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「異様な面白さ」「あまりにも良い」熱狂ファンが続出する異例事態…NHK史上“最高記録”を叩き出した秀作ドラマ

  • 2025.6.16

体を壊して初めて意識し始める、自分自身の体と心の大切さ。病気になることで気づけることがある...そんな【病に向き合う名作】ドラマ5選をセレクトしました。
本記事では第4弾としてドラマ『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)をご紹介!2025年4月1日の火曜日の22時よりNHK総合で放送された全9話シリーズ。“丁寧に暮らすことの大切さ”に気づくことができるかもしれません。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“人生において本当に大切なことに気づく”ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』

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(C)SANKEI

作品名:『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)
放送期間:2025年4月1日~2025年5月27日

あらすじ

38歳独身の麦巻さとこ(桜井ユキ)が、膠原病を患い、仕事、マンション、将来の夢、健康…様々なものを失いました。膠原病とは、一生付き合う病気。そこからさとこは、新しい生活を始めます。会社を辞めたことで、余儀なくされた新しい住まい探しで見つけたのは、家賃5万円、築45年の団地。質素な暮らしの中で、自分と病気に向き合いながら生きていく物語です。

住まいの隣に住むのは大家の美山鈴(加賀まりこ)。大家さんとの関係を通じて出会う薬膳料理を日々の暮らしに取り入れ、体の健康をゆっくりと取り戻します。大家さんはじめ同居人の羽白司(宮沢氷魚)、反橋りく(北乃きい)などとの緩い団地の人間関係を通して、心の穏やかさも取り戻し、生活の喜びを感じていきます。

このドラマは、体を整える“薬膳”や生きていく上で欠かせない“人間関係”を通して、丁寧に暮らし、自分を大切にする、そんな生きる根本を教えてくれるストーリーとなっています。

「自分の人生を見直す機会になった」高評価多数!

同作は、第1話の視聴数が「NHKプラス」にて、NHKのドラマ史上(大河ドラマと朝ドラを除く)過去最高を記録。華やかな演出や考察があるわけではないものの、その温かく丁寧な物語が多くの心をつかみ、熱狂的ファンが続出。異例ともいえる好評ぶりが伺え、視聴した方からは「世界観が良い」「空気感が良い」など作品から漂う雰囲気への高評価の声や、病気を通じた物語ではあるものの、ホッコリ見られる内容に「じんわりと心が温かくなる」「キャスティング最高」「異様な面白さ」「あまりにも良い」「皆観た方がいい」などの声が集まっていました。

日々、仕事や子育てなど目まぐるしい日々を送っている私たちの日常に、一石を投じた効果は大きいようで、SNSでは「自分の人生を見直す機会になった」「そういえば自分のことを考えていなかったと思いだした」「暮らしを大切にするという根本を思い出させてくれた」と自分自身を振り返る機会になったという人も多数いました。

また、昨今は刺激的でドキドキざわざわするドラマが多い中、『しあわせは食べて寝て待て』は、ホッコリ安心して観られる癒しドラマということで、続編を望む声も多かったようです。「感情の浮き沈みなく、安心して観られる」「続きを観たい」「ずっと観ていられるドラマ、終わらないでほしい」と長く続いてほしいという視聴者の声が多く集まっていました。

じんわりするドラマの中に、現代社会に一石を投じる場面も!

同作のストーリーは、全体的にほのぼのとしており、心が温かくなる物語です。しかし、実は温かさの中に、現代社会の課題が散りばめられています。

例えば、日々の毎日が目まぐるしく、頭の中は仕事、子供のこと、お金のことでいっぱいになり、自分をおろそかにしていないかということ。そして、SNSの普及、AIの進化などにより、人間関係が希薄になっていないか?「人生にとって本当に大切なことは?」「自分はどのような人生を送りたいのか」「幸せとは?」という根本を考えさせられるドラマです。

綺麗ごとばかりで生きていくことはできない。しかし、自分を大切にできなければ幸せになれない。このドラマはリアルさと綺麗ごとのバランスが絶妙に取れているところが高評価に繋がっているのかもしれません。

「良い塩梅でリアリティが存在していて、生きていく上でお守りみたいな全9話」「生きてるだけで偉いって思える気がする」「本当はみんな誰かに優しくしたいってことだ」など、じんわり温かいドラマの“生きる”というテーマに対し、素敵な感想が寄せられています。ぜひ、ドラマを観て、今一度自分の生活や人生に向き合ってみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です