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仕事が『できる人』『できない人』は“意外な違い”があった…仕事ができない人ほどやっている、“NG謝罪”とは?【プロが解説】

  • 2025.6.26
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出典元:photoAC (※画像はイメージです)

ビジネス現場での謝罪は、避けて通れない道のひとつです。多くのビジネスマンが謝罪の際に共通する手法を用いますが、この方法が逆にプロフェッショナルとしての評価を下げることもあります。いったいどんな謝罪が危険なのでしょうか?

謝罪の定型文が持つリスク

仕事ができないビジネスマンに共通するのは、決まりきった謝罪の定型文を使うことです。

「申し訳ありません」「ご迷惑をおかけしました」は誰でも使う表現ですが、その後に続く具体的な説明や対策が欠けています。あいまいな謝罪は、相手に「また同じミスを繰り返すのでは?」という不安を与えてしまいます。原因も改善案もわからないまま謝られると、信頼はむしろ下がります。

問題の原因を特定し、それを避けるための具体的な対策を謝罪の文脈に組み込むことが大切です。「今回の件は〜が原因と考えています。次回からは〜することを心がけます」といったように、相手に具体的な改善策を提示することで、プロフェッショナルな印象を残せます。

例を用いた謝罪の質向上

では、どのように謝罪すれば良いのでしょうか。ここで、具体例をあげて考えてみましょう。

例えば、プロジェクトの締切を守れなかった場合は、「スケジュールの甘さが原因でした。今後は毎週の進捗確認を強化し、締切を遵守します」といった形で改善策を示します。

真摯な表現と具体的な行動計画を提示することで、謝罪の受容度が大幅に向上します。

つまり、謝罪の効果は、その場しのぎの言葉ではなく、今後の行動で示すものなのです。

メッセージを受け取る心構え

謝罪の効果を最大限に引き出すためには、メッセージだけでなく、受け取る側の準備も必要かもしれません。

多くのビジネスマンは、相手の反応を恐れるあまり、はっきりとした言葉で謝罪できずにいることが少なくありません。しかし重要なのは、今回の経験を成長の一歩と捉え、次に活かす姿勢です。

例えば、チームメンバーに謝罪する場合、その過程を通じて信頼関係をより深めるチャンスと考えてみてください。メンバーに謝罪の意図を真摯に伝え、次回へ向けた建設的な意見を共有することで、組織全体の結束が強まることでしょう。

まとめ: 真のプロフェッショナルは謝罪を恐れない

謝罪は成功するビジネスの基盤を築くための重要なスキルです。定型文に頼ったままでは、真の信頼を築くことはできません。

誠実で具体性のある対策を示し、信頼回復に努めることで、ビジネスパーソンとして一歩上を行く存在になれます。大切なのは、過ちは誰にでもあるという事実を受け入れ、その経験を通じて次へとつなげることができるかどうかです。

ですから、次に謝罪する必要が生じた時、一度立ち止まって考えてみましょう。それが単なる形式的なものになっていないか、そして何よりも、誠実さと改善策を提供できているかどうかを。真のプロフェッショナルは、謝罪を恐れず、それを力に変えていけるものです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。