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『なぜかお金が貯まらない人』が無意識にやってる…見落としがちな“3つのNGムダ使い”とは?【FPが解説】

  • 2025.6.14
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

しっかり働いて収入を得ていても、生活習慣次第では、お金がなかなか貯まりません。「なぜか貯金が貯まらない人」と悩んでいる方の多くは、無意識のうちにムダ遣いをしています。

一度の支出は少額でも、年間で見ると数万円になる可能性があります。今回は、多くの人が見落としがちなムダ遣いのパターンと、すぐに実践できる改善方法を紹介します。

なぜ貯金が増えない?気付きにくいムダ遣い3選

貯金が増えない主な理由は、ずさんな家計管理や無意識のうちに行っているムダ遣いにあります。

サブスク・固定費

サブスクや固定費は、毎月決まった額が発生します。これらの支出に無頓着な人は、毎月確実に出ていくお金を把握できていないため、「よくわからないけど、お金が貯まらない」という状況になりがちです。

例えば、動画配信サービスを複数契約しても、実際に観る時間がなければ無駄な出費です。光熱費や通信費の契約先を変更すれば固定費を抑えられるのにも関わらず、「面倒だから」という理由で状況を放置している人は、「毎月お金を捨て続けている」という事実に気づいていません。

コンビニやカフェの「ついで買い」

コンビニやカフェで、ついつい「ついで買い」をしてしまう人もいるのではないでしょうか。

一度の支出は小さな金額でも、これらの支出が積み重なると大きな支出になり、貯金を妨げます。

コンビニやカフェで「コーヒーだけ買おう」というつもりでも、お菓子を「ついで買い」をしてしまうのが典型例です。

また、レジ前に置かれた限定商品や季節商品につい手が伸びてしまうパターンも考えられます。

ポイント還元やタイムセールなどの衝動買い

多くの店舗では、顧客を獲得するためにポイント還元やタイムセールを実施しています。一見すると、通常よりも安く購入できるためお得ですが、不要なものを購入するのはムダ遣いに他なりません。

たとえば、50ポイントを獲得するために500円のムダ遣いをすれば、トータルで450円のマイナスです。ポイント還元やタイムセールなどの誘惑に意識が向きやすい方は、「マーケティングに踊らされている」という意識を持つ必要があります。

ムダ遣いを断ち切るために意識すべき3つのこと

なかなか貯金が増えずに悩んでいる方は、ムダ遣いを断ち切る習慣を身につけましょう。

サブスクの解約と電力・ガス・通信会社の見直し

あまり使用していないサブスクは、解約しましょう。動画配信サービスやジムなどが代表的で、契約したこと自体を忘れているサービスがあるかもしれません。

解約しても、また必要になれば契約すれば済む話です。「判断に迷うサブスクは解約」くらいの気持ちを持つとよいでしょう。

電力・ガス・通信会社を見直すと、毎月1万円以上の固定費カットになることもあります。現在支払っている金額と比較して、どの程度の節約が見込めるか調べてみてください。

一連の解約と見直しで削減できた金額を貯金に回すことで、「支出を減らす」「貯金を増やす」という取り組みを同時に行えます。

変動費を週ごとに管理する

変動費(食費、娯楽費など)に関しては、週ごとに予算化すればコントロールしやすくなります。月の変動費予算を決めて、4週で割れば「毎週〇万円の予算でやりくりすればよい」という、わかりやすいイメージを持てるでしょう。

これにより、自然と買い物の計画性が高まり、本当に必要なものだけを購入する習慣が身につきます。

クールダウンの時間を設ける

衝動買いを防ぐ方法は、「すぐに買わないこと」です。その場で即断せず、クールダウンの時間を設けて「本当に必要な買い物かどうか」「価格以上の価値を感じられるか」を冷静に考えましょう。

セールで安く購入できたとしても、実際に使わなければ意味がありません。結果的に「お金を払ってゴミを買う」という事態を避けるためにも、冷静に買い物をする意識を持ちましょう。

まとめ

貯金を増やす方法は、大きく分けて「収入を増やす」「支出を減らす」の2つです。今回は、支出を減らすという点にフォーカスして、無駄遣いを防ぐ方法を解説しました。

特に、固定費を見直すと毎月数万円の節約になることがあります。変動費に関しては週ごとに予算を割り振れば、自然と無駄遣いを抑えられます。

衝動買いを防ぐためにも、本当に必要な買い物かどうかをじっくり考えましょう。一連の取り組みを実践すれば、自然と貯金できる健全な家計運営ができるでしょう。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級や社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資を行っており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。