1. トップ
  2. 「辛くて観る勇気ない」「あまりにキツい」“実在の事件が描かれた脚本”に悲痛の声あがるも…「史上最高の映画」絶賛の秀作

「辛くて観る勇気ない」「あまりにキツい」“実在の事件が描かれた脚本”に悲痛の声あがるも…「史上最高の映画」絶賛の秀作

  • 2025.6.26

名作と呼ばれる映画の中には、気づけば涙がこぼれているような物語があります。今回は、そんな「思わず涙してしまう名作」を5本セレクトしました。

本記事ではその第4弾として、映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(ワーナー・ブラザース)をご紹介します。最愛の父を亡くした少年が、たったひとつの鍵を手がかりに“答え”を探し続ける日々。その先に待っていた、思いもよらない真実とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「Black」と書かれた封筒と謎の鍵

undefined
(C)SANKEI
  • 作品名:『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(ワーナー・ブラザース)
  • 公開日:2012年02月18日
  • 出演:トム・ハンクス(トーマス・シェル 役)

ニューヨークで宝石商を営む父・トーマス(トム・ハンクス)と母・リンダ(サンドラ・ブロック)。ふたりの間には、探究心が強く、アスペルガー症候群の傾向がある息子・オスカー(トーマス・ホーン)がいました。父はオスカーの“こだわり”に寄り添い、さまざまな“調査ミッション”に一緒に挑むなど、親子の時間を何よりも大切にしていました。

しかし、2001年9月11日。トーマスはワールドトレードセンターで命を落とします。事件から1年が過ぎても、オスカーは父を失った悲しみから抜け出せずにいました。そんなある日、父のクローゼットを探っていたオスカーは、「Black」と書かれた封筒と、中に入っていた一本の鍵を見つけます。

父が何かを遺してくれたのではないか――そう信じたオスカーは、ニューヨーク中の“Black”姓の家を訪ね歩き、鍵穴を探す旅に出るのですが――。

“実在の事件”が背景に描かれた名作に「史上最高の映画」

9.11のアメリカ同時多発テロで最愛の父を亡くした少年が、父の遺した鍵の意味を探しながら、ニューヨークの街をめぐる……本作は、そんな喪失と再生の旅を描いた感動ドラマです。

原作は、ジョナサン・サフラン・フォアによる同名のベストセラー小説。映画化にあたり、『リトル・ダンサー』『愛を読むひと』などで知られるスティーヴン・ダルドリー監督がメガホンを取り、ひとりの少年の内面を丁寧に描き出しました。

主人公の少年・オスカーを演じたのは、本作が映画初出演となるトーマス・ホーン。アスペルガー症候群の傾向を持つ少年という難しい役どころに挑み、こだわりや不安、そして他者との距離感を見事に表現しています。

SNSでは9.11のアメリカ同時多発テロが物語の背景にあることもあり「辛くて観る勇気ない」「あまりにキツい」という声も。一方で「ピュアだからこその切なさ」「なんて繊細で美しいんだ!衝撃でした「史上最高の映画」と称賛の声が後を絶ちません。

脇を固めるのは、トム・ハンクスサンドラ・ブロックというアカデミー賞受賞俳優のふたり。温かさと存在感のある演技が、物語に深みを与えています。

「見守る」ことを選んだ母…親子の絆を描いた感動作

本作で多くの人が心を動かされたのは、やはり母と息子の関係でした。

夫を亡くした母リンダは、息子オスカーの“鍵探し”の旅を止めることなく、静かに見守り続けます。試写会のアンケートでは、最も感情移入した人物として約半数が母親を挙げていたとか。

SNSにも、「見守る大きな母の愛とオスカーの成長に涙」「母の偉大さと、我が子への愛を感じられる作品」といった感想が寄せられています。

この映画のユニークなタイトルについては「観終わった後でもこの長いタイトルが何を指すか答えは見つからなかった」と視聴者の中で議論が交わされたようです。「タイトルの意味はオスカーを見守るfamilyのことなんじゃないか」との声や「大切な人ほど、このタイトルのように感じるのかな」といった声も。

喪失の痛みと向き合いながらも、一歩ずつ前へ進もうとする親子の姿に、多くの観客が涙した名作です。


※記事は執筆時点の情報です