズムを整え、ストレス管理にも気を配ることで自律神経のバランスが整い、腸の働きが良くなることもわかっています。場合によっては市販の便秘薬やサプリメントを活用する方法もありますが、まずは生活習慣の改善を基本に考えるのが安心です。

医師によると朝トイレに行く時間を作って、生活リズムを整えるのも良いとのこと。

便秘改善が美肌への第一歩に!

便秘と肌荒れの関係は、単なる体の不調の一部ではなく、健康な生活の質と肌の美しさを守るうえで見過ごせない問題です。便秘を放置すると体内に老廃物や毒素が蓄積し、肌のターンオーバーが乱れて肌荒れを引き起こします。そのため、肌荒れ対策としてスキンケアを頑張るのはもちろん大切ですが、それと同時に便秘を改善し、腸内環境を整えることが不可欠です。

食物繊維を豊富に摂る、水分をしっかり補給する、適度な運動を取り入れるなど、日常生活にできる便秘解消法を取り入れることで、内側から肌の調子を整えましょう


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。