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視聴者を魅了し続け“待望のシーズン4”へ突入…!「食べっぷりが良い」「最高」主演女優のもつ“多様な演技力”

  • 2025.7.1

2025年夏、人気ドラマのテレビ東京系 ドラマ25『晩酌の流儀』が待望のシーズン4『晩酌の流儀4〜夏編〜』(毎週金曜 深夜24時42分〜25時13分)として戻ってきた。1日の終わりを最高の一杯で締めくくることに全力を注ぐ主人公・伊澤美幸を演じるのは、変わらず栗山千明。6月27日(金)に放送された第1話では、夏の晩酌を極限まで楽しむ美幸のこだわりがたっぷりと描かれ、その魅力が視聴者を楽しませている。

美幸の晩酌レシピが刺激する「料理欲」と「食欲」

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(C)SANKEI

主人公の美幸は、定時きっかりに会社を退社し、晩酌のための段取りに突き進む。彼女が目指したのはスーパーの惣菜半額祭り。とんかつをお目当てに全力疾走する姿はコミカルでありながらも、その真剣さに爽快感が漂う。

しかし到着が一歩遅れ、目当てのとんかつは完売してしまう。代わりに手にしたモツ煮を使ってつくることになったのが「カレーモツ煮」、さらに添える一品として「ネギ塩レバテキ」が登場する。

栗山千明が演じる美幸の魅力は、何よりその真剣さとストイックさにある。晩酌を最高のものにするために、仕事をきっちりこなし、走って心拍数を上げるなど、段取りに余念がない。彼女の熱量がそのまま視聴者にも伝わり、ついつい応援したくなるのだ。SNS上でも、その徹底ぶりについて「細くて可愛いのに食べっぷりが良い」「最高の夏確定」と好評の声が多い。

ドラマ『晩酌の流儀』のもう一つの魅力は、なんといっても美幸が手際よく調理を進めるシーンにある。第1話で登場した「カレーモツ煮」と「ネギ塩レバテキ」は、想定外の状況から生まれた創作料理ながら、見るからに美味しそうで視聴者の食欲を刺激する。

とくに、美幸が料理をする様子は見ているだけで楽しめる。栗山千明の美しく丁寧な手さばきは、深夜に視聴している人にとっては大変危険な誘惑となっていることだろう。「自分でもつくってみようかな」と感じさせるほどに、料理への意欲を掻き立てる魅力がこのドラマにはある。

なぜ『晩酌の流儀』シリーズに癒されるのか?

『晩酌の流儀』が視聴者を魅了し続ける理由の一つに、モノローグを主体とした演出がある。このスタイルは、『孤独のグルメ』や『ソロ活女子のススメ』などのヒット作と同じ流れを汲んでおり、視聴者に安心感を与える。

また『きのう何食べた?』や『天狗の台所』などの手仕事系料理ドラマとしても位置付けられ、料理シーンの細かな描写が見る者を癒す。

基本的に一話完結でストーリーが予測できる構成は、飽きるどころか、むしろ安心感を生む。“わかっているのに見てしまう”その癒しの安定感が『晩酌の流儀』シリーズが持つ独特の魅力となっている。

栗山千明の演技力は、ジャンルを問わず多彩で深い。最近の出演作を見ると『ワタシってサバサバしてるから』のコミカルな演技から、『彼女がそれも愛と呼ぶなら』での複雑な人間関係を演じる姿まで幅広い。その多様な演技力を背景に、『晩酌の流儀』の美幸が極めて説得力を持って映るのだ。

栗山自身も「本当に私自身が美幸で、美幸が私という感じ」と語るほど晩酌好き。日常から晩酌を楽しむ栗山のリアルな感覚が美幸というキャラクターに見事に投影されている。
出典:『晩酌の流儀』記者会見

ドラマ25『晩酌の流儀4〜夏編〜』第1話は、夏の夜を彩る極上の晩酌を追求する美幸の魅力を栗山千明が見事に演じ切り、その真摯で爽やかな姿に心地よく癒される作品となっている。今年の夏は、このドラマを観ながら自宅で晩酌を楽しむ時間が最高の癒しとなるだろう。


ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X(旧Twitter):@yuu_uu_