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グルマン温故知新:学芸大学〈錦酔〉海鮮酒場で磨いた、多彩な魚料理がウリ

  • 2025.5.20
本鮪 黄身醬油 刺

錦酔(学芸大学)

海鮮酒場で磨いた、多彩な魚料理がウリ

生で、焼いて、煮て揚げて。旬の魚介を一番おいしい調理法で並べたら、瞬く間に50種超え。合わせる日本酒は北から南まで、味わいや地域性で選べる布陣だ。魚介に合うスパークリングや白を中心に、ソムリエが選ぶワインも揃う。

1品目から好きなものを食べてほしいからお通しはなし。ワサビは静岡・伊豆から仕入れる一級品をケチらずに、と何もかも潔い。

名物 お刺身盛り合わせ
修業時代からの馴染みの仲卸から仕入れる旬魚を、気前のよい刺し盛りで。熊本産の車エビ、スミイカ、千葉県銚子(ちょうし)産の金目鯛の炙(あぶ)り、生本マグロの大トロなど7、8種類が味わえると思えばかなりお値打ちだ。伊豆産の本ワサビは、それだけでつまみにしたくなる旨さ。1人前1,800円(写真は2人前)。
アメーラトマトとアスパラの本わさび浸し
糖度の高いアメーラトマトを湯むきし、春の味覚・グリーンアスパラガスと合わせて彩りよいお浸しに。飲み干せる塩加減の地はきりりと冷たく、お造りに添えるのと同じワサビが溶いてあり清涼感が抜群。780円。
焼きうにぎり
バター醬油味の焼きおにぎりに、生ウニをどんとのせて。バターのまろやかさがクリーミーなウニの甘味と引き立て合う。ちびりちびりとつまみながら、もう一杯飲みたくなる“締まらない”締め物。980円。

店主の鈴木翔平さんの経歴がユニークだ。歯科医院の実家を継ぐべく歯科大に進み、反動で美術を志しと、進路選びは揺れに揺れた大航海で、これだとハマッたのが、アルバイトで始めた飲食業。神奈川県相模原市界隈で魚好きに知られる海鮮酒場〈魚男(フィッシャーマン)〉で修業した8年は、まさに水を得た魚?

縁あって決まった物件は、駅からは歩くけれど落ち着いた住宅街がすぐ。戦略より純粋な魚好き、人好きが前面に出たもてなしの好感度もあってか、大人の客で賑わっている。

錦酔 店主・鈴木翔平さん
鈴木さん。飲食キャリアは魚一筋。
錦酔 店内
元ゴルフショップだった店舗。カウンターの裏側に広いテーブル席がある造りも面白い。

Information

錦酔

〈きんすい〉
住所:東京都目黒区碑文谷5-7-9
TEL:03-6673-8591
営:17時~23時LO
休:不定休

東急東横線学芸大学駅から徒歩9分。2024年12月15日オープン。お通しなし。日本酒は山形県〈亀の井酒造〉の超辛口「ばくれん」など2種が定番でほかは季節で異なる。
ワインは日本ワインが中心、グラス800円~、ボトル7,500円~。ほかシャンパーニュ、ブルゴーニュの銘醸品もある。巻き物、お茶漬け各種880円~。テーブル席は、子供連れもウェルカム。生ビール(グラス)680円、日本酒13種(1合)900円~。アラカルト約50種680円~。カウンター10席、テーブル8卓16席、
半個室1卓2席。

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

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