「マジで観た方がいい」２６年ぶりに復活を遂げた神アニメ…世界が熱狂した名作に宿る“原作者の想い”

2025.6.4

過去にアニメ放送されていた名作が、令和にリメイクされた作品も多くあります。今回は、そんな“令和にリメイク”で蘇った神アニメ5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、 2022年公開の映画『THE FIRST SLAM DUNK』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“令和にリメイク”で蘇った神アニメ・映画『THE FIRST SLAM DUNK』

作品名：映画『THE FIRST SLAM DUNK』
公開日：2022年12月3日〜

あらすじ

井上雄彦さんの漫画『SLAM DUNK』を原作に、東映配給で2022年に原作屈指の人気エピソードである山王戦をメインにリメイクされました。

バスケットボールのインターハイ神奈川県予選2位を記録し、インターハイへの切符を手に入れた湘北高校。そして迎えたインターハイ1回戦、大阪府代表の豊玉高校に勝利した湘北高校は2回戦で秋田県代表・山王工業との対戦が決まります。山王工業はインターハイ3連覇中の絶対的王者で、高校バスケ界の頂点に君臨する強豪校です。

挑戦者の立場であった湘北高校は、桜木花道（木村昴）や流川楓（神尾晋一郎）ら1年生エースを筆頭に、キャプテンの赤木剛憲（三宅健太）やPG・宮城リョータ（仲村宗悟）らの活躍で拮抗した勝負を展開。しかし、王者の圧倒的な実力とチームワークに、湘北は苦しめられていくのでした――。

重めなストーリーに賛否あったものの…再びファンの心を掴む

漫画『SLAM DUNK』は1990年から1996年まで、雑誌『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた大人気作品。世界累計発行部数1億8500万部以上を突破という驚異的な記録は、世界中で愛されていることが容易に伺える数字となっています。1993年から1996年にテレビ朝日系列でアニメ化されて以降、約26年ぶりにメディア化されました。

リメイク版を視聴した一部の原作ファンからは「リョータに重い過去を背負わせないでくれ」「宮城にあんな重いもん背負わせる必要なかったと思う」という声が見られました。本作では、原作とは違い宮城リョータにフォーカスが当てられています。原作にないオリジナルシーンも登場するのですが、それが重めな展開になっていることに苦言を呈す方がいたようです。

一方で、モーションキャプチャによる迫力満点の3DCG映像は、多くの原作ファンの心を躍らせました。旧アニメとはテイストの異なるキャラクターデザインではあるものの、バスケットボールにおける臨場感をこれでもかと味わえる内容となっています。SNSでは「全てを覆す良さで大泣きしながら観た」「バスケの迫力！疾走感！緊張感！圧迫感！高揚感！CGなのに漫画表現も多彩！くらえ！！！令和のアニメーション！！！って感じだった」「控え目に言っても最高だった！！」と大好評でした。

また、上映当時は来場者を対象に、湘北メンバーがデザインされたステッカーやカード、アクリルスタンドなど、さまざまな入場者特典が配布されました。全メンバーをコンプリートするため、何度も映画館に足を運ぶファンもいたそうです。

原作者・井上雄彦氏が監督・脚本！

映画『THE FIRST SLAM DUNK』は、原作者である井上雄彦さんの監督・脚本によって制作されました。旧アニメで声優を務めていたキャストの一新や3DCG、オリジナルストーリーなど、新しい『SLAM DUNK』となっています。

本作の制作にあたり、井上雄彦さんは次のようにコメント。

知らない人には初めての、知ってる人には、知ってるけど初めて見るスラムダンク。そんな感じで気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。出典：井上雄彦公式ウェブサイト 2022年10月20日投稿内

結果的に興行収入は全世界で390億円を突破し、原作ファンに関わらず多くの方を魅了した作品となりました。

SNSでも「やっぱり井上雄彦は大天才。これはマジで観た方がいいよ。大傑作」「一本の映画として井上雄彦監督の挑戦を堪能した。公開前の不安を一掃する力技は見事なもので、終わって溜め息が出るほどの仕上がり」「宮城を主役に抜擢しておもしろくできるのは、キャラの人生を誰よりも深く理解して寄り添った原作者が監督だからだろう」と井上雄彦さんへの絶賛の声が続出。

まだ映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『THE FIRST SLAM DUNK』に興味を持っていただけた方は、“時代を超えてファンの心を動かした令和のスラダン”をぜひ目撃してみてください！

ライター：天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

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