ルイ・ヴィトンやオーデマ・ピゲetc.、人気８ブランドの2025年新作時計カタログ──ジュネーブとは一線を画す、独自の美学と創造性

LOUIS VUITTON

2枚のディスクで描く優雅な時のリズム

ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）がジュネーブに構える3つのアトリエの技術を集結させた「タンブール コンバージェンス」。メゾン初の完全自社製ムーブメント「キャリバーLFT MA01.01」を搭載したタイムピースは、回転する2枚のディスクに配されたアワーとミニッツの数字が、アーチ型の窓を時計回りに移動。ゴールドのダイヤモンド型マーカーと重なる瞬間に時刻を知らせる。窓のデザインは、ヴィトン家のアニエール邸に見られるアラベスク模様と、自然が見せる儚い美の瞬間から着想を得たもの。ポリッシュ仕上げのピンクゴールド製ケースは、時とともに風合いを深め、持ち主だけの物語を紡ぐ。

スピン・タイムが導く、メゾンの革新性

ジャンピングアワー機構“スピン・タイム”に、新たな進化を遂げた「タンブール タイコ スピン タイム」は、キューブが回転して時刻を示すメゾン独自の複雑機構を搭載。光の反射で表情を変えるクッション状のキューブと、和太鼓に着想を得たラウンドケースが、力強くも洗練された佇まいを演出する。上品なドルフィングレーカラーで統一されたダイヤルには、サンドブラストとポリッシュの巧みな仕上げが施され、洗練された存在感を放つ。

問い合わせ先／ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854

https://jp.louisvuitton.com/

TIFFANY & Co.

バードたちと複雑機構の詩的な出会い

ティファニーの伝説的デザイナー、ジャン・シュランバージェが1965年に手がけた「バード オン ア ロック」のブローチに着想を得たジュエリーウォッチ。ダイヤルには、スノーセッティングのダイヤモンドで描かれた二羽の鳥が、大空を羽ばたくように配置された。背景には、16枚のターコイズを雲のように配したマルケトリ技法が施され、奥行きのある立体感を演出。7時位置には、ブランド初のフライングトゥールビヨンを搭載。6本爪のティファニー セッティングで施されたダイヤモンドがリューズで輝くなど、細部に至るまでジュエラーならではの芸術性が光る。

バードが描くオプティミズムを纏って

ティファニーのアイコンであるダイヤモンドのバードが、ダイヤルの周囲を優雅に回転して時を告げるユニークな構造。中央には眩いダイヤモンドディスク、アウターリングには鮮やかなに煌めくバケットカットのツァボライトをセッティング。手首の動きに合わせて自由に回転するバードが、躍動感と遊び心を軽やかに伝える。ダイヤモンドとピンクサファイアを纏ったその姿に、ジュエラーとしての技巧を凝縮。ダークグリーンのアリゲーターストラップとのハーモニーも美しい。

問い合わせ先／ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク 03-4567-4518

https://www.tiffany.co.jp/

AUDEMARS PIGUET

柔らかな光を纏う、知的なパーペチュアルカレンダー

オーデマ ピゲ（AUDEMARS PIGUET）の創業150年を記念し、新開発ムーブメント「キャリバー7138」を搭載した「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」が登場。リューズひとつで日付、月、閏年、月齢までスマートに調整できる、”オールインワン”リューズを採用し、人間工学にも配慮した操作性を実現している。ケースとブレスレットには、光の加減で表情を変えるサンドゴールドを採用。象徴的なグランドタペストリー模様のダイヤルに、ブラックインジケーターが繊細なコントラストを描く。

サンドゴールドが導く、新たなエレガンス

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」コレクションに登場したサンドゴールドモデルは、ラグからリューズ、ミドルケースまでをブリリアントカットダイヤモンドで繊細に彩った一本。エンボス加工を施したダイヤルと同色のインナーベゼルが、統一感と奥行きを演出。温もりと気品を宿す38mmのケースには、超薄型ムーブメントの自動巻きキャリバー2968を搭載。フライングトゥールビヨンの精緻な動きを、サファイアケースバック越しに存分に堪能できる。

問い合わせ先／オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000

https://www.audemarspiguet.com/

OMEGA

五輪の精神を讃える、クラシカルな限定モデル

2026年冬季オリンピック「ミラノ・コルティナ 2026」の開催を記念し、オメガ（OMEGA）の「シーマスター」コレクションに限定モデルが登場。ムーンシャインゴールド製のラウンドケースは、シーマスターの初代オリンピックモデルを彷彿とさせるヴィンテージライクな佇まい。37mmの控えめなサイズ感に、六角形のリューズがクラシカルなアクセントを添える。ケースバックには、大会ロゴ入りのメダリオンをあしらい、記念モデルならではの高揚感を演出する。

時とともに成熟する、知的でモダンなダイバーズ

オメガ（OMEGA）のアイコニックな「シーマスター ダイバー300M」シリーズに、ブランド独自の合金“ブロンズゴールド”を用いた新作が登場。酸化による緑青を生じにくく、時とともに深みを増すこの素材は、時の流れを自らに刻み込むような物語性と存在感を放つ。バーガンディカラーのベゼルリングとのコントラストも絶妙。2020年公開の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の劇中モデルに着想を得た、ミリタリー＆エレガンス漂う一本。

