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18年前、日本中が目を丸くした“多重人格ヒーロー” あらゆる物語に完璧に溶け込む“別格のイケメン俳優”

  • 2025.6.5
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(C)SANKEI

2007年、特撮ドラマ『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)で主演に抜擢された弱冠18歳の佐藤健は、その時点で只者ではないと感じさせる何かを持っていた。

電王は、“イマジン”と呼ばれる怪人を自身に憑依させ、人格を入れ替えながら戦う“多重人格”的なヒーローだ。軟弱だが心優しい青年から、凶暴な人格まで…その難しい役柄を一人で演じ分ける技量。芝居の巧さと柔軟な感性が融合した演技で、“若手イケメン俳優”という枠を軽やかに超えてみせた。“多重人格ヒーロー”を見事に演じきった彼の姿に、日本中が目を丸くした。

当時、仮面ライダーシリーズは“若手の登竜門”とされていたが、その中でも佐藤は別格と言える存在だった。ただのヒーローではなく、観る者の心を動かす俳優としての片鱗を、デビュー作にして早くも見せていた。

キャリアを加速させた“出会い”と“挑戦”

その後、ドラマ『ROOKIES』(TBS系)での高校生役、映画『BECK』でのボーカリスト役など、役柄の幅を着実に広げていく。そして2012年、運命を大きく変える作品と出会う。映画『るろうに剣心』。美しさと哀しみを湛えた“緋村剣心”を、鋭くしなやかな殺陣と、繊細な表情で完璧に体現してみせた。

原作ファンの期待が大きかった中での主演は決して簡単なものではなかったが、彼はそれを“キャリアの代表作”にまで押し上げる。その姿はまさに、役と心中する覚悟に満ちていた。

あらゆる物語に完璧に溶け込み“芝居で魅せる”演技姿勢

以降の佐藤健は、話題作に次々と出演しながら、決して同じ役を繰り返さない。『天皇の料理番』(TBS系)では料理に人生を捧げる青年を、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)ではツンデレ医師を、Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』では甘くも切ない青年期と成熟した大人の愛を見事に演じ分ける。

どの役にも共通するのは、“佐藤健”という個性を押し出すのではなく、“人物としてそこに存在する”ことを優先する演技姿勢。カメラの前に立つとき、彼は常に“誰か”を生きている。

その没入力の高さと作品ごとのフィット感は、まさに「あらゆる物語に完璧に溶け込む」俳優という表現がぴったりだ。

ビジュアルだけじゃない“深みと奥行き”に今後も期待

SNSを通じて飾らない素顔を見せる一方で、俳優としての顔はあくまでストイック。外見の美しさだけでは語れない深みと奥行き。それこそが、長く第一線で活躍し続ける理由だろう。

18年前に放った輝きは、今や眩いまでの確信へと変わった。佐藤健という俳優は、これからもジャンルや境界を越えて、人々の記憶に残る物語を生き続けていく。


※この記事は執筆時点の情報です。