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「終始気持ち悪い」“豪華キャストの快演”に視聴者騒然…“たった一言”に衝撃走る至高の名作

  • 2025.6.7

今回は、衝撃のラストで話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第2弾として、『クリーピー 偽りの隣人』をご紹介します。平凡な夫婦の日常に忍び寄る"隣人"が仕掛けた、想像を絶する洗脳と支配の恐怖とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「あの人、お父さんじゃありません」―― その一言がすべてを変えた

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(C)SANKEI
  • 作品名:『クリーピー 偽りの隣人』
  • 公開日:2016年6月18日
  • 主演:西島秀俊(高倉幸一 役)

元刑事で犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、元同僚の野上(東出昌大)から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼されます。事件の唯一の生存者である長女・早紀(川口春奈)への聞き取り調査をおこないますが、その記憶からは核心にたどりつけずにいました。

また、愛する妻・康子(竹内結子)とともに新居へ引っ越したばかりの高倉は、隣人の西野一家(香川照之)に、どこか得体の知れない違和感を抱きます。

そんなある日、隣家・西野の娘・澪(藤野涼子)が突然、「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」と告白。未解決事件と奇妙な隣人の正体が重なったとき、高倉夫妻を襲うのは、想像を超える恐怖でした――。

“じわじわと人間関係を書き換えていく”――家族に入り込む男の正体とは

引っ越してきたばかりの高倉夫妻が出会う隣人・西野は、見るからに薄気味悪い中年男性。会話がどこか噛み合わず、高倉の中で違和感が積もっていきます。やがて西野は、高倉の妻・康子に近づき洗脳。夫婦の関係をじわじわと書き換えていきます。

この描写は、2000年代初頭に発覚した北九州監禁殺人事件を彷彿とさせると話題になりました。映画がこの事件を直接モデルにしているわけではありませんが、SNS上では類似点がたびたび指摘されています。

西野を演じた香川照之さんは、この“不穏”な人物の得体の知れない恐ろしさを、絶妙な間の取り方や表情で見事に表現。

本作が上映されたベルリン国際映画祭では、歓声、拍手、悲鳴とあらゆる反応が見られたといいます。海外の観客さえも“ただならぬ何か”を感じさせた西野というキャラクター。その不気味さと異様さは、香川照之さんの存在感と名演があってこそでした。

「日本映画の光」大絶賛の名作映画

本作は、 “怖さ”の感じ方が観る人によって大きく分かれる作品です。

「終始気持ち悪い」「登場人物全員ヤバい」といった、構成や結末に納得できなかったという声がある一方で、「邦画でこれを超えることはないと思う」「猟奇性も意外性も歴代ナンバーワン」「これはもう最高。日本映画の光」と絶賛する投稿も。

さらに、香川照之さんの異様で不気味な存在感に圧倒されたという反応も多く、演技への評価が作品全体の印象を大きく左右していることがうかがえます。

何気ない日常の中で、隣人が家族を乗っ取り、信じていた関係が崩れていく――。
その結末がもたらす衝撃は深く心に残り、本作は“ラストが衝撃的な名作”として語り継がれています。


※記事は執筆時点の情報です