1. トップ
  2. 梅雨本番!実は『髪のうねり』を悪化させている…意外と知られてない“NGな習慣”とは?!【プロが監修】

梅雨本番!実は『髪のうねり』を悪化させている…意外と知られてない“NGな習慣”とは?!【プロが監修】

  • 2025.6.10
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

梅雨の季節になると髪が広がったり、うねったりして思い通りにスタイリングできないという悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。実は、その問題を解決するためにしている行動が、逆効果になっているかもしれません。

今回は、湿気によるヘアトラブルとその原因、そして改善策を美容師の観点から紐解いていきます。

湿気が髪の毛に与える影響とNG行動とは

まず、髪が湿気で膨張する理由を解説します。湿気が多いと、空気中の水分が髪内部に入り込み、キューティクルが開いてしまいます。これが髪の広がりやすくなる一因に。特にダメージの多い髪は、キューティクルがすでに開いているので、湿気の影響を受けやすい傾向にあります。

また、個々の髪質も影響しています。髪の主成分であるタンパク質には硬いタンパク質と軟らかいタンパク質があり、くせ毛・猫毛・軟毛の人の場合は、これらのタンパク質の分布が均一ではないといわれています。そのため、水分を吸収することで、一部の髪が膨張し、うねりがでやすくなってしまうのです。

多くの人は「湿気に負けないように」と思い、髪を頻繁にブラッシングしたり、逆に過剰にヘアオイルを使ったりすることも。しかし、これらの行動は湿気にさらされた髪に逆効果に。ブラッシングは髪の表面のキューティクルをさらに傷つけ、ヘアオイルの多用は髪の重さが増す一方で、しっかりと髪に密着せず毛穴を詰まらせてしまうこともあるのです。

3つの基本ステップと、毎日できる改善策

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

湿気が気になる時期、どうしたら髪の毛のトラブルを抑えることができるのでしょうか。まずは、3つの基本ステップを実践してみましょう。

  • 髪をしっかり整える
    まず水分を含ませ、コームでとかします。その後、もう一度ドライヤーで水分を飛ばし、ブローまたはアイロンをしましょう。こうすることで髪を整えることができます。
  • ヘアミルクやオイルで保湿&コーティング
    髪の中間~毛先に、保湿効果のあるヘアミルクやオイルをなじませます。これにより、髪の表面がコーティングされて、外部の湿気が入りにくくなります。
  • 湿気対策用のスタイリング剤で仕上げ&キープ
    ヘアバームやスタイリングオイルを手のひらで温め、髪の内側から毛先に向かって揉み込むように使います。これが湿気ブロックの“フタ”になります。

また、湿気の時期だけでなく日常的にできるケア方法は下記の3つです。

  • シャンプー・トリートメントを見直す
    「うねりケア」「湿気対策」と書かれた製品や、保湿成分がしっかり入ったものを選ぶことで、湿気に強い髪に育てることができます。
  • 優しく正しい洗い方をする
    シャンプーは指の腹で優しく洗い、すすぎ残しがないようにします。これだけでも髪のダメージを防ぎ、湿気の影響を減らせます。
  • 熱から髪を守る
    ドライヤーやヘアアイロンを使う前には、ヒートプロテクト(熱保護)用のスプレーやミルクを使いましょう。温度も160℃以下に抑えると、髪が傷みにくくなり湿気にも強くなります。

雨の日も楽しく!正しいケアで自信を持とう

湿気による髪の広がりやうねりは、一見手ごわい相手ですが、正しい知識とケアによって防ぐことができます。まずは、自分自身のブラッシングやスタイリングなどの手順を見直すことから始めてみましょう。

湿気がもたらすヘアトラブルも、日々の正しいケアによって、雨の日も憂鬱な気分を跳ね返すことができます。ぜひ一度、鏡の前で自分の髪の状況を見直してみてくださいね。


監修者:三村浩章(合同会社サステア CEO、ヘアメイククール 代表、滋賀県美容組合副理事長、シャンプーソムリエ)

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。
今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。
高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。
ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。
またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中