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「ぶっちゃけどうなの?」渡韓美容のメリットとデメリット

  • 2025.5.7

今や当たり前になりつつある「渡韓美容」。飛行機ですぐに行けて、リーズナブルと、百花レディにも人気がありますが実態はどうなの!? 「渡韓美容」のメリットとデメリットについて、リゼクリニック新宿東口院の美容皮膚科医・赤岩優妃先生に伺いました。

Q1. 渡韓美容のメリットを教えてください

韓国は「美容大国」として知られ、美容医療が日常に根づいている国です。特に美容皮膚科領域においても、多くのクリニックがしのぎを削り、トレンドの最先端を走っています。そんな、韓国で美容施術(美容皮膚科に限定して回答)を受けるメリットは、以下が挙げられます。

【渡韓美容のメリット】
・施術料金が比較的リーズナブル
物価の差や競争の激しさから、日本より価格が抑えられている施術も少なくありません。

・日本未導入の最新機器や施術が受けられる
韓国独自の治療プロトコルや新しい美容機器がいち早く導入されるケースが多く、最先端の治療に触れることができます。

・「肌管理」として複数の施術がパッケージ化されている
ピーリング、トーニング、レーザーなどを組み合わせたプランが多く、効率よく美肌を目指せるのが魅力です。

Q2. 渡韓美容のデメリットや想定し得るトラブルを教えてください

渡韓美容は海外での医療行為ということを忘れてはいけません。異なる医療制度・文化・言語環境の中で施術を受けるため、以下のようなリスクがあることも十分に理解しておく必要があります。以下、渡韓美容(特に美容皮膚科における施術)で考えられる主なデメリット・トラブルを挙げます。

・パッケージ内容が不明瞭なことがある

お得に感じるセットプランでも、施術の詳細説明が不十分なまま進んでしまうケースも。結果的に、どの施術による反応なのか分からず、自己判断が難しくなることがあります。

・帰国後のトラブルに対応できない

万が一の副作用やダウンタイム中の異常に対し、すぐに再診ができない点は大きなデメリット。医師の診察が必要な事態にも、日本からでは対応が遅れがちです。

・診察やカウンセリングが不十分な場合がある

肌の状態を細かくチェックせず、事前説明も最小限にとどまることがあります。肌質や体調に合わない施術で炎症や色素沈着などのリスクを抱える可能性も。

・“希望すれば受けられる”という危うさ

リスクを考慮せず、施術メニューをそのまま提供されてしまう場合も。本来適応外の肌状態であっても、患者の「やりたい」という意思が優先されることがあります。

・言語の壁による誤解や不安

日本語対応をうたうクリニックもありますが、医療レベルでの完全な意思疎通は難しいこともあり、誤解や説明不足によるトラブルが起きやすい一因となります。

渡韓美容を検討している方へのアドバイス

韓国で美容施術を受けることは、魅力的である一方で、“自己責任”の側面が非常に大きい選択でもあります。価格や最新施術に惹かれる方も多いと思いますが、本当に大切なのは「安心して継続的に通える環境」であることです。

医師の立場からお伝えしたいのは、まずは日本国内で肌状態をしっかり把握し、自分に合う施術を見極めること。信頼できる医療機関でベースとなる肌管理を行い、そのうえで「何を、どこまで求めるのか」を明確にしてから、海外施術を検討する方が安全です。

特に日本国内では、医師の常駐やトラブル時の迅速な対応体制が整っており、医療広告や薬機法の規制により施術の安全性や透明性が確保されています。施術前後のフォロー体制や肌状態の変化に対するきめ細かなケアを含め、長期的な美容医療を考える上での「安心感」は日本ならではの強みです。

韓国でしか受けられない施術に興味がある場合も、まずは日本でしっかりとカウンセリングを受け、自分の肌質や悩みに合う施術かを見極めることが大切です。

教えてくれたのは

美容皮膚科『リゼクリニック』新宿東口院 美容皮膚科医 赤岩優妃先生

出典: 美人百花.com

全国26院展開 医療脱毛・美肌治療を行う『リゼクリニック』 (男性はメンズリゼ)の美容皮膚科医。さまざまな資格を持つ、美容のプロ。 リゼクリニック公式YouTubeインスタグラムにて、タメになる美容知識を日々発信中。日本美容外科学会会員・日本医師会認定産業医・ボトックスビスタ認定医・ジュビダームビスタ認定医・厚生労働省指定オンライン診療研修修了医・アメリカ心臓協会ACLSプロバイダー。

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