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老後破産『する人』『しない人』驚きの違いって?!→お金に困る人がやりがち…“7つのNG行動”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.6.6
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

老後にお金で困る人、困らない人——長く銀行員として働く中で、筆者はたくさんの方の暮らしを見てきました。

そのなかで感じたのは、「老後破産する人」と「しない人」には、はっきりとした違いがあるということ。ちょっとした生活のクセや考え方の差が、数十年後の暮らしに大きな影響を与えていたのです。

今回は、私の実体験をもとに、老後破産してしまう人の共通点とそうならない人の違いについてお話しします。

老後破産“する人”に共通する7つの特徴

老後にお金で困ってしまう人たちには、いくつかの共通点があります。
銀行員時代にお客様のお宅を訪問していた際、「あの人、ちょっと危ないかも…」と感じた方の多くに、以下のような傾向がありました。

1. 収入の範囲内で暮らしていない

年金や退職金に見合わない生活を続け、赤字が当たり前。
貯金があっても、少しずつ生活費に食いつぶされていきます。

 2. 見栄を張る

周囲の目を気にしてブランド品や高級なものを買いがち。
「人より上に見られたい」という気持ちが、財布をじわじわ圧迫していきます。

3. 家の中が散らかっている

訪問時に、モノがあふれて足の踏み場がない家も多く見かけました。
お金とモノの管理はリンクしていて、「片づけられない=家計も混乱している」ケースが目立ちます。

4. 世間体ばかり気にする

「子どもが結婚するから体裁を整えないと」「友達に見下されたくない」と、見えないプレッシャーで無理をしがちです。

 5. 身なりがやたらと派手

見た目にお金をかけすぎていても、生活の中身は火の車…ということも少なくありません。

 6. 退職金で投資に手を出す

これまで投資経験がないのに、退職後にいきなり株や不動産にチャレンジする人も。
高額な損失を出してしまい、そのまま生活が破綻するケースも見てきました。

 7. 店舗付きの事業を急に始める

退職後、「昔の夢を叶えたい」とお店を開く方もいましたが、運転資金や経費が思った以上にかかるため、資金が底をついてしまう例もありました。

老後破産しない人が大切にしている4つの習慣

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

一方で、老後も安定して暮らしている方々には、共通する“生活スタイル”がありました。
派手な暮らしや特別な収入があるわけではなく、日々の積み重ねや意識の違いが大きく影響しているのです。

1. 荷物が少なく、部屋が整っている

訪問先がすっきり片付いている方は、生活リズムやお金の流れも整っていることが多いです。
モノが少ない=無駄遣いをしない生活、というのは見ていて実感しました。

 2. 収入の範囲で生活する

「年金だけで生活できるように設計している」「贅沢はしない」——
こうした堅実な方は、いざという時に備えもできていて、精神的にも安定しています。

 3. 身なりも生活も質素

派手さより“清潔感”を大切にしている方が多い印象でした。
洋服や持ち物もシンプルで、見栄を張るような様子はなく、堅実そのもの。

 4. 定年前からインデックス投資などをしている

金額は少ないですが、「若いうちから少額で積み立てていた」という方もいました。
投資といってもギャンブル的なものではなく、コツコツ積み立てる堅実なスタイルです。

老後破産を防ぐカギは、日々の“意識と行動”にあり

銀行員として多くのお客様と接する中で、「老後に困る人」と「安定して暮らす人」には、明確な違いがあると感じました。
それは、お金の使い方・考え方・そして暮らし方に表れています。

<破産する人の共通点>
・見栄を張る
・収入以上の生活
・無計画な投資や事業

<安定している人の共通点>
・質素で整った生活
・収入の範囲で暮らす
・地道な資産形成(インデックス投資など)

どちらも特別なことではなく、“ちょっとした習慣”と“考え方”の違いです。

「自分は大丈夫だろう」と思っていても、老後は予想以上に長く、収入も限られます。
だからこそ、今から日々の暮らしを見直し、小さな行動を積み重ねることが、未来の安心につながるのです。

ぜひ、今回の記事をきっかけに、自分自身の生活やお金の向き合い方を振り返ってみてください。


監修者:佐々木シュウ
50代から副業に挑戦中のWebライター
地方銀行勤務の経験を活かし、「お金」「副業」「暮らし」をテーマに執筆中