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突然、親が“意識不明で寝たきり”に…「後悔ばかり」「悲しみに暮れていた」→ 介護経験者300人に聞いた、“悲痛な声”とは?

  • 2025.6.4
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「親の介護」は、誰もがいつか直面するかもしれない問題です。しかし、その“始まり”は、ほとんどの場合、予告なく訪れます。今回は、全国の介護経験者300人にアンケートを実施。寄せられた体験談をもとに、介護が始まったきっかけや準備の有無について、リアルな声を紹介します。

転倒や病気が最多、「前兆」に気づけた人は少数

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出典元:TRILL

介護が始まったきっかけとして最も多かったのは、「転倒・ケガ・病気」でした。次いで「認知症の兆し」や「入退院のタイミング」、「一人暮らしによる心身の変化」などが挙げられています。

いずれも、日常の延長線上で起きた“異変”が発端となっており、「あれが前兆だった」と事前に気づいていた人はごくわずかでした。

「準備ができていた」人はほとんどいなかった

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出典元:TRILL

介護が始まったとき、「準備ができていたか」との質問には、多くの人が「できていなかった」「一部だけできていた」と回答しました。

なかでも「全く準備ができていなかった」と答えた人からは、「情報が不足していた」「心の準備ができていなかった」といった声が目立ちました。

「やっておけばよかったこと」は、事前の情報整理と心構え

体験談で多く聞かれたのは、「施設やサービスに関する情報を、元気なうちに集めておけばよかった」という声。また、服薬状況や病歴、家族間での意思確認など、“今のうちに話しておくべきこと”の重要性を痛感した人も多くいました。

父親と喧嘩したままで仲が悪かったので、仲直りできればよかった。親が怖くて話せなかったしできることをしたと言い聞かせているが、亡くなったあとも引きずっている。(40代女性、専業主婦)
抗がん剤等で日に日に弱っていく母。片目が開かなくなっていく母。喋る事が困難になり、筆談を余儀無くなる母。見ていて毎日辛かったです。それでも、ケアマネージャーや訪問看護の助けもあったのは唯一の救いでした。胃ろうも酸素吸入も、医療関係者の方々の助けがあったから続けられたと思います。(20代女性、作家)
倒れる前は何の前触れもなく普通に会っていましたから、まさか!え?という感じでした。倒れた後、意識不明の重体でその後寝たきりで気管切開もしたので話すことも出来ず。本当に悲しみに暮れていました。なんでもっと大事にしてやれなかったんだろう、どうして色々と連れて行ってあげなかったんだろう、と後悔ばかりでした。(50代女性、会社員)

「まだ早い」と思っていても、“その時”はやってくる

アンケートから見えてきたのは、「ある日突然始まる」介護の現実。そして、そのときに備えがあるかどうかで、その後の負担は大きく変わってきます。

「親はまだ元気だから大丈夫」と思っている今こそ、少しずつでいいので、家族での話し合いや情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。


※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/05/27〜2025/05/28
・調査対象:全国/20歳以上/性別不問
・有効回答数:300