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「評価は分かれそう」「腑に落ちない」“期待外れの結末”に苦言も…「文句のつけようがない」絶賛の名映画

  • 2025.6.10

ストーリーや演技、構成、演出などに強烈なインパクトがあり、一度観ただけでも深く心に刻み込まれるような作品。今回は、そんな“ずっと心に残る”秀作5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2017年公開の映画『三度目の殺人』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“ずっと心に残る”秀作映画『三度目の殺人』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『三度目の殺人』
  • 公開日:2017年9月9日
  • 主演:福山雅治
  • 監督:是枝裕和

あらすじ

ある日、とある工場の社長が殺害され、以前にも殺人の前科を持つ男・三隅高司(役所広司)が逮捕・起訴されます。三隅は犯行を素直に自供し、彼の死刑はほぼ確実と思われました。しかし、弁護を担当することになった弁護士・重盛朋章(福山雅治)は、三隅の供述が度々変わることに拭えない違和感を覚えます。

死刑から無期懲役の減刑を目指し調査を始める重盛でしたが、三隅は被害者の妻・山中美津江(斉藤由貴)に頼まれたと語り出したり、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の間に接点があったりなど、さまざまな秘密が明らかになります。真実よりも減刑を優先しようとしていた重盛は、得体の知れない三隅の言動に翻弄され、深い闇へと引き込まれていくのでした―。

モヤモヤする結末に賛否も…俳優陣の熱演に絶賛の声が続出※ネタバレあり

映画『三度目の殺人』を視聴した一部の方からは、「腑に落ちない」「サスペンス系はスッキリ解決してほしいのでハマらなかった」「スッキリしない」「評価は分かれそう」という意見もあったようです。本作では物語が二転三転した挙句に、犯人の真相が掴めぬまま幕を閉じるため、モヤモヤするといった声が見られました。

しかし、あえて結末で明快な答えを示さないことで、登場人物の内面や人間の本質、そして“真実とは何か”というテーマについて観客自身が考えるきっかけを作ってくれています。このような結末は、観る人の価値観によって解釈が変わり、鑑賞後も深く思考を巡らせる余地を与えるという点が、一種の魅力とも言えるでしょう。

そのため「ほんとに最高」「司法について考えさせられる」「文句のつけようがない傑作」と絶賛する声も多く見受けられました。

また、豪華俳優陣の演技に高評価が多く集まっており、特に本作で第41回日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞を獲得した役所広司さんと最優秀助演女優賞を獲得した広瀬すずさんの演技は圧巻。SNSなどでは「役所の演技は途中で恐ろしく感じてしまったほどの怪演だった」「すずちゃんの感情を抑えた演技が良い」など、絶賛のコメントで溢れていました。

福山雅治、実力派俳優を大絶賛…映画『三度目の殺人』

映画『三度目の殺人』で主演を務めた福山雅治さんは、共演者である役所広司さんの演技を大絶賛しています。その圧倒的な存在感と怪演で視聴者だけでなく、共演者までもを虜にしてしまう役所広司さん。

そんな役所広司さんの名演が観られる同作をまだ観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“思いがけない事件の真相”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です