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「全く知らなかった」「こんなに面白いのになんで」観た後に“後悔する人”が続出した神アニメ…「観ないと人生損」隠れた絶賛作

  • 2025.7.4

アニメの中には秀逸な伏線回収や予測不能な結末、救いようのない展開など、さまざまな角度で視聴者の心を抉るような作品が多くあります。今回は、そんな“衝撃を受けた”アニメ5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2021年放送のTVアニメ『オッドタクシー』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“衝撃を受けた”アニメ『オッドタクシー』

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Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):TVアニメ『オッドタクシー』(テレビ東京系)
  • 放送期間:2021年4月5日~6月28日

あらすじ

平凡な日常を送るタクシー運転手・小戸川(声:花江夏樹)。彼は身寄りがなく、他人と深く関わろうとしない、少し偏屈で無口な変わり者です。寝る前の落語と仕事中に聞くラジオが唯一の趣味で、友人と言えるのはかかりつけ医の剛力(声:木村良平)と高校の同級生・柿花(声:山口勝平)くらいです。

そんな小戸川が日々タクシーに乗せるのは、どこか一癖ある客ばかり。SNSでバズることに執着する大学生・樺沢(声:たかし※トレンディエンジェル)、何かを隠している様子の看護師・白川(声:飯田里穂)、鳴かず飛ばずの漫才コンビ・ホモサピエンス(声:ダイアン)などなど。一見すると他愛もない彼らの会話は、やがて一人の失踪した少女へと繋がっていきます―。

なぜ観た後に“後悔する人”が続出したのか?

『オッドタクシー』の見どころは、全ての会話が伏線となるパズルのような緻密な脚本です。主人公であるセイウチのタクシー運転手・小戸川宏と、彼が乗せる“クセ者揃い”の乗客たち。彼らの間で交わされる何気ない会話、ラジオから流れる漫才、背景に映る看板まで、作中に登場するほぼ全ての要素が後の展開に繋がる伏線となっています。一見バラバラだったピースが、物語の終盤に向けてピタリとはまっていく構成は圧巻の一言です。

また、個性豊かな動物たちによる現代社会のリアルな人間ドラマも見どころ。登場人物は可愛らしく個性的な動物の姿をしていますが、内容自体は非常にビターで現代的です。SNSでの承認欲求、売れない芸人の葛藤、アイドルの裏側など、現代社会の歪みや格差を、現代社会が抱える問題や人間の生々しい感情が、思わず引き込まれるような会話劇で描かれます。

そんな見事な作品を視聴した方からは、「全く知らなかった」「こんなに面白いのになんで誰も教えてくれなかったの」「リアタイで観てなかったことを後悔する」「今まで観てなかったことを後悔するほど面白かったという声が多く見られ、あまりにも良作すぎるゆえ、今まで観ていなかった事を“後悔する人”が続出

さらに「観てない人勿体無い」「観てないなんて人生損してる」「本当に隠れた名作」「替えのきかない怪作」など、本作の意外性や独自性を高評価するコメントが多く見られました。

プレスコによってリアルな演技を引き出したこだわりの一作

『オッドタクシー』では、プレスコアリング・通称プレスコと呼ばれる手法で声が録音されています。映像を先に制作してから声をあてるアフレコとは反対に、声優の声を先に録音してから映像を制作するのがプレスコです。本作でプロデューサーを務めた平賀大介さんは、プレスコを活用した理由をFebriのインタビューで次のように話しました。

実写ドラマのような自然な感じの会話を録りたい、というのがひとつのコンセプトにありました。アニメのアフレコに慣れているキャストの方たちは、今回のような動物キャラクターの見た目に引っ張られてしまうのではないかと思ったんです。プレスコにすることで、その辺をあまり気にせずに、生々しく自然な感じが出してもらえればと思いました。出典:『異色アニメ『オッドタクシー』はこうして作られた メインスタッフ座談会①』Febri 2021年7月20日配信

本作の特徴ともいえる動物たちが織りなすヒューマンドラマは、プレスコによってリアルで奥深い物語となりました。花江夏樹さん、木村良平さん、山口勝平さんといった実力派声優陣に加え、作中の漫才コンビ・ホモサピエンスを演じたダイアンや警察官兄弟を演じたミキなど、芸人の方々の自然な演技にも注目です。

まだ『オッドタクシー』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“失踪事件の真相が紐解かれる異色の群像ミステリー”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です