乗客3人の電車で、高齢者「荷物をどけて隣に座らせろ」要求。断るも逆ギレされ…女性の結末はいかに＜海外の車内トラブル2選＞

電車は通勤・通学の足として多くの人が利用する公共空間。そこでは、思いがけないトラブルや悩みが生じることも珍しくありません。

今回は、海外のSNS「Reddit」で話題となった2つの投稿から、電車内での「席の確保」と「勉強内容」に関する悩みと、それに対する人々の反応を紹介します。どちらのケースも「公共空間での自分の行動」と「他者への配慮」のバランスを問う内容で、文化や価値観によって意見が分かれる興味深いテーマとなっています。

空席があるのに隣に座りたがる老人、断る私は悪いの？

電車内での座席トラブルは、どの国でも起こりうる身近な問題です。特に空席があるにもかかわらず、わざわざ隣に座ろうとする乗客への対応に悩む声は少なくありません。海外SNSでは、斜頸という病気を患う女性が経験した出来事が大きな議論を呼びました。

ちょっと聞いて欲しい！

この前、電車に乗った時の話なんだけど。

私が乗る駅は路線の終点で、通常は朝の通勤ラッシュ時以外ほとんど利用者がいないの。その日も電車の車両はガラガラで、乗客は2～3人ほど。

ここでちょっと私の抱えている病気について、教えておくね。
私は斜頸（しゃけい）という症状を抱えているの。これは首の筋肉が痙攣して固まってしまい、何をするにも痛みが伴う厄介な疾患。特に前かがみになるのなんてもってのほか。

一時症状があまりにもひどくなってしまって、その時には大学を休学していたの。

でも最近少しづつ症状が軽くなってきていて。それで電車での登校を再開したってわけ。

そんなこんなで、電車に座って出発を待っていると、ある一人のお年寄りの男性が近づいてきて、突然「ここに座りたい」と私の隣の席を指さしたの。

私は「数分ください」と伝え、私の症状の説明を伝えたんだけど、そのおじいさんは「荷物をどけるべきだ。君のやっていることは無礼で失礼な事だとわからないのか？」と怒鳴ってきて…

埒が明かないと感じた私はとりあえず、「電車は空いているのに、なぜわざわざ隣に座りたいのですか？」と尋ねてみたの。まあ正直、隣に座りたいってだけで怒鳴られる意味も分からないしね。

すると、その男性はさらに怒って「本当に無礼で失礼な女だ」と言い放ち、別の車両へ歩いて行ってしまった。

私は理不尽な対応をしたとは思っていないんだけど、これって私が悪かったのかな？

この投稿に対して、多くのコメントが寄せられました。特に注目すべき意見をいくつか紹介します。

• 空席があるにも関わらず、わざわざ隣の席に座りたがる高齢男性の行動は不審。むしろ危険を回避できたのでは
• 女性の立場から、空いている電車では意図的に隣に荷物を置いて身を守ることがある
• もしこれが優先席であれば、または相手に見えない事情があった可能性も考慮すべき

電車内で解剖学を勉強する私は配慮不足？

通学時間を有効活用したい学生と公共の場での配慮のバランスを問う投稿も、大きな反響を呼びました。獣医学を学ぶ学生が、往復2時間の通学時間中に解剖学の勉強をしていたところ、思わぬトラブルに繋がってしまったそう。

私は21歳の男性で、獣医学を学んでいる者なんだけど、ちょっと聞いて欲しいことがある。

私の家から、大学のキャンパスまではかなりの距離があり、電車での往復時間だけで、約2時間ほどかかるんだ。

ここ最近、「この時間をもっと有効活用しよう」と考え電車の中で病理学のノートを見直すようにしたんだ。
これがかなり功を奏して、前回の試験では高得点をとれたくらい。

でもある日、ルームメイト（20歳、獣医学専攻ではない）に、このことを話してみると、彼女は「本当にそんな恐ろしい画像が載っているものを公共の場で見ているの？」と驚かれたんだ。

曰く、「隣や後ろの席の人があなたのノートパソコンの画面を見てしまう可能性があるのに、そんなものを勉強するなんて信じられないほど自己中心的だ」ということだった。

私は、「自分の肩越しにのぞき込むのは他人の勝手だから、自分のせいではない」と反論したんだが、彼女は「ほんの一瞬だとしても、そんなに血が写っている画像を見たら気分が悪くなる人もいる」と譲らなくてさ。

いろいろと話しているうちに、少し罪悪感を覚えてしまって…
電車での勉強をやめるべきか考えているんだ。でも一方で、「自分は何も悪いことをしていないし、大げさに考えすぎだ」という気持ちもある。

みんなはどう思う？これって私が悪い？

この質問に対しても、様々な視点からのコメントが集まりました。

• 教育目的の解剖学は正当な学問であり、貴重な通学時間を有効活用すべき
• 他人の画面を見たくなければ見なければいいだけで、学生の勉強を妨げる権利は誰にもない
• 子どもや敏感な人への配慮として、特に血の多い画像は隠す工夫をした方がいいかも

まとめ

海外で話題になった2つの電車内トラブルは、公共空間での「個人の権利」と「周囲への配慮」のバランスを考えさせる事例です。

座席問題に関しては、空いている車両で無理に隣に座る必要はなく、特に女性が身を守るために取る行動は理解されるべきという意見が多数を占めました。

解剖学の勉強については、教育目的の学習を妨げるべきではないという意見が多い一方で、特に刺激の強い画像については周囲への配慮として工夫が必要という声も。

どちらのケースも、「自分の行動」と「他者への配慮」のバランスが問われており、状況に応じた判断が求められていました。公共の場ではお互いの存在を尊重しつつ、必要に応じて柔軟に対応することが、快適な空間を作る上で大事なのかもしれません。

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出典：Reddit（AITA for not moving my bag off a seat for someone to sit down on the train?、AITA for studying anatomy on the train）