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「現実はこんな甘くない」「観るのやめよ…」“現実離れな脚本”に苦言も…だけど「神作品」絶賛の声が殺到した名ドラマ

  • 2025.6.26

名作と言われるドラマの中には、私たちにさまざまな問いを投げかける作品があります。今回は、そんな「考えさせられる名作part2」を5つセレクトしました。本記事では第3弾として、ドラマ『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(TBS系)をご紹介します。年齢差のあるふたりの女性が、絆を育みながら歩む物語の結末とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

年齢も立場も真逆のふたりの予期せぬ出会い

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(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(TBS系)
  • 放送期間:2023年7月11日 〜 9月12日
  • 出演:福原遥(仲川有栖 役)/  深田恭子(成瀬瞳子 役)

主人公の仲川有栖(福原遥)は、美術館の学芸員として世界で活躍することを夢見る高校生。幼い頃に亡くした最愛の母の影響でアートに惹かれ、大学の芸術学科に推薦で合格します。未来に希望を描いていた矢先、予期せぬ妊娠に直面。

一方、成瀬瞳子(深田恭子)は、もうすぐ40歳。現代アートを扱う会社でキャリアを積み、“やり手”として周囲から一目置かれる存在です。けれど、恋愛は10年もご無沙汰。気づけば、仕事一辺倒のまま日々が過ぎていました。

そんな正反対のふたりが、思いがけない出会いをきっかけに――。

「ふたりなら、きっと大丈夫」- 女性同士のゆるがぬ“絆

本作の見どころは、年齢も立場も異なる二人の女性が築いていく“シスターフッド”(女性同士の絆)にあります。

18歳で妊娠という大きな選択を迫られる有栖と、仕事に打ち込み、気づけば40歳を目前にしていた瞳子。
若さゆえの不安と、年齢を重ねたからこその迷い――人生の転機に直面したふたりが出会い、寄り添いながら進んでいく姿は、多くの女性たちの共感を呼びました。

タイトルの『18/40』はふたりの年齢をあらわしています。年の差を超えて支え合う姿は、まさに“同志”です。

また、夢と現実の間で揺れるふたりの恋愛も見どころのひとつ。多くの視聴者が有栖と瞳子の等身大のラブストーリーに一喜一憂しました。

主題歌「向日葵」を歌うのは、当時20歳のAdoさん。作詞・作曲はみゆはんさん、編曲は40mPさんが手がけ、繊細さと力強さを併せ持つ一曲が、物語を彩りました。

強くなったのはひとりの力じゃない

本作で特に印象的だったのが、有栖と元カレ康介(八木勇征)の再会の場面です。

康介は、母親から有栖が子どもを産まないと決めたことを聞かされ、彼女と距離を置いていました。しかし、それが嘘だと知り、留学先のカナダから帰国。有栖のもとへ戻ってきます。

支えさせてほしい、自分の子でもあると申し出る康介に対し、有栖は迷いなくこう告げます。

いいえ、海は私の子どもです。もう二度とこないでください。出典:18/40〜ふたりなら夢も恋も〜第7話 2023年8月22日放送(TBS系)

その一言には、妊娠と出産を経て育まれた母としての強い意志と責任が込められていました。

けれども、有栖がここまで来られたのは、瞳子をはじめとする周囲の支えがあったからこそです。
「現実はこんな甘くない」「有栖は周りに恵まれてたね。現実は、大変だよ」というコメントにもあるように、現実はこの物語のようにうまくいくことばかりではありません。

だからこそ、「奇跡が織りなす物語だった」という感想とともに、支え合おうとするふたりの姿に感動する声が今も後を絶たないのでしょう。

「現実的じゃないのに…」共感の声続出

本作には、「設定とかストーリーが無理矢理と感じてしまった」「親に隠したり勝手に人の家に友達呼んだり常識がない。観るのやめよ…」と現実味や常識に欠けているという声も一部でありました。

しかし、「現実的にありえないけど関係性が素敵」といったコメントに代表されるように、このドラマが描いたのは“理想”というより“希望”に近い関係性だったのかもしれません。

予期せぬ妊娠や、年齢を重ねてからの恋。有栖と瞳子、ふたりの姿は正解がわからないまま不安を抱えながらも進む、多くの人たち自身の姿と重なります。だからこそ、「幸せな気持ちになったドラマ」「神作品」「マジで最高」といった感動の声が寄せられたのではないでしょうか。

“どう生きるか”、そして“誰と生きていくか”――。
本作が「考えさせられる名作」と語られるのは、そうした選択や関係性について、立ち止まって考えるきっかけを与えてくれたからかもしれません。


※記事は執筆時点の情報です