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医師「梅雨が影響しているかも」 肌がベタベタすることが増えた…汗じゃない“肌トラブル”の原因とは?【医師の監修】

  • 2025.6.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ジメジメした梅雨の季節は、なんとなく肌の調子が悪いと感じる人が多いのではないでしょうか?ただの季節の変わり目と片付けがちですが、実は梅雨の時期に特有の環境の変化が肌トラブルを引き起こす大きな原因なんです。

ベタつきやかゆみ、吹き出物など、いつもはない肌トラブルに悩まされることも。この季節に肌トラブルが多い理由を、医師の視点からしっかり解説していきます。

なぜ梅雨の時期は肌トラブルが多い?見逃せない季節の影響

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

梅雨は、湿度が高くなり空気中の水分量が増えるため、肌の状態に明らかな変化が現れます。

梅雨時期は気温が高い上に湿度も高いため、汗や皮脂が蒸発しにくくなり、肌表面にベタつきが生じやすくなります。これが原因で毛穴が詰まりやすくなってしまったり、化粧崩れがおきやすくなってしまいます。

また、湿った環境はカビや細菌、真菌(カビの一種)が繁殖しやすい条件でもあるため、肌に炎症を起こしやすくなり、かゆみや赤みといった症状が現れやすくなります。特にアトピー性皮膚炎や湿疹を持つ人は症状が悪化しやすいので注意が必要です。

またエアコンを使う機会が増加するため、肌表面の保湿機能が知らず知らずのうちに低下…普段と変わらないように感じても、実は肌の内側は乾燥している『隠れ乾燥』の状態になってしまうことがあるため、しっかりと保湿をすることも大切です。

梅雨の肌トラブルを防ぐ!効果的なスキンケアの改善ポイント

梅雨の肌トラブルに対しては、スキンケアの方法を見直すことが非常に効果的です。まず、皮脂や汗を適度に落とすために、洗顔は優しく丁寧に行うことが大切。ただし、洗いすぎは肌の乾燥やバリア機能低下を招くため、1日に2回程度が目安です。医師によると、洗顔後はしっかりスキンケアをして保湿し、余分な皮脂が出にくい肌の状態を保てると良いとのこと。

また、保湿は必須。湿度が高いとはいえ、肌の内部は逆に乾燥しやすいため、軽めの化粧水と乳液やジェルでしっかり水分を補いましょう。さらに、日中は肌・メイクのべたつきを抑えるために、こまめな汗ふきや皮脂取りシートの活用がおすすめです。紫外線も意外と強くなる時期なので、紫外線対策も忘れずに。

加えて、衣服は通気性のよい素材を選び、こまめに洗濯して清潔に保つことも肌環境を守る要素となります。

季節にあったお肌のケアを

梅雨の季節は高い湿度により汗や皮脂が肌表面に残りやすく、さらに雑菌や真菌の繁殖が肌トラブルのリスクを高めるため、ベタつきやかゆみ、吹き出物などの不調が起こりやすくなります。肌のバリア機能も弱まることで、普段より敏感になりやすいのも特徴です。

だからこそ、梅雨の時期はこまめな洗顔で毛穴の詰まりを防ぎ、保湿をしっかりして肌の水分バランスを保つことが大切です。また、湿度や温度の変化に合わせた生活習慣の見直しも効果的。正しいケアを心がけて、ジメジメ季節でも健やかな肌を保ちましょう!


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。