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「超える作品にはもう出会えない」9年経っても色褪せない“伝説ドラマ” …“異例事態”の中でも魅せた快演に「間違いなく代表作」

  • 2025.6.27

名作と言われるドラマの中には、私たちにさまざまな問いを投げかける作品があります。今回は、そんな“考えさせられる名作part2”を5つセレクトしました。本記事では第4弾として、ドラマ『家族ノカタチ』(TBS系)をご紹介します。ひとりの穏やかな暮らしに、突然、親が――。動揺する“おひとりさま”のふたりがたどり着いた、新しい家族のかたちとは?――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

予定外の“同居”が突きつける、家族や他人との境界線

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(C)SANKEI
  • 作品名:『家族ノカタチ』(TBS系)
  • 放送期間:2016年1月17日〜2016年3月20日
  • 出演者:香取慎吾(永里大介役)

あらすじ

永里大介(香取慎吾)は、こだわりの暮らしを楽しむ“結婚しない男”。独身生活を満喫し、念願のマンションを手に入れたものの、長年疎遠だった父・陽三(西田敏行)が再婚相手の連れ子を連れて突然現れ、穏やかだった日々は一変します。

同じマンションには、もう一人“おひとりさま”を貫く住人がいます。熊谷葉菜子(上野樹里)は、離婚を経て“再婚しない人生”を選んだ女性。老後の準備も進めているしっかり者で、仕事への責任感が強く、つい他人に厳しくなってしまう一面も。そんな彼女のもとにも、思いがけない訪問者が現れます。夫と別居を始めた母・律子(風吹ジュン)が、なんの前触れもなく娘の部屋に転がり込んできたのです。

それぞれの穏やかな日常は、親たちの“おせっかい”によってかき乱されていくのですが――。

“ひとり”を選んだふたりの急接近

こだわりの詰まった“自分の城”を手に入れ、独身生活を謳歌していた大介でしたが、疎遠だった父の突然の登場によって、生活は一変。戸惑う大介の内面は、毎回“心の声”としてモノローグで語られます。
人と関わるとやっかいごとが増える、と距離を置こうとしながらも、他人との関係でしか得られない“ぬくもり”に触れ、少しずつ変化する大介…。

一方の葉菜子も、母との同居をきっかけに、過去や本音と向き合うことに。親との距離感に悩む者同士、自然とふたりの距離も縮まっていきます。

終盤では、大介の父・陽三が“末期がん”を告白。作り笑いで気持ちを隠してきた大介の仮面が外れます。川辺で交わされる大介と葉菜子のハグは、多くの視聴者の記憶に残る名場面となりました。

SNSでも、「大介のハグにキュンとなった」「あの場面は、本当に号泣でした」など、ふたりのハグに感動する声が続出。また、「回が増す度に前回を超える神回になる」といった意見もあり、“見応えのあるホームドラマ”としても高く評価されています。

日本を震撼させた“解散”の渦中で撮影――寄せられた絶賛の声

主演の香取さんはクランクアップの際に、TBSテレビのインタビューにて次のように別れの寂しさを語っています。

終わってしまいましたね。こんなにクランクアップが嬉しくないのは初めてです。寂しいです。本当の気持ちは言わないようにしてきたので、あまり言いたくありませんが、ちょっと寂しいです。出典:『家族ノカタチ』現場レポート 2016年3月20日(TBSテレビ)

本作の撮影期間は香取さんがメンバーとして活躍していた“SMAPの解散”が世間を大きく揺るがせていた時期でした。そんな中でも“こじらせた独身男”という難しい役どころを、ユーモアを交えて自然に演じた香取さん。不器用で孤独だった大介の変化を見事に演じきりました。

SNSでは「『家族ノカタチ』を観てから俳優としての香取慎吾の大ファンになった」「間違いなく代表作」「いつまでも色褪せない大好きな作品」「超える作品にはもう出会えない」と絶賛する声で溢れていました。

“家族”という枠を超えて、誰かと心を通わせるとはどういうことか――。
このドラマは、血のつながりに縛られない新しい“家族ノカタチ”を問いかけています。


※記事は執筆時点の情報です