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「めちゃくちゃ腹立つ」「観てられない…」“痛々しい脚本”に憤慨する声も…だけど「語り出したらきりがない」虜になる名ドラマ

  • 2025.6.30

日常生活で、女性たちに降りかかるさまざまな試練や災難。そんな毎日を戦う妻や母の姿を描いた作品は、多数存在します。今回は、そんな“戦う妻・母”を描いた作品5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2008年放送のドラマ『斉藤さん』(日本テレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“戦う妻・母”を描いた作品・ドラマ『斉藤さん』

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『斉藤さん』(日本テレビ系)
  • 放送期間:2008年1月9日~3月19日

あらすじ

小田ゆうあさんの同名漫画を原作に、日本テレビ系列で実写ドラマ化。

東京郊外の“こばと台市”にあるこばと幼稚園に、真野若葉(ミムラ)が息子・尊(平野心暖)を連れて転入してきます。前の幼稚園での尊の問題行動が原因で孤立した経験を持つ若葉は、今度こそ波風立てずに平和な園生活を送ろうと自分の意見を押し殺し、周囲の顔色をうかがう日和見主義に徹していました。

そんななか、若葉は斉藤全子(観月ありさ)、通称“斉藤さん”と出会います。「ダメなものはダメ」と、たとえ孤立しても己の正義を貫き通す斉藤さんは、他の母親たちから距離を置かれる存在でした。当初、若葉も斉藤さんを敬遠していたものの、次第にその真っ直ぐな姿勢に心を動かされ、自身の事なかれ主義を恥じるようになります。

やがて若葉は斉藤さんを慕い、「一番弟子」として行動を共にするように。理屈抜きで善悪をはっきりさせる斉藤さんの姿を通して、若葉は親として、そして人として少しずつ成長していきます。子どもたちの健全な成長のため、そして自分自身の信念を貫くため、時には衝突しながらも、斉藤さんと若葉、そして周囲の母親たちが、子育てを通じて人間的に変化していきます。

ドラマ『斉藤さん』の見どころ※ネタバレあり

『斉藤さん』を視聴した一部の方からは、「問題が解決するまでの過程がめちゃくちゃ腹立つ」「真野若葉、空回りすぎてて観てられない」などの意見もSNS上で寄せられていたようです。観月ありささん演じる斉藤さんの圧倒的な存在感が本作の見どころではありますが、その周りにいる登場人物たちのリアリティある人間関係や葛藤も、物語に深みを与えていると言えるでしょう。特に、社会の理不尽さや周囲との摩擦に直面する姿には、多くの視聴者が共感や反発といった複雑な感情を抱いたようです。

一方で、「孤立を恐れず、突き進む斉藤さんカッコよかった」「斉藤さん観てるとスッキリするね!」「語り出したらきりがない」など、高評価する声が多く見られました。現代社会において多くの人が見て見ぬふりをしてしまうあらゆる問題に対し、斉藤さんが真正面から意見をしたり、解決に導いたりする姿は、視聴者に対して「本当に見て見ぬふりでいいのか?」と問いかけてくる深いメッセージ性を持ち合わせています。

シーズン2では派手なアクションシーンも!観月ありさの演技が冴える一作

『斉藤さん』は、2013年にシーズン2も放送され、平均視聴率が12%を超える高い人気を誇りました。主演を務めた観月ありささんは、自身のブログにて第3話の撮影秘話を明かしました。

こうやれば叩かれているように見えるとか。音は凄く痛そうに聞こえるけど痛くない叩き方とか。習得し過ぎてプロの範囲になりそうです出典:『斉藤さん3話』 観月ありさオフィシャルブログ 2013年7月27日配信

斎藤さんの人間ドラマだけでなく、バチバチのアクションも本作の見どころです。

まだドラマ『斉藤さん』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“正義を貫く孤高の母が主婦を変えていく親育てコメディ”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です