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元銀行員が見た『なぜかお金が貯まらない人』の“4つの共通点”とは?【プロが解説】

  • 2025.6.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「なぜかお金が貯まらない」と悩んだことありませんか。気がつくと財布が空っぽになっている人は少なくありません。

物価が上がっており、お金が貯まらない状況は仕方ないと思う人も多いでしょう。しかし、どのような状況でもお金を貯めることができる人を銀行員時代に見てきました。

では、なぜお金が貯まらないで、お金が逃げていく人がいるのでしょうか?

この記事では、元銀行員の筆者が「お金が逃げていく人」に共通する4つの特徴をご紹介します。お金を貯めるための改善策も紹介しているため、参考にしてみてください。

特徴① 家計管理ができていない

お金が逃げていく人の多くは、家計管理ができていません。自分の支出額を把握できておらず、家計管理が曖昧になっているためです。

家計を把握していない状況では、無駄な買い物に気づけません。また、何に使ったか覚えていない支出も多くなるでしょう。

家計簿での管理に手間を感じる人には、家計簿アプリの利用が便利です。銀行口座と自動連携できるため、手軽に支出が「見える化」でき、支出状況が明確になるでしょう。

特徴② キャッシュレスで使った実感が薄くなりやすい

 

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キャッシュレス決済は便利ですが、現金が減らないため、お金を使った実感が薄れがちです。クレジットカードの場合、実際の引き落としが買い物した後になるため、支出を忘れてしまいかねません。

銀行員時代、カードの引き落とし額を把握しておらず、残高不足になっている人を多く見てきました。

キャッシュレス決済を使う際には、利用直後の記録が有効です。また、月の利用上限を決めて、上限を超えないよう意識することも大切です。

現金と同じように「お金を使っている」感覚をもって利用しましょう。

特徴③ 収入が増えると、生活レベルも自動的に上がる

昇進や転職で収入が増えたにもかかわらず、貯金が増えない人がいます。収入アップと同時に、生活レベルも無意識に上がってしまっているためです。

具体的には収入が増えて家計に余裕ができ、高級レストランで食事したり、ブランド品を購入したりしてしまうケースです。今までになかった支出が生じているため、結果的に家計に余裕が生まれません。

収入が増えたのに貯められない人は、「先取り貯蓄」がオススメです。給料をもらったらすぐ貯蓄分を差し引き、残った金額で生活します。収入アップの恩恵による貯蓄アップを実感できるでしょう。

特徴④ お金の知識を学ぼうとしない

お金が逃げていく人の多くは、金融知識の習得を後回しにしがちです。「お金の話は難しい」「自分には関係ない」と考えてしまう傾向があります。

しかし、基本的な知識があると、無駄な手数料を避けたり、有利な金融商品を選べたりします。また、政府が推進する「資産所得倍増プラン」で注目されているNISAやiDeCoを理解せずに利用しない人は、お金を増やす制度を活用できずにもったいない状況です。

さまざまな種類がある保険も、最低限の知識がないと適切な判断ができません。書籍やインターネットから、お金の基礎を学んでみましょう。

お金の知識は、お金を増やしたり、守ったりする大切な力になります。

まとめ

この記事では、お金が逃げていく人の4つの特徴をご紹介しました。お金に対する意識を変えると貯めるための行動ができ、「お金が貯まる人」へ変わることができます。

少しずつ習慣を変えていき、お金の流れは改善しましょう。


監修:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。