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《プロに聞いた》円卓の上座はどこ?! 中華料理を食べる時の【NGマナー】→知らないと恥をかくかも…!

  • 2025.6.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

国が違えば、言葉だけでなく、食事のマナーも異なります。中華料理には、洋食や和食とはまた違ったマナーがあります。予め知っておくことで、中華料理の会食でも恥をかくことはありません。この機会に、中華料理の基本的なマナーを押さえておきましょう。

中華料理の円卓のマナー

中華料理のテーブルといえば、回転台のついた円卓を思い浮かべる人も多いことでしょう。席に案内されてどこに座るか迷う人も多いはず…まずは円卓独自のマナーをご紹介しましょう。

1、円卓にも上座と下座がある

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出典:TRILL編集部

円卓は本来、誰もが平等に会話できるよう工夫された形式ですが、正式な会食の場では、やはり席順に配慮が必要です。部屋の入口から最も遠い席が「上座」、入口に近い席が「下座」となります。主賓や目上の方は上座に座り、主賓に次ぐ立場の方がその左右に座るのが一般的です。

2、回転台は時計回りに回す

料理が運ばれてきて回転台の上に置かれたら、まず上座の人が料理を取ります。その後は回転台を時計回りに回して、一人ずつ料理を取っていくのがマナーです。中国では右回り(時計回り)が縁起が良いとされており、逆に左回りは逆縁(不吉)とされる場合があります。特にフォーマルな場では注意が必要です。

全員が料理を取り分けた後は、左右どちらに回しても構いません。ただし、回転台の上にある料理や調味料を、立ち上がって取りに行くのはマナー違反とされています。必ず回転台を回して、自分の正面に移動させてから取るようにしましょう。

3、回転台の上に取り皿やグラスを置かない

回転台は「共有スペース」と考えられており、個人のものを置くのは不衛生かつマナー違反とされています。そのため、使い終わった取り皿やグラスを置くのはNGです。空いたお皿やグラスを下げてほしい時には、手を上げてウェイターを呼びましょう。

中華料理を食べる時のマナー

1、取り皿を持ち上げてはいけない

和食では小さな器は手に持って食べるのがマナーですが、中華では皿を持ち上げるのははしたない行為とされています。回転台の大皿から料理を取り分ける時も、取り皿を大皿の近くまで持っていかず、テーブルの上に置いたまま取り分けましょう。

2、上座の人が最初に料理に口をつける

中華料理を取り分けて食べる場合、最後の人が取り分け終わるまで食べ始めてはいけません。全員が取り分け終わったのを確認して、上座の人が最初に食べめます。それを合図に、食べ始めるようにしましょう。

3、取り皿に口をつけてはいけない

スープなどはレンゲを使って飲みましょう。レンゲの溝に人差し指を入れて、親指と中指で下から支えて持ち、スプーンのように咥えるのではなく、先端から静かに口に運ぶのがマナーです。

4、取り皿を変えずに料理をのせる

料理ごとに新しい取り皿を使うのがマナーです。
毎回スタッフに取り皿を替えてもらうのが礼儀とされています。遠慮せずにお願いしましょう。

マナーを意識しながら食事を楽しもう

食事に限らず、マナーは地域や時代によって変わってくるものです。誰と行くか、どんなお店なのかによっても異なりますが、知らないと恥をかいてしまうこともあるかもしれません。

美味しい中華料理を楽しみつつ、最低限のマナーは忘れずに食事の場を楽しみましょう。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社

保有資格:
・アンガーマネジメントファシリテーター
・アンガーマネジメントアドバイザー
・LEGO(R)SERIOUSPLAY(R)メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