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泉ピン子「甘ったれんじゃないわよ」上戸彩に叱責した過去…共演作で魅せた"一生に1度は観たい"名作

  • 2025.6.6

名作と言われるドラマや映画の中には、私たちの心を揺さぶる作品があります。今回は、そんな作品を5つセレクトしました。本記事では第3弾として、『映画 おしん』をご紹介します。過酷な奉公と別れを経験しながらも、家族のために生き抜く力を手にした少女おしん。その姿は、今を生きる私たちに何を語りかけるのでしょうか――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

「父は叱り、母は抱きしめた」7歳少女の過酷な運命

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(C)SANKEI
  • 作品名:『おしん』
  • 上映日:2013年10月12日
  • 主演:濱田ここね(谷村しん 役)

明治40年、山形の貧しい農家に生まれたおしん(濱田ここね)は、家計を助けるため、わずか7歳で材木店に奉公に出されます。重労働と冷遇に耐えながら働きますが、銀貨紛失の濡れ衣を着せられ、吹雪の夜に店を飛び出します。雪山で倒れたおしんを助けたのは脱走兵の俊作(満島真之介)。彼との交流を通じて温もりと学びを得たおしん。

その後、再び、米問屋・加賀屋に奉公に出るのですが――。

満場一致で主役に選ばれた名子役・濱田ここね

映画『おしん』の主役には、全国から2,471人の応募があり、その中で注目されたのが、濱田ここねさんです。

当初の演技には不安があり、監督は最終選考に向けて稽古を重ねたものの、手応えを感じられなかったといいます。別の候補が有力視される中で、選考当日、濱田さんは“力強い芝居”を見せ、本番で空気を変えました。

さらに、従姉妹に選んでもらったという古風な着物が驚くほどよく似合い、審査員の間で声が上がるほど。結果、満場一致で濱田さんが主役に選ばれたそうです。

「甘ったれんじゃないわよ」一喝と愛をくれた大先輩

主人公・おしんの母親役を務めた上戸彩さんは、情報番組『DayDay』で、芸能人生に影響を与えた人物として、同作でも共演している泉ピン子さんの名を挙げました。10代前半、ドラマに出始めた頃、ピン子さんから厳しい言葉を受けたといいます。

楽屋に呼ばれて“甘ったれんじゃないわよ”って喝を入れられましたね
出典:情報番組『DayDay』2024年6月27日放送回


当時の上戸さんは、仕事への意欲が薄く、そんな様子を見かねたピン子さんは芸能界の厳しさを率直に伝えたそうです。ただ、ピン子さんは厳しいだけの人ではなかったと上戸さんは明かしています。

上戸さんは、ピン子さんのことを“温かいくて熱い方”と語っており、ピン子さんへの感謝を滲ませ、長年にわたる信頼関係がうかがえます。

また、映画『おしん』には、1983年のドラマ版で少女おしんを演じた小林綾子さんが出演。今回は加賀屋の若奥様・八代みの役で登場し、かつての母・ふじ役だった泉ピン子さんと義理の親子として再び共演しています。

「見て然るべき映画」絶賛の感動作

映画『おしん』は、壮大なNHKの朝ドラを109分に凝縮した挑戦作として公開されました。SNSでは、「あの壮大な朝ドラがちゃんとコンパクトにまとめられていて感動」「小林綾子との奇跡のコラボ」「今まで見た映画の中で1番感動した」と絶賛の声が。

「日本国民であるなら、見て然るべき映画」という言葉に象徴されるように、『おしん』が描く“生き抜く力”は、今もなお心を揺さぶる名作として語り継がれています。


※記事は執筆時点の情報です。