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グラグラする歯は抜いてもいい?生え変わり時期を知って成長をサポートしましょう

  • 2025.5.12

こどもの歯がグラグラしてきたけど、気になるなら抜いてしまってもいい?歯医者さんに相談すべき?今回は、歯科衛生士として小学校や幼稚園での歯科検診で歯磨き指導の経験もある、大神宮デンタルクリニックの軍司絵理香さんに子どもの歯の生え変わりについてお伺いしました。

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乳歯が抜ける時期について

個人差はありますが乳歯(こどもの歯)は生後6か月ころから生え始め、3歳前後ですべての乳歯(20本)が生え揃います。その後6歳ごろから順番に抜け始め、12歳ごろまでにすべての乳歯が抜けて永久歯(大人の歯)に生え変わります。

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6~7歳ごろ:下の前歯(中切歯)が抜け始める
7~8歳ごろ:上の前歯が抜ける
9~10歳ごろ:犬歯や第一乳臼歯が抜ける
10~12歳ごろ:第二乳臼歯が抜ける

ただし、個人差があり1年前後のずれは問題ないとされています。兄弟姉妹やお友達と比べて早い・遅いなどを過度に気にする必要はありません。

乳歯がグラグラしたときの対処

乳歯の下には永久歯(大人の歯)が待機しており、永久歯の生える準備が整うと、乳歯の根が溶け始めてグラグラと動くようになります。完全に乳歯の根が溶けてなくなると乳歯は自然に抜け落ち、永久歯が見えてきます。そのため乳歯がグラグラしてきても、早めに抜いてしまうと永久歯がなかなか生えてこなく、抜いたところの隙間に隣の歯が移動したり倒れたりする可能性があるので歯がグラグラしても無理には抜きません。
ただし、永久歯が生えているのに乳歯がなかなか抜けない場合は、永久歯の歯並びを悪くする可能性があるため早めに抜きます。また、乳歯がすごくグラグラしていて食事中に痛みを感じる場合も食事がとれなくなってしまう為、その場合も抜きます。
他には乳歯の虫歯が大きすぎて永久歯に悪影響を及ぼしそうなときも抜いてしまうことがあります。いずれも歯科医院へ相談しましょう。

永久歯がなかなか生えてこないとき

永久歯がなかなか生えてこない場合は、いくつかの原因が考えられます。
・永久歯の位置異常や遅れ
骨の中で永久歯が正しい位置にない、または生える方向がずれていることがあります。
・先天性欠如
稀に先天的に永久歯の芽が存在しないことがあります。特に前歯や第二小臼歯でみられることがあります。
・乳歯の根が完全に吸収されず残っている
根が溶けていかないことにより永久歯が生えるスペースが確保されず、歯が生えるのが遅れることがあります。
・過剰歯や腫瘍などが邪魔をしている
レントゲン検査で確認が必要です。

永久歯は左右対称に生えてくることが多いので半年以上たっても片方だけ生えてこないなど左右差がある場合や、生え変わりの時期+1年経っても生えてこない場合は一度歯科医院へ相談しましょう。レントゲン撮影によって永久歯の位置や有無を確認することが出来ます。

乳歯の生え変わりには個人差があるため、時期のずれは大きな心配ではありません。しかし、永久歯がなかなか生えてこない場合や、不安な症状がある時は早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。正しい知識と適切な対処でこどもの健やかな歯の成長をサポートしましょう。

執筆者

プロフィールイメージ
軍司絵理香
軍司絵理香

歯科衛生士

調剤薬局で6年勤務してから夜間の学校に通い歯科衛生士免許取得。
取得後は大手総合歯科医院にて一般歯科や口腔外科、矯正歯科、審美歯科など歯科全般を学び、
マネジャーやセミナー講師を経て、2021年から大神宮デンタルクリニックに主任歯科衛生士として開業準備から携わり現在に至る。

大神宮デンタルクリニック

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