問い合わせ先／オメガ 0570-000087

https://www.omegawatches.jp/

RICHARD MILLE

サファイアケースに宿る、ブランドの真骨頂

リシャール・ミル（RICHARD MILLE）初のレディス フルサファイアケースモデルを継承した「RM 07-02 オートマティック サファイア」に、ライラックカラーの新作が登場。硬質なサファイアクリスタルを削り出して成形したトノー型ケースは、製作に1000時間以上を要する超絶技巧の結晶。幾何学模様が浮かぶダイヤルには、マスター・ジェムセッターの手による貴石が精緻にセッティングされ、眩い輝きと奥行きを生み出している。内蔵する自社製ムーブメントCRMA5が美しき鼓動を刻む。技巧と美の融合を体現する、ブランドならではのタイムピース。

ブルータリズム建築に着想を得た極薄ケースの造形美

レクタンギュラーウォッチの進化系として登場した「RM 16-02 オートマティック エクストラフラット」は、わずか9.5mmの薄型クオーツTPT®ケースに、自社製キャリバーCRMA9を搭載。スケルトン構造のムーブメントと、幾何学的に配されたインデックスが、都市の迷宮のようなモダンな美しさを描く。ブルータリズム建築から着想を得た力強くもミニマルな佇まいが、リシャール・ミルらしい前衛性を物語る。アートとエンジニアリングが高次元で融合した、ブランドならではの世界観を堪能して。

問い合わせ先／リシャールミルジャパン 03-5511-1555

https://www.richardmille.com/ja

FRANCK MULLER

ダイヤモンドの花が咲く、幻想的なスケルトンウォッチ

スケルトン構造のムーブメントの上に咲き誇るのは、フランク ミュラー（FRANCK MULLER）独自の“カーベックス カット”を施したダイヤモンドの花々。中心にはラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが爪留めで配され、宙に浮かぶ光の花のように眩い輝きを放つ。「トノウ カーベックス」特有の曲線美を採用したピンクゴールドケースには、ロングパワーリザーブ仕様の手巻き式ムーブメントを搭載。ハイジュエリーの技と精密機械が融合した、アートピースさながらのコンプリケーションウォッチだ。

宙を舞うように刻む、神秘的な時間の体感

「トリプル ミステリー」は、時、分、秒を示す3枚の回転ディスクが、時を刻む革新的なタイムピース。中央のスケルトンディスクにはトライアングルカットのエメラルドが輝き、秒を示すインジケーターに。外周に向かって時間、分を表示するディスクが、天体のような軌跡を描く。ダイヤモンドを纏ったホワイトゴールドのケースの裏蓋はスケルトン仕様で、精緻なメカニズムを鑑賞できる。

問い合わせ先／フランク ミュラー ウォッチランド東京 03-3549-1949

https://franckmuller-japan.com/

LONGINES

クラシックに煌めく、バイマテリアルの優美な佇まい

ロンジン（LONGINES）のエレガントラインを代表する「ミニ ドルチェヴィータ」に、ステンレススティールとイエローゴールドを組みわせたバイマテリアルの新作が登場。優美なレクタンギュラーケースには、煌めくダイヤモンドがセッティングされ、手元に上品なアクセントを添える。コンパクトなサイズ感が、さりげない華やかさと軽やかな着け心地を両立。シルバーカラーのダイヤルには繊細なギョーシェ模様がほどこされ、ブルーのローマ数字とスモールセコンドがクラシカルな趣を際立たせる。

エレガンスを纏う、ツートーンの進化系「コンクエスト」

スポーティなムードに洗練を添える「コンクエスト」に、エレガントなツートーンの新作が登場。ポリッシュ仕上げのステンレススティールと、ぬくもりのあるピンクゴールドキャップを組み合わせたケース＆ブレスレットが、手もとに上品な輝きをもたらす。ダイヤルには、サンレイ仕上げを施した深みのあるグリーンを採用。タイムレスなエレガンスと現代的な機能美を兼ね備えた一本は、日常を軽やかに彩るパートナーに。

問い合わせ先／ロンジン 03-6254-7350

https://www.longines.com/jp

BREGUET

“スースクリプション”に込めた、革新の精神

創業250周年を迎えたブレゲ（BREGUET）が、その節目に発表したのは、1796年に創業者アブラアン-ルイ・ブレゲが考案した“予約購入制（スースクリプション）”の懐中時計にオマージュを捧げたモデル。ホワイトのグラン・フーエナメル文字盤に一本針を配し、歴史的な構造を現代のムーブメントで再構築した特別なタイムピースだ。ブランド独自の「ブレゲゴールド」製ケースや、初代モデルに由来するシークレットサインなどの意匠に、創業者の哲学が静かに息づく。

問い合わせ先／ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211

https://www.breguet.com/ja