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「あまりにも辛い」「2度は観たくない」“救いのないラスト”に絶句…「絶対見るべき」絶賛の至高映画

  • 2025.6.7

今回は、衝撃のラストで話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第1弾として、『あんのこと』をご紹介します。幼い頃から母親に虐待された21歳の女性が、ようやく掴んだ更生への希望。あまりにも切ない現実とは…。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

虐待を受けた女性が手にしたのは、希望か、それとも裏切りか

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(C)SANKEI
  • 作品名:『あんのこと』
  • 公開日:2024年6月7日
  • 主演:河合優実(香川杏 役)

21歳の香川杏(河合優実)は、母・春海(河井青葉)から虐待を受けて育ち、壮絶な過去を抱えています。覚醒剤使用の容疑で取り調べを受けた彼女は、刑事・多々羅保(佐藤二朗)と出会い、更生への一歩を踏み出します。

やがて記者・桐野達樹(稲垣吾郎)との出会いを経て、自立への道を歩み始めますが、コロナ禍で孤立が深まる中、隣人の三隅(早見あかり)から、とある頼み事をされるのです――。

【実話】売春、薬物、孤独…“更生”の先にあった闇

映画『あんのこと』は、実話をベースに制作されました。主演の河合優実さんは、その女性を取材した記者と実際に会い、話を聞いたといいます。

この出会いを経て、河合優実さんは、薬物依存に苦しむ杏が虚ろな目から笑顔へ、さらに絶望へと変わる姿を見事に表現し、第48回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞しました。佐藤さんも、異色の刑事役を怪演し、優秀助演男優賞を受賞しています。

観客に突きつけられた“最も残酷な選択”

この映画が“衝撃的なラスト”と評されるのは、終盤の展開が観客の予想や願いを裏切り、社会の現実を突きつけたからです。

杏という女性が社会とつながり、自立へ向かおうとする姿に、明るい未来を重ねた人もいたでしょう。しかし物語は、その期待を裏切り、彼女の痛みと社会の厳しさを最後まで描ききります。

本作のラストについては、SNSにも多くの声が寄せられています。「2度は観たくない」「あまりにも辛い」「見た時の衝撃は忘れられない」「河合優実の魅力に圧倒される名作」「辛いけど絶対見るべき映画」「めっちゃ考えさせられる」といった様々な声が見受けられました。

この映画の結末には、わずかな希望を断ち切る衝撃があります。
その最後をどう受け止めるか――観る人それぞれに問いかける、重くも忘れがたい名作です。


※記事は執筆時点の情報です