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「観るのに覚悟が必要」“衝撃ラスト”に騒然…国際映画祭で“まさかの上映中止”となった問題作

  • 2025.6.8

映画には、クライマックス直前にすべてが覆る、衝撃の結末が待つ名作があります。今回は、そんな衝撃のラストで話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第3弾として、『闇の子供たち』をご紹介します。子供の人身売買・臓器売買の闇に立ち向かおうとした一人の新聞記者が、最後に選んだのは、あまりにも衝撃的な結末でした――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「商品として扱われる子どもたち」…知られざる“裏取引”の実態

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(C)SANKEI
  • 作品名:『闇の子供たち』
  • 公開日:2008年08月02日
  • 主演:江口洋介(南部浩行 役)

タイの新聞記者・南部浩行(江口洋介)は、幼児の臓器移植を追う中で、売春宿で“商品”として扱われる子どもたちの実態を目の当たりにします。現地NGOスタッフの音羽恵子(宮﨑あおい)やカメラマン与田(妻夫木聡)とともに救出に奔走しますが、巨大な利権に守られた闇組織を前に、彼らはあまりにも無力でした…。

幼い少女を救おうと追跡を続ける一方で、病気のわが子を救うため密売臓器に頼る父親(佐藤浩市)への取材を進める南部。そんな彼を待ち受けていたのは、思いもよらぬ結末でした――。

上映目前で“中止”に――国際映画祭で直前キャンセルになった舞台裏

記者、NGOスタッフ、カメラマン、そして患者の父――それぞれの立場で葛藤する人物を、江口洋介さん、宮﨑あおいさん、妻夫木聡さん、佐藤浩市さんが迫真の演技で体現した本作。

実はバンコク国際映画祭に正式選出されていましたが、開幕直前に上映中止に。

背景には主催者や観光庁などから「子どもの人身売買はタイ社会にそぐわない内容で、タイの印象を著しく損ねる」といった懸念が挙げられたと報じられています。

ゴキブリ、灼熱、言葉の壁…過酷ロケ地で見せた“覚悟の演技”

江口洋介さんは、劇中でタイ語のセリフを話す役柄を演じるにあたり、撮影まで約1か月という短期間でタイ語を習得する必要がありました。日本でマンツーマンのレッスンを受け、もう大丈夫と言われたものの、自身では納得できず、タイ語の先生を現地まで呼び寄せて練習を続けたといいます。

宮﨑あおいさんは、これまであまり挑戦してこなかったアクションシーンにも挑戦。うだるような暑さのなか、撮影中にはネズミ、帰宅したホテルにはゴキブリが出る環境で、体当たりの演技に挑戦しました。

トラウマ級の描写が衝撃…「観るのに覚悟が必要」な一作

本作をめぐっては、いまもSNS上でさまざまな声が上がっています。

「かなり衝撃的」「トラウマ」「観るのに覚悟が必要」と、過激な描写に驚きを示す声がある一方で、「見てからずっと何年も覚えている、そんな映画」と、その衝撃を高く評価する声も。

なかには「これだけ重圧な問題に日本のトップ俳優が出演するということが希望」と、作品の意義そのものを支持するコメントも寄せられています。

救いようのない結末に視聴者騒然…闇に飲まれたのは誰か?

記者として真実を追い続けた南部は、児童売春や臓器密売の現場に向き合い、少女を救おうと奔走しますが、その命が理不尽に奪われるのを前に、深い絶望に沈んでいきます。

『闇の子供たち』が「ラストが衝撃的な名作」と語られるのは、救いのない展開と、主人公が下す極端な選択にあります。「正義」や「使命感」がいかに脆く、闇がどれほど深いか――。そのすべてを突きつけるような結末だからこそ、本作は“ラストが衝撃的”と語り継がれているのでしょう。

また、サザンオールスターズが無期限活動休止の発表をした直後、桑田佳祐さんは本作のために、主題歌『現代東京奇譚』をリリースしました。闇に光を当てたいという強い思いから誕生したこの曲は、その後のソロ・ベスト盤2作にも収録され、ライブでは終盤のクライマックスを彩る定番曲に。聴く人の心に深く残る一曲となっています。

まだ『闇の子供たち』を見たことがない方は、ぜひご自身でその目で確かめてみてください!


※記事は執筆時点の情報です