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「胸糞悪すぎ」「二度と見れない」“生々しい脚本”に悲痛の声も…主演俳優が“苦悩”した覚悟の一作

  • 2025.6.4

ストーリーや演技、構成、演出などに強烈なインパクトがあり、一度観ただけでも深く心に刻み込まれるような作品。今回は、そんな“ずっと心に残る”秀作5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2022年公開の映画『死刑にいたる病』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“ずっと心に残る”秀作・映画『死刑にいたる病』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『死刑にいたる病』
  • 公開日:2022年5月6日

あらすじ

 櫛木理宇さんの同名小説(改題前:2015年刊行『チェインドッグ』)を原作に、白石和彌さん監督、高田亮さん脚本で実写映画化。

理想とはかけ離れた大学に通う筧井雅也(岡田健史)は、退屈な日々にうんざりしていました。そんなある日、榛村大和(阿部サダヲ)から一通の手紙を受け取ります。榛村は24人もの少年少女を殺害した事件の加害者として、すでに一審で死刑判決を受けている連続殺人鬼。雅也は中学時代に通っていた地元のパン屋の店主であった榛村とは、顔なじみの関係にありました。

榛村は雅也に、最後の事件だけは冤罪だと訴え、真犯人が別にいることを証明してほしいと依頼します。榛村の願いを聞き入れた雅也は、半信半疑ながらも独自の調査を開始。かつて信頼していた榛村の言葉を胸に、雅也は事件の真相に迫ろうとしますが、その先に待ち受けていたのは、想像を遥かに超える残酷な事実でした―。

グロシーンの多さに視聴者心痛む…阿部サダヲ氏の怪演に目が釘付け ※ネタバレあり

映画『死刑にいたる病』では、序盤から精神的に追い込んでくるような生々しい殺人・拷問シーンが描かれています。

純粋無垢な少年少女を小屋の中で監禁、拘束し、爪をゆっくり剥ぎ、残虐の限りを尽くす主人公。「グロシーンが多すぎる、適所に適量にしてほしい」「開始5分で胸糞悪すぎて(←この映画なら褒め言葉やと思う)観るのやめた。 気にはなるが、流石に俺には耐えられなかった。まぁ評判良いし、良い映画ではあるんだろうね」「めちゃくちゃ後味悪い」「こわすぎ 二度と見れない」という声も寄せられていたようです。

そんなシリアルキラー役を演じた阿部サダヲさんの演技に称賛の声が続出。阿部さんといえば映画『舞妓Haaaan!!!』や『謝罪の王様』など、コミカルな演技がハマり役なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし、本作で阿部さんの驚異的な演技の幅広さを改めて思い知らされることになることでしょう。SNSなどでは「目の芝居が凄すぎてもうそういう人にしか見えないレベル」「いかにも実在しそうなリアリティを醸し出していて目が離せない」など、絶賛の声が溢れていました。

怪演のウラ側にあった苦悩

目を背けたくなるほど残虐な殺人鬼を見事に演じた阿部サダヲさん。Webメディア『好書好日』でのインタビューにて、榛村を演じるうえでの苦悩を吐露しました。

ここまでひどい殺人鬼を演じたことはなかったですね。いたぶるハードなシーンは気持ち的にはきつかったですが、今回のようなシリアルキラー役は日常のシーンも含めて演じていて新鮮でした。

※出典:好書好日 映画『死刑に至る病』インタビュー内

あえて榛村はこういう男だ、と捉えずに演じたのだとか。台詞だけでなく目線や呼吸、立ち振る舞いの一つひとつで冷酷無比なシリアルキラーを徹底的に表現した阿部サダヲさんの怪演にも注目です。

まだ映画『死刑にいたる病』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“底知れぬ恐怖のシリアルキラーの素顔”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です