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『部下が指示通り動かない…』一体なぜ?→ “ダメな上司”が無意識に口にしてる“3つのフレーズ”とは?【プロが監修】

  • 2025.6.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

日々の業務で「思った通りに部下が動いてくれない…」と頭を抱えること、あなたにもありませんか?

部下のやる気が不足している、もしくはスキルが足りないと思いがちかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。

実はそれ、上司であるあなたの責任だという可能性もあるのです。今回は“ダメな上司”と言われがちな方々が口にする『NGワード』をご紹介します。これを改善することで、職場の雰囲気も成果も大きく変わるかもしれません。

部下が動かない最大の原因は指示の出し方?!

まず注目すべきは指示の伝え方です。

「なぜ部下が指示通り動かないのか?」と感じることが多い場合、それは指示自体が曖昧であったり、指示内容が具体的でない可能性があります。

例えば、「頑張って」とか「なんとかしてくれ」という表現は部下にとって非常に抽象的です。行動に移そうにも具体的な指針がないため、何をすれば良いのか分からないのです。

多くのプロジェクト管理経験を持つビジネスコンサルタントの中には、「効果的に指示をするためには、具体的かつ測定可能な目標を設定すること」が重要だと語る人もいます。SMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)という管理手法を取り入れることで、部下が何を、どの程度、いつまでに達成すればよいかが明確になるため、動きやすくなるのです。

ダメな上司が無意識に使ってしまうNGワードとは?

指示を出す際の言葉遣いもコミュニケーションの鍵です。

つい言ってしまいがちな「自分で考えて動いて」という言葉、これもNGワードのひとつです。

一見すると部下の自主性を尊重しているように見える言葉ですが、実際は責任を丸投げしているのと同じ。その結果、部下は何をどう考えれば良いのか困惑し、結果として行動が曖昧になることがあります。

また、「そんなことも分からないの?」という攻撃的な言葉も、部下のモチベーションを著しく下げる要因になります。心理学者によると、この種の発言は自身の能力を否定されたと感じ、自己肯定感の低下を引き起こす可能性が高いとされています。

逆効果にならないためには、まず相手の立場に立ち、どうすれば動きやすくなるのかを考えることが大切です。

言葉一つで職場が変わる!上手な指示でチームを強化しよう

部下が思い通りに動かない、それは部下だけの問題ではなく、むしろあなたの指示の出し方に問題があるのかもしれません。

具体的で分かりやすい指示や、部下の成長を促す言葉を使うことができれば、職場の雰囲気も業績も向上するはずです。「部下が指示通り動かないのは上司の責任だ」という視点を持ち、少しの心の余裕を持ってコミュニケーションをとってみてください。

あなたの言葉遣いひとつで、大きなチーム力を発揮できるかもしれません。上司としての一歩を再確認し、良好な職場環境を築いていきましょう。 


監修:川谷潤太(かわたに じゅんた)株式会社脳レボ代表

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。