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「ひたすらに観るのが辛い」“生々しい脚本”に騒然…「とんでもない出来栄え」“異例の演出”に衝撃走る至高ドラマ

  • 2025.6.16

当たり前に過ごしている日々の見えないところで、現代社会が抱える問題に直面し辛く苦しい思いをしている人は少なからず存在していることでしょう。そんな人々や現代社会への鋭い問題提起をテーマとした作品は、“当たり前の日々”の大切さを視聴者に考えさせます。今回は、そんな“当たり前”と向き合う名作5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2025年配信のドラマ『アドレセンス』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

名作ドラマ『アドレセンス』

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Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名:ドラマ『アドレセンス』
  • 配信日:2025年3月13日〜(Netflixにて配信)

あらすじ

ある日突然、平穏なミラー家を武装警察が襲い、13歳の息子・ジェイミー(オーウェン・クーパー)が殺人容疑で逮捕されます。動揺する家族の目の前で、ジェイミーは無実を叫ぶものの拘留されることに。父のエディ(スティーヴン・グレアム)は立ち会い人として取り調べに同席し、弁護士のポール(マーク・スタンリー)は黙秘を助言します。

取り調べでは、警部補パスコムと巡査フランクがジェイミーの過去のSNSでの問題発言や殺害されたクラスメイト・ケイティとの関係を追及。ジェイミーが尾行する様子をとらえた画像に加え、決定的な証拠となる防犯カメラ映像が突きつけられ、父子は絶望します。

事件から3日後、刑事たちはジェイミーの中学校で動機や凶器の行方を捜査。学校では、ケイティの友人・ジェイド(ファティマ・ボジャン)がジェイミーの友人であるライアン(ケイン・デイビス)を暴行し、「ケイティを殺させた」と叫んでいました。刑事たちはライアンに事情を聴くと、当初捜査に協力的でしたが凶器の話になると突如沈黙することに疑問を抱きます。その後、パスコムの息子・アダム(アマリ・バッカス)の助言で、ケイティがSNSでジェイミーを「インセル」と呼び、ネットいじめを主導していた事実が判明します――。

ドラマ『アドレセンス』の見どころ ※ネタバレあり

ドラマ『アドレセンス』は、衝撃的なテーマとリアルな社会問題の提起がポイント。13歳の少年ジェイミーが、SNSを通じて危険で偏った思想になっていく様子は、インターネットが普及した現代の大きな社会問題の1つであると言えます。そんな問題をリアルに描いているところに、「キツイ、ひたすらに観るのが辛い」「1話ごとに視点が異なるけど、誰に共感してもしんどい」という視聴者も一部いたようです。

また、「思春期の子どもをどうすれば守れるのか」「男の子を育てる親として何ができるのか誰か教えてくれ」「胸に突き刺さる」「とんでもない出来栄え」と子育て世代からの共感と苦悩の声も挙がっています。

また、主演を務めたオーウェン・クーパーさんの演技力も見どころ。デジタルの闇に侵され、殺人を起こしてしまった思春期の男の子という難しい役柄でありながら、デビュー作とは思えない実力を発揮しています。SNSなどでは「少年の演技は目を見張るものがあった」「オーウェン・クーパーの演技が神懸る」など、絶賛コメントで溢れていました。

全話すべてワンカットで撮影された衝撃の名作

全4話という短いドラマ作品ながらも、視聴者に多大なインパクトを残した『アドレセンス』。そんな本作、実は全話すべてワンカットで撮影されたそうです。

監督のこだわりや出演者の並々ならぬ努力によって、作成された渾身の一作となっています。

まだドラマ『アドレセンス』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“ゾッとする演技・脚本・演出”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です